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破壊屋オフ会、10日、ピラニア3D、横浜

金曜日, 9月 9th, 2011

急すぎて申し訳ないが。

日時 9月10日 土曜日
集合時間 18:00過ぎあたり
場所 横浜
観賞作品 ピラニア3D
募集締切 当日
飲み会 20:45~22:00、みなとみらいのレストランか居酒屋になると思う。
参加条件 誰でもOK。

参加したい方はメールフォームか、Twitter(@hakaiya)か、何でもいいので俺に連絡ください。

ツイッターのログ September 8th

木曜日, 9月 8th, 2011

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トランスフォーマーVS原発

日曜日, 9月 4th, 2011

トランスフォーマー

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』には原発ネタが二つ出てくる。両方とも序盤の状況説明のシーンだ。

一つはチェルノブイリで、オートボット(正義のトランスフォーマー)たちとアメリカ軍はチェルノブイリに行く。人が住めなくなった死の街の描き方はだいぶ大げさだが、彼らを案内するウクライナの役人が言うセリフ「私はここで家族を亡くした、私も被ばくしている、もう手遅れなのでマスクはしない」というセリフが重い。チェルノブイリ内で登場人物たちは事故とロボット生命体の間に隠されていた真実を知るという展開になっている。アメリカ人は「歴史的モニュメントに隠された秘密」「あの事件の真相は!」といった陰謀めいた話が大好きだけれど、チェルノブイリ原発を使うのは珍しいね。

だけどもう一つの原発の描き方は衝撃的だ。オートボットが原発をガンガン攻撃しているのだ。オートボットが攻撃する理由は「そこが違法な原子力施設(Illegal Nuclear Site)」だからだ。何だって!正義のロボットたちは違法な原子力施設を攻撃するのか!日本なんてヤバいじゃん、どこが狙われるんだ?2007年まで臨界事故を隠した志賀か?「検査のための調整運転中」と嘘つきながらちゃっかり稼働させていた泊や大飯か?立地が激ヤバの浜岡か?被ばくしやすい未成年を働かせていた高浜か?放射性物質を外部に放出しながら稼働する六ヶ所村か?住民投票を潰した柏崎か?隠ぺいやデータの改ざんや説明会のヤラセなんてどこの原発でもやってるぞ。こりゃあオートボットと日本の全面戦争だぜ!って冗談を書いたのは最後の太文字の部分だけであり、実際はオートボットが日本の原発を攻めることはない。

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』でオートボットが攻撃している原発は「中東」と書いてあるけど、これがイランの原発なのは明らかだ。イランの原子力開発については国連が4回の経済制裁を行い、欧米は追加制裁も行っている。厳しい制裁を受けてまでイランや北朝鮮が原子力開発を続けるのは、以下の画像のような理由である。

原子力ポスターコンクール

ってのはもちろん嘘で、核兵器開発につなげるためだ。だからこそ国連や欧米社会が彼らの原子力開発を許さない。IAEAも全会一致でイランに対する非難決議をしている。以下はWikipediaのIAEAを説明する最初の一文だ

国際原子力機関(こくさいげんしりょくきかん、英: International Atomic Energy Agency:略称:IAEA)は原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。

つまり『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で正義のトランスフォーマーたちが攻撃しているのは軍事転用が目的の原発だ。日本が攻められることはない…はずだった。しかし石破茂が核抑止力としての原発開発を支持し、読売新聞も日本の原子力技術を「潜在的な核抑止力」としているのを読んでいると、日本もオートボットに攻められるんじゃないの?と思ってしまう。俺は子供のころデストロン(オートボットの敵、ディセプティコンのこと)が好きだったので、それでもいいけどね!

ところでオートボットとディセプティコンが戦っているそもそもの理由ってエネルギー問題なんだよね。

ツイッターのログ September 1st

木曜日, 9月 1st, 2011

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アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子

土曜日, 8月 27th, 2011

アウトバーン

『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』を読んだ。かなり面白かった。『アウトバーン』は文庫書き下ろしのシリーズ第一作ということで、深町秋生の他の作品よりもグッと気楽に読める痛快さを持っている。だから
「深町秋生の小説って暴力的で暗くて嫌い。やっぱり東野圭吾のほうがいい」
とか言っている俺の母親にも自信を持っておススメできる。暴力的なところはいつも通りだけど。

深町秋生作品の魅力と言えば、小説内の事件が現実の事件とどことなく繋がっていく感覚だ。傑作『果てしなき渇き』は八王子スーパー3人射殺事件やプチエンジェル事件(高校生や中学生とセックスできる売春クラブ)を思わせ、『ヒステリック・サバイバー』はコロンバイン銃撃事件と宮崎勉事件が背景にある。『東京デッドクルージング』に出てくる日本のテロ組織は「日本に国産テロ組織なんて…」と思ってしまうが、読み進めていくと連合赤軍やオウム真理教のサリン部隊を連想させられて納得する。

最新作『アウトバーン』では美人女子大生の殺人事件が起きるんだけど、これが女学生が殺されるたんびに人間関係がマスコミを賑わす現実を連想させる。舞鶴の殺人や千葉の放火殺人とかね。舞鶴も千葉も被害者の交友関係が疑われたけれど、両方とも被害者とは無関係のおっさんが逮捕されている。そういった現実の事件があったからこそ、『アウトバーン』を読んでいると妙な緊張感が湧いてくる。
また『アウトバーン』のクライマックスでは日本中が大騒ぎになったあの不気味な殺人事件がモチーフになっている。リンク先に事件について書かれているWikiを載せておく、ネタバレじゃないけど出来れば『アウトバーン』を読んでからアクセスして欲しい。この事件が頭の中に浮かんでくるからこそ、嫌な緊張感を持ったクライマックスになるのだ。

アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子

そして『アウトバーン』の最大の魅力はタガが外れたように危険なヒロイン:八神瑛子だ。毎度恒例になっているけれどネタバレ無しの人物相関図作った、この人物相関図でも八神瑛子の危険さがよくわかると思う。

ダブル|俺の友人でこの小説にハマりすぎて脚本まで作った男がいる。