映画ファンが投票したアニメ映画の上位10本です。アニメファンだけが投票したらまた大きく結果は変わると思います。
順位 | 作品名 | 監督 | 得点 |
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1位 | クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 | 原恵一 | 294.5 |
2位 | ウォーリー/WALL・E | アンドリュー・スタントン | 219.5 |
3位 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 | 庵野秀明、摩砂雪、鶴巻和哉 | 188 |
4位 | 時をかける少女 | 細田守 | 109.5 |
5位 | クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦 | 原恵一 | 107 |
6位 | 千と千尋の神隠し | 宮崎駿 | 95 |
7位 | Mr.インクレディブル | ブラッド・バード | 77.5 |
8位 | モンスターズ・インク | ピート・ドクター | 54 |
9位 | トイ・ストーリー2 | ジョン・ラセター | 52 |
10位 | 河童のクゥと夏休み | 原恵一 | 44.5 |
ゼロ年代のアニメ映画ベスト10は日本VSピクサーという形になった。ゼロ年代のアニメ映画というと、僕の中ではものすごい勢いでピクサーに差をつけられていった時期という印象がある。しかしこうして振り返ってみると日本のアニメはまだまだ十分に強いということがよくわかる。宮崎駿が監督し、ピクサーのジョン・ラセターが海外版の監修を務めた『千と千尋の神隠し』がランクインしているのも象徴的である。
ピクサー以外で良作を作る海外アニメスタジオにはアードマン・スタジオやドリームワークスがあるが、ゼロ年代ベストではピクサーに歯が立たない状態。
原恵一監督作品の合計得点は446点、傑作を連発するピクサーに立ち向かえる日本人は、宮崎駿ではなくて原恵一なのかもしれない。その宮崎駿の合計得点は『崖の上のポニョ(238位)』、『ハウルの動く城(253位)』を足して120点。『時をかける少女』の細田守の合計得点は『サマーウォーズ(189位)』『ONE PIECE ワンピース オマツリ男爵と秘密の島(740位)』を足して127点。
海外ではアンドリュー・スタントン監督の合計得点が『ファインディング・ニモ(147位)』を足して243点、ピート・ドクター監督が『カールじいさんの空飛ぶ家(96位)』を足して94点。
ベスト10圏外では、海外での評価が高い今敏監督作品が『東京ゴッドファーザーズ(137位)』『パプリカ(201位)』『千年女優(249位)』と3本とも得点を集めた。そして大御所:押井守は『イノセンス(113位)』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers(361位)』の2本が得点を集めた(『アヴァロン(361位)』は実写)。
ここで取り挙げたアニメ作家たちは、好き嫌いはあるだろうが10年代でも注目すべき存在なのは間違いない。