Archive for 映画の感想

天空のエロ・ラピュタ『バルテュス ティアの輝き』

バルテュス ティアの輝き

名作『天空の城 ラピュタ』のパクリエロアニメで『バルテュス ティアの輝き(1988)』という作品がある。単なるパクリにとどまらずスタジオジブリのスタッフが関わっていたために、宮崎駿の怒りのバルスがさく裂したとも言われる作品だ。Wikipedia バルテュス ティアの輝きから引用する。

本作は、『天空の城ラピュタ』に似通った設定が見られるが、ラピュタのスタッフが参加している。なお、これに関わったことがバレたスタッフは、スタジオジブリから追放された

パクリ元になっているのは『天空の城 ラピュタ』だけじゃなくて『ルパン三世 カリオストロの城』もネタ元になっていて、特に敵役はムスカよりもカリオストロ伯爵に近いだろう。設定やストーリーやデザインといった要素をラピュタからパクっているんだけど、いや、奴はもっととんでもないものを盗んでいきました。それはシータやクラリスみたいなヒロインの純潔です!

バルテュス

「シータのレイプビデオは本当にあったんだ!」

そう『バルテュス ティナの輝き』にあるのは………『天空の城 ラピュタ』でパズーが死んじゃってラピュタにとり残されたシータがロリコンの本性を表したムスカに凌辱されるとか、『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンが助けに来ないのでクラリスが侯爵に犯されまくってまんざらでもなくなってるとか、そんなのダメだけどあんなこといいなできたらいいなという80年代アニメオタクたちの歪んだ夢をかなえるようなシーンである。夢だけど夢じゃなかった。

バルテュス

アニメが始まるとこんな設定が出てくるが本編には関係ない。それよりもここで注目したいのは宮崎駿が『風の谷のナウシカ』と『天空の城 ラピュタ』で言いたかったことを一つにまとめた上に余計な形容詞を追加したこの文章そのものだ。

バルテュス

ヒロインは清純な少女という設定だが、本当に清純だったらこんな恰好はしないだろう。でもまあ女子中学生アイドルグループが露出の高い恰好するのと同じか。ヒロインは飛行石とかブルーウォーターに似たようなもんを持っています。当然ながらその石の秘密とは何らかの動力源です。

バルテュス

悪役に捕まったパズーっぽい人とシータっぽい人。後ろの悪役はムスカのコスプレだと思う。『バルテュス』のストーリーはラピュタで言うところのティディス要塞でのシータ救出戦までをコピっている。だからクライマックスはロボット兵の大暴れ。

バルテュス

まちがいなくムスカのコスプレコンテスト優勝者。言わなくてもわかると思うがこのシーンはシータっぽい人が捕えられて、パズーっぽい人が牢屋に入れられるところだ。このあとパズーっぽい人はレジスタンスたちに助けられるのだが、そのレジスタンスの一人に…

バルテュス

宮崎駿っぽい人が!30分未満の内容にも関わらずレジスタンス一人一人に設定があるのが虚しい。

バルテュス

敵の城は空中城になっている。ハウルの天空の動く城って感じ。

バルテュス

『バルテュス ティアの輝き』というタイトルの意味がわからんが、悪役の汗とかヒロインの愛液とかがイチイチキラキラしているので、きっとそれのことを意味しているんじゃないかな。普通だったらヒロインを捕まえた悪役は主人公が助けにくるまでヒロインに手を出さないのがマナーなんだけど、こいつはさっさと手ごめにする。コイツは真の悪だぜ!

そしてヒロインが強姦で処女喪失した悲鳴と共に飛行石が輝きだしロボット兵が動き出す。リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール!

この悪役(声優は玄田哲章!)の仮面が取れるとパズーっぽい人とシータっぽい人が悲鳴あげるんだけど、恐ろしい顔じゃなくてキャプテン・ハーロックみたいなイケメンなんだよなー。なんで仮面で顔隠しているんだろ?

あ、ちなみにラストはすっごく爽やかなハッピーエンドです。

スタジオジブリのスタッフが関わっているだけあって、アニメとしては結構シッカリしている。『天空の城 ラピュタ』のアニメ描写といえばディズニーのアニメーターたちの研修素材になっているほど素晴らしい。それがこんなエロアニメにも活用されているのに苦笑してしまう。ちなみにディズニー社のアニメ『アトランティス 失われた帝国』も『天空の城 ラピュタ』のコピー映画だ。日本では『ふしぎの海のナディア』のパクリとされているけど、『アトランティス 失われた帝国』の監督はナディアの存在はパクリ騒動が起きるまで知らずにいる一方で、『アトランティス 失われた帝国』でラピュタをやろうとしたことはインタビューで自ら語っている。まあとにかく『天空の城 ラピュタ』は偉大な作品だということだ!

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 天空のエロ・ラピュタ『バルテュス ティアの輝き』 Share on Tumblr newsing it! Googleブックマークに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

関連するエントリ

駄作『アマルフィ』への報復『アンダルシア』

アンダルシア

アンダルシア

しょう油が垂れたようなフォントも健在

面白かった

『アマルフィ 女神の報酬』を観る会を「アマる会」って呼んでいたんだけど、続編『アンダルシア 女神の報復』が公開されたので再びアマる会が開催された。某日某駅のアンダルシアのポスター前にアマる会メンバーが集合し

「このポスターすげえ!脚本家のところに名前が入っている!」

とくだらないギャグを飛ばしたりしていたけど(『アマルフィ』では脚本の真保裕一が怒って降板したため脚本家がいないことになっている)、映画終わったあとの飲み会ではみんなで『アンダルシア』の良かった点をひたすら挙げていった。それほど『アンダルシア』はふつうに良かった。少女の尿意がすべての始まりだった大駄作『アマルフィ 女神の報酬』から、よくここまでレベルアップできたものだ。今回のエントリはアマる会で出た会話を元に作りました。あとネタバレしまくってます!

ストーリー

物語の起点は二つある。パリのサミットで外交官としての仕事をしているオダルフィ(「織田裕二が演じる外交官:黒田康作」の略称)、サミットではマネーロンダリング規制の話があがるが………。そしてアンゴラ公国(人口7万人のヨーロッパの国)のホテルの一室では、投資家(谷原章介)の遺体と銀行員の黒木メイサがいた。いったい黒木メイサは何に巻き込まれてしまったのか?日本人投資家の殺害事件を通じて在外邦人たちが絡み合っていく。前作『アマルフィ』の「ヨーロッパ某国の軍事政権を日本が支援していた」という珍設定は一体なんだったのだか?というくらいちゃんとしている。

演出が良かった
『アンダルシア』の最大の特徴は気の利いた演出の数々だ。セリフでの説明が少なく演出で語ってくる映画なので、観客は演出を味わいながら意図をかみ砕く必要がある。以下ではそんな演出をいくつか取り上げてみるけど、ネタバレなので注意!

演出:黒木メイサはなぜ車の窓を開けるのを嫌がるのか

伊藤英明と黒木メイサの内面は細かい演出で少しずつ明らかになっていく。黒木メイサは幼いころの交通事故で負った額の傷を見られたくないから窓を開けるのが嫌なんだけど、そのことを劇中一切説明しない。説明しないからこそ、彼女がラストシーンで車の窓を開けるだけの動作に爽やかな感動が生まれる(窓を開ける⇒傷が見える⇒傷が見えても気にしなくなっている⇒トラウマを乗り越えた)。こういう人間の内面の変化をセリフで説明して、ドラマが台無しになっている映画は多い。

演出:オダルフィVS伊藤英明

インターポールの伊藤英明がオダルフィを格闘であっと言う間にのしてしまうシーンは「え!こんなに強いキャラなんだ!」と驚かせてくれるけど、その後彼らが銃撃戦に巻き込まれると、伊藤英明は体がこわばってしまい動けなくなる。「え!このキャラって実は弱かったんだ」と驚かされるれるが、これらの描写もクライマックスで伊藤英明が銃を使うシーンへの伏線になっている。

またこの二人の対決は、『踊る』と『海猿』というフジテレビの大看板を背負っている二人の対決にもなっていて、芸能的な意味でも観ていてハラハラするものがある。以下俺の妄想。

織田「伊藤くん、踊るシリーズのほうが興業収入大きいからって臆することはないよ。」
伊藤「織田さんの大物っぷりには誰も敵わないですよ。共演者トラブルで大ヒットシリーズの続編作らせないなんて!」
織田「伊藤くんは関東連合とつながっているけど大丈夫なの?」
伊藤「っていうか外交官:黒田康作シリーズってあんまりヒットしていませんね、だからこそ俺が呼ばれたんでしょうけど」

演出:ユージュアル・サスペクツ

注意!『ユージュアル・サスペクツ』のトリックのヒントが書かれています!

伊藤英明が黒木メイサの裏の性格を知るシーンの演出は、『ユージュアル・サスペクツ』のトリックを大胆に使っていて面白かった。黒木メイサは警察官にとある男性の容姿を伝えるんだけど、その容姿が……これもセリフでの説明が無いので観客はカメラワークや伊藤英明の視線を読み取って理解する必要がある。『ユージュアル・サスペクツ』では理解できない観客のためにコーヒーカップをうまく使っていたけど、『アンダルシア』ではTシャツの使い方があからさますぎてちょっとイマイチだった。でも観客全員にも理解させるためにはあそこまであからさまにしないとダメなのかも。

演出:ポーカー

オダルフィが黒木メイサの裏の性格を知るシーンの演出も良かった。二人がポーカーで対戦していて、どんどんレイズアップする。しかしポーカーの最中にオダルフィは寝てしまう(どうして眠くなるのかも伏線が貼ってある)。起きたオダルフィが黒木メイサの残したカードを見ると…めっちゃ弱かった!ここでオダルフィは黒木メイサがブラフをかけていたことを知り、彼女の本当の性格に確信を持つのだ。

そういえばオダルフィってポーカーが強いって設定だったね。もう誰も覚えてないけどアマルフィ・ビギンズってのがあった。

演出:コーヒーが飲めない!

オープニングのパリのレストランで、コーヒーが飲めなかったオダルフィ。これは本編で繰り返しギャグとして使われる。国際会議の舞台でも動じないオダルフィが、コーヒーごときで大きなリアクションしてしまうギャップで笑わせてくれる。

演出として効果的なのは列車内でコーヒーが飲めないシーンで、あのシーンは「オダルフィに寄りかかる黒木メイサを起こさないようにコーヒーに手を出さない優しさ」を表現しつつ、「やっぱりコーヒーが飲めないオダルフィ」で笑わせてくれる。

福山雅治

福山雅治は登場シーンが少ないながらも、設定説明する人&観光地紹介する人&ギャグ&お色気をぜんぶ担当している便利っぷりが笑えた。アマる会では「福山雅治はオダルフィのことが好きで、嫉妬させようとしていつも女連れでオダルフィの前に登場するのでわ?」という腐女子会みたいな会話していました。実際、福山雅治のキャラはオダルフィに献身的すぎるだろ。

撮影

日本映画界の大ベテランカメラマンでありながら、『アマルフィ』ではちょっとイマイチな撮影だった山本英夫だけど、今回のアンダルシアやアンゴラの撮影は大画面で見ると本当に美しい。まあ画質いじっているのはちょっと気に食わなかったけど。

外国映画の影響

ジェームズ・ボンドとボーン・アイデンティティーの影響を受けているこのシリーズだけど、『ザ・バンク 堕ちた巨像』も参考にしたと思われる。インターポール捜査官が部外者とコンビを組んで国際銀行の闇を暴くという点では『ザ・バンク 堕ちた巨像』と設定がまったく同じ。

不満点

細かいところで不満点はある。インターポールに左遷された刑事という設定(銭形かよ)や、警視庁から電話かかってくるとiPhoneの画面に警視庁と表示されるシーンは苦笑してしまう。あ、『アマルフィ』と違ってドコモがメインスポンサーから降りたのでiPhoneがバリバリ出てきます。アマる会では地理的なツッコミも出てきた。100人が見れば97人は見破れる「実は生きていた」トリックはイマイチだったけど、そのあとの本当の大オチが効果的だったのでこれは無問題。それよりも大オチを考えると黒木メイサが監視に怯えていたのがちょっとだけ変だ。

最後に

色々褒めたがけど、俺の評価は五つ星中★★★で普通の良作だと思っている。「外国映画だったらこの程度の演出を当たり前にやっているよ…」と思う人は多いだろう。でもフジテレビの映画が、フジテレビらしさを失わずにここまできちんとやっているところが面白い。

このレベルを維持できるのなら、ぜひ第三作以降も作って欲しい。ところが『アンダルシア 女神の報復』はそれほどヒットしておらず興行収入は20億越えといったところらしい。踊る2で170億、海猿3で80億を稼いだ二人の競演作としてはだいぶ寂しいものがある。でも国内ロケなら次回作も撮れるよね?アタミとかアマガサキとかアがつく地名ならどこでもいいんでしょ?

ところで「女神の報復」というタイトルの意味だけど、花火が見られなかったルカちゃんの復讐ってこと?(違う)

ザ・バンク 堕ちた巨像 [Blu-ray]美術館での銃撃戦が美しい

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 駄作『アマルフィ』への報復『アンダルシア』 Share on Tumblr newsing it! Googleブックマークに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

関連するエントリ

ケータイ小説映画「teddy bear」

この文章はBootleg Vol.2 Love Storyに載る予定だったけれど、ページ数の関係で載せられなかったものです。Bootleg Vol.3 Noirの発売記念として破壊屋に載せます。ネタバレしているので注意。

ストーリー

高校に入学した晴菜はクラブで出会った仲間たちからドラッグを薦められる。薬物に手を出す一歩手前の晴菜を止めたのは成也だった。晴菜は成也と付き合うが、束縛の強い成也のせいで友達付き合いが悪くなり、晴菜はいじめられるようになる。さらに晴菜の自傷癖が成也にバレて殴られる。母親との仲も悪い晴菜にとって、唯一の友達は瑞穂だけだった。

晴菜は束縛から逃れるために成也と別れるが、成也の親友から真実を聞かされる。実は成也は進行性の健忘症だったのだ。成也は施設に入ることになり、晴菜は成也の介護をする。そんなある日成也は赤信号の意味を忘れてトラックにはねられて意識不明の重体となる。病室で成也に付き添う晴菜は、成也からテディベアをプレゼントされる夢を見る。目を覚ますと成也は死んでいた。晴菜は悲しみに耐えられず死んだ成也に「私をお嫁さんにして」とメールを送る。死んだ成也から返信が来た。「生きろ」と。

生きる希望が沸いた晴菜は妊娠していた瑞穂の出産に立ち会う。瑞穂は自分の子どもに晴菜+成也として「晴也」と名づけたのだった。

解説

晴菜と成也の二つの母子家庭の物語になっていて、成也と付き合うことで晴菜自身も母親との関係を修復するという脚本が面白い。ただフラッシュバックを使った回想シーンを連発するのが興ざめ。

泣かせのための人死にが多い日本映画だけど、その死因は交通事故と病死がほとんどだ。アメリカ映画と違って他の事故や事件や戦争で死ぬというパターンはほとんど無い。『teddy bear』は難病の彼氏が交通事故で死ぬというダブルコンボが特徴的だ。

原作では登場人物全員ヤンキーだが、映画版ではだいぶ性格が丸くなっている。瑞穂を妊娠させる男は原作だと未成年だが映画では成人であることが強調されている。

死んだ成也からケータイメールが届くラストシーンは珍シーンだが、原作のラストは実にケータイ小説的だ。原作では植物人間になった成也を晴菜が見舞い続ける。ある日晴菜は夢の中で成也から「生きろ」と言われて、成也の死を受け入れる心構えができる。心構えができた晴菜は念入りの化粧をして髪を綺麗に巻き、植物人間の成也にカワイイ自分を見せに行く。そして成也は息絶えるのだった……。心を込めたメイクが深い愛を表現しているんだよ。

『teddy bear』の原作については速水健朗氏の著書『ケータイ小説的。』に興味深い指摘が載っている。『teddy bare』は実話だという触れ込みなのに、ストーリーが浜崎あゆみの歌詞と同じだというのだ。ケータイ小説における浜崎あゆみの影響力の高さがわかるエピソードだが、浜崎あゆみがケータイ小説映画に関わることは一度も無かった。

teddy bare

クラブで遊ぶシーン、原作だと飲酒しているけど映画だとお茶を飲んでいることを強調する。

teddy bare

アクセサリーをプレゼントする時にアクセサリーの文字の和訳が出てくる

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - ケータイ小説映画「teddy bear」 Share on Tumblr newsing it! Googleブックマークに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

関連するエントリ

ウケる要素を集めすぎて珍作となった映画『恋するナポリタン』

恋ナポ
『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』

恋ナポ
値崩れして150円で売られている『恋ナポ』のチケット。


150円なので『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』を観てきました。若い会社員女性にターゲットを絞って、彼女たちが興味持っていることを片っ端から集めたら映画が暴走してしまい、結局女性たちに無視されている珍作でした。以下は完全ネタバレでストーリーを説明します

いきなり主人公死亡


相武紗季


タケシ


マキダイ、エグザイルの人。

  • 映画が始まるとタケシ(塚本高史)がマクロビオティックなピザを作っている。マクロビオティックとは料理思想のことらしいが、なんかマズそうだ。
  • 都内の会社員で情報誌を作っている相武紗季はプロポーズされた。相手はレストランのオーナー(市川亀治郎)だ。相武紗季はプロポーズを受けるか悩んだため、中学からの親友のタケシに相談する。
  • タケシはオーナーの弟子だったが、独立して東京タワーの近くでレストランをやっている。タケシは25歳なので独立するには若すぎる。その資金はどっから出ているんだよ?
  • タケシは相武紗季のことを密かに想っていた。そして相武紗季も心の奥底でタケシのことを想っていた。タケシは相武紗季に会うために走り出す。
  • 都内を延々と走るタケシ。そんなに急いでいるのならタクシー使えばいいのに…
  • ようやくプロポーズ現場についたタケシ。だが相武紗季は既にオーナーの市川亀治郎のプロポーズを受けていた。オーナーは弟子であるタケシが突然やってきたことに驚く。3人はその場で固まる。
  • そのときマキダイが飛び降り自殺をして3人のところに落ちてくる!マキダイとタケシがぶつかってタケシ死亡。
  • 地面に横たわる意識不明のマキダイと死んだタケシ。二人の体はまるで天使の羽のように………見えないが、天使の羽がCG合成されるので二人の体は天使の羽なのだ
  • 「恋するナポリタン」というタイトルが出てくる。オープニングクレジット。
マキダイの家族
  • 一ヵ月後、意識不明だったマキダイが目覚める。マキダイの姉は「あんたのせいで人が死んだ!」と激怒。
  • マキダイは記憶喪失になっており何も思い出せない。
  • マキダイは3年間部屋から一度も出てこなかった引きこもりのピアニストだった。なぜあの日、部屋から出て飛び降り自殺したのか?
  • 実は、マキダイは飛び降り自殺をしたわけではなくて、ビルの屋上で宇宙の生命に触ろうとして落ちてしまったのだった。何だそりゃ?
  • 記憶喪失のマキダイは大学生の甥(姉の息子)を見ると「こんな大きい甥がいるなんて!」と驚く。マキダイと甥役の男性の実年齢は16歳離れているので、驚くほどの設定ではない。
  • マキダイは次に姉を見て「こんな年が離れた姉がいるなんて!」と驚く。が、二人の外見を見る限りは驚くほど離れていない。さっきからやたら「マキダイが若い」ということを強調している。なぜ?
  • と思ったら、マキダイが記憶を少し取り戻すシーンで、大学受験に合格するマキダイが出てくる。ちょっと待て、35歳のマキダイが大学受験生を演じるのは無理がありすぎるだろ!劇中の年代設定がよくわからん。
  • 退院したマキダイは家に帰る。都心の豪邸だ。マキダイの父親(北大路欣也)は世界的に有名なピアニストで、これまたやっぱり豪邸に住んでいて、息子の過失致死事件に対して白紙の小切手で賠償しようとした。ピアニストが何でそこまでの大金持ちなんだ?
魂の融合
  • 料理がまったくできないマキダイは何故か料理が出来るようになっていた。というかマキダイは過失致死やらかしているのに、なんで普通に生活しているんだ?
  • マキダイと姉はタケシの墓参りに行く。お墓には相武紗季がいた。タケシの両親は既に事故で亡くなっていたので、白紙の小切手を渡されたのは相武紗季だった。しかし相武紗季は受け取らない。というか相武紗季とタケシは内縁関係すら無いんだから、賠償金を受け取る権利なんて元からないだろ。
  • 墓参りにきたマキダイの髪型はロンゲのパーマ。とてもじゃないけど、殺した相手の墓参りにする頭じゃない。しかもマキダイは頭に大怪我したという設定なのに。
  • マキダイは相武紗季を見て興奮する。相武紗季にしてみれば自分の親友を殺した相手に興奮されているので、不愉快極まりない。
  • マキダイはタケシの墓の遺影を見て叫びだす。「俺だぁああああ!」
  • 実は死んだタケシの魂がマキダイの中に入っていたのだ
コール・ミー・ナポリ
  • マキダイは家に帰って甥と一緒に食事を作って食べる。マキダイの中身はタケシなので、マキダイは
    「もう俺のことをおじさんって呼ばないで」
    と言う。誰もが
    「タケシって呼んで欲しいのだろうか?」
    と思うのだが、そこで予想外の答えが
    「ナポリって呼んでくれ」
    「わかったよ、ナポリ」
    というわけで、マキダイは以下「ナポリ」になります。
  • ナポリは甥と一緒に田舎の有機栽培食品を取りに行く。無農薬野菜の素晴らしさを表現するために、土から抜いた芋をそのままかじる甥。いやそれは泥を食べているようなもんだろ。
  • ナポリはタケシのレストランに行く。鍵はかかっているが、ナポリはタケシなので、鍵の場所を知っていた。鍵は犬小屋の中に隠してあるのだ。ってオマエ、職場の鍵をそんなところに隠すなんてありえんぞ!
  • ナポリがレストランに入っていると、相武紗季もやってくる。ナポリは相武紗季にレストランを貸してくれるように依頼する。相武紗季にすれば、自分の親友を殺した男が親友のレストランを「タダで貸せ」と言ってくるようなもんだ。とうぜん相武紗季は怒る。というか何で相武紗季がそのレストランの権利を持っているの?東京タワー近くのレストランなんてかなりの資産価値があるぞ。
  • ここで映画はとつぜん『第三の男』風になって、相武紗季は説得される。
  • ナポリはレストランを再開する。ナポリのレストランは商売繁盛する。
相武紗季とタケシ
以下は相武紗季とタケシの回想シーン
  • タケシは小学生のころにイタリアのナポリで料理の修行をしていた。そして日本に帰って相武紗季と仲良くなった。相武紗季は食いしん坊なのでいつもタケシにイタリア料理をたかっていた。食費とかどうしたんだろう?
  • ある日相武紗季の父親が死ぬと、相武紗季は葬式を抜け出し、タケシを海岸まで連れていき、バーベキューの用意をさせて「うまいもん作れ!」と命令。おいしいものを食べて相武紗季は父の死を乗り越える。←「食べ物は悲しみを癒す」を表現しようとした珍シーン。
  • 大人になった相武紗季とタケシ。本当は両思いなのだが、お互いその思いを上手く伝えられなかった。
  • 相武紗季はタケシのことが好きなので、タケシに襲ってもらいたかった。タケシのレストランの庭で突然薄着になる相武紗季。だが相武紗季という名前が災いしたのか結局襲われない。
  • 相武紗季は結婚式でナポリタンが食べたいと、タケシに伝える。タケシは「ナポリタンはナポリと関係なくて、日本の家庭料理」と説明する。
そしてエンディング
  • 茂木健一郎が出てきて、ナポリがもうすぐ脳死することを伝える。いや、今の状態で生きていること自体が奇跡なのだ。
  • 相武紗季はオーナーのプロポーズの返事を伸ばしに伸ばしていたが、ついに正式に受ける(タケシが死んだので延期したのだった)。
  • オーナーはナポリが作る料理の味が死んだタケシの味と同じことに気がつく。そして結婚式の料理をナポリに依頼する。っつーかナポリはプロポーズの現場でオマエの弟子を死なせた男だろ……不吉すぎる。
  • ナポリは脳の痛みに耐えながら結婚式の料理を作る。そして最後に懇親のナポリタンを新婦である相武紗季にプレゼントする。
  • 相武紗季はこのナポリタンを作ったシェフの元へ行く。そこには死んだはずのタケシ(の幻覚)がいた。相武紗季とタケシはお互い思いを伝える。
  • 幻覚から目が覚めると、そこにいたのはナポリだ。ナポリはおどろく相武紗季を置いて海岸に向かう。
  • ナポリと甥は海岸に着いた。二人で海岸に座りながら海に座っていると、ナポリは脳の病気で死ぬ。このラストシーンって設定も演出もドイツの某傑作映画と全く同じなんだが、タイトル書くとネタバレになるので書けない…。
  • 3年後、相武紗季と夫はイタリアのナポリに行き、夫が作ったオムライスをタケシの知人のところに持っていく。相武紗季は何も料理していない。
  • タケシのレストランは甥が貰った。叔父が人を死なせたおかげで都心のレストランをゲットしたのか。END。っつーかこの甥は大学卒業してすぐにレストランの経営者&シェフになったのかよ。
解説

最近の日本映画には共通する決めセリフがある。「自分に素直に」とか「正直な気持ちを」といったセリフだ。日常会話ではまず使われないセリフが映画の中ではバンバンと使われている。破壊屋オフ会でこの不自然さを指摘したところ、de4staelさんから「そういう言葉を耳にしたい女性がいるから」と言われてなるほどと思った。そういった女性たちは自分の心の中にあることをなかなか表に出せないから、自分を一押ししてくれる言葉に憧れる。

恋も仕事も腹八分目フィルムパートナーズが製作した『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』は疲れている女性の耳に心地よいであろうセリフだけで構成されている映画だ。「がんばらなくてもいいんだよ」「悲しいときこそ笑顔で」「前向きになろうよ」といったセリフがバンバンと出てくる。まるで疲れた女性のリハビリのような映画だ。リハビリというよりも、優しい言葉で近づく怪しい商売のような気配が強いが。

「愛され方」という受身のタイトルも変だ。「愛され方」とは「愛されるテクニック」ではなくて、単純に「男たちに愛されている状況」を意味している。映画本編では相武紗季演じるヒロインはやたらわがままで、容姿以外に魅力的な要素が無い。ヒロインが男たちに愛されているのは、考える必要もない絶対条件なのだ。疑似恋愛ゲームのように。

女性が食後にオーダーしたい別腹スイーツは、甘いドルチェよりも愛の告白だったりするのです!
(中略)
イケメン!健康食!海外!音楽!といった女性が大好きなテーマを映画の隅々にちりばめ、ちょっと疲れたハートを刺激してキュンとくすぐります。キーワードは、「恋も仕事も腹八分目が丁度いい!」。世界で一番おいしい愛され方を描いた本作は、2時間弱の映像作品というだけでなく、観る人の五感を癒す“私へのごほうび”としてぴったりの映画に仕上がっています。

『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』の公式サイトには上記のような文章が書かれている。頭が狂ったような文章だが、『恋ナポ』はこの文章を本当にそのまま映像化している。個々の要素に興味持っている人は確かに多く存在している。でもそれを片っ端から集めたらものすごい逆効果になった。イケメンと健康食と海外旅行と音楽を足して大きな数で割った、ホメオパシーのように効果の無い映画だった。

追伸
  • 俺の周囲ではリアルでもネット上でも『恋するナポリタン』を観たいと言った女性は一人もいない。この予告編を観てグッとくる女性も少数派のはずだ。俺の周囲に限れば「予告編で笑った」という女性のほうが多い。
  • 『恋ナポ』の大きな欠点は、キャスティングが悪すぎる点だ。タケシ役とタケシの子役は全く似ていない。市川亀治郎は結婚相手の相武紗季と全く似合っていない。主役のマキダイは二つの魂が融合した男をこれっぽっちも演技できていない。
  • 「私へのごほうび映画」ってのは面白い発想だな。俺にとって『エクスペンダブルズ』みたいなもんか、ああいうアクション映画って心地よいよね。

関連リンク

バンジージャンプする [DVD]
『恋ナポ』はたぶんこの映画を参考にしている。

このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - ウケる要素を集めすぎて珍作となった映画『恋するナポリタン』 Share on Tumblr newsing it! Googleブックマークに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

関連するエントリ

ムカつくけど映画として面白い『ザ・コーヴ』

日本のイルカ漁の実態を暴いた『ザ・コーヴ』を試写会で観た。感想は「ムカつくけど映画として面白い」だ。

ザ・コーヴ

フランス版のポスター。リュック・ベッソンは映画の配給権を買っただけなのに堂々と彼の名前が。

『ザ・コーヴ』の主人公

『ザ・コーヴ』の主人公はイルカに対して罪を背負っている人間だ。主人公はリック・オバリーというイルカの元調教師で、彼が調教したイルカのテレビシリーズ『わんぱくフリッパー』は大成功し、イルカショーが世界的ブームとなった。そのことを誰よりも悔やんでいるのはリック・オバリー本人なのだ。そして彼はイルカの解放運動のために世界中を飛び回ることになる(お金はどこから出ているのだろう?)。

ザ・コーヴ=太地町の入り江

和歌山県の太地町ではイルカの追い込み漁をやっている。イルカの追い込み漁とは、イルカの聴覚の鋭さを利用して漁師たちが音を使ってイルカを追い込むのだ。イルカ愛好家たちは「なんて残酷なんだ!」と憤る漁だが、俺には漁師たちの知恵の技にしか見えん。で、追い込まれたイルカを待ち構えているのはイルカの調教師たちだ。彼らはイルカショー用のイルカをここで捕えて、世界中に輸出しているのだ。だが調教用に選ばれなかったイルカたちは誰も立ち入ることが出来ない入り江に連れていかれる。その入り江では何が行われているのか?これが映画のハイライトとなる。

『ザ・コーヴ』が他に描いていること

『ザ・コーヴ』の批判の的になるのは太地町だけではない。IWC(国際捕鯨委員会)も対象になる。なぜならIWCが規制しているのはクジラであり、イルカが含まれていないからだ。また捕鯨に賛成するカリブの小国が日本からの資金援助を受けている点も痛烈に批判されている。余談だが、IWCで日本を支持する人たちがみんな黒人なので、同じ有色人種としてちょっと嬉しくなってくる。ちょっと『アウトレイジ』っぽいけど。

また『ザ・コーヴ』は日本人自身もイルカ漁についてよくわかっていないという現状や、魚介類の水銀汚染の実態を描く。

『ザ・コーヴ』の問題点

『ザ・コーヴ』は色々な問題点をはらんでいるが、俺が大きな問題だと感じたのは

  • イルカが人間よりも素晴らしい生物だということが前提になっている
  • イルカ漁をする側の視点が欠けている

の2点だ。この2点が『ザ・コーヴ』に対して不愉快な気持ちを抱く最大の原因でもある。

イルカは人間よりも素晴らしい

『ザ・コーヴ』の前半はイルカ賛美のシーンが多い。俺は「イルカは人間よりも賢い」とか言っている人間は、UFOや超能力を使って新興宗教を広めようとしている人間と同じタイプだと思っている。

劇中ではこんなシーンがある。二枚の板を用意してイルカが片方の板をつつくと「イルカは人間よりも賢いのです」というナレーションが入るのだ。イルカが二枚の板の区別をつけたということだが、それだけで人間よりも頭がイイなんてほとんどギャグである。「確かにオマエよりは頭良さそうだな」くらいしか言えない。

またリック・オバリーは「イルカは自殺する」説を強く主張している人間だ。そもそも彼が調教していたキャシーが鬱になって自殺したことをきっかけに、リック・オバリーは心を入れ替えるのだ。調教していたキャシーが自殺っていうのフランス書院みたいな文章だけど、キャシーはイルカのことね。でも俺にはこのシーンがリック・オバリーの思い込みにしか見えなかった。

他にも「イルカと触れ合うのが大好きなの」(←俺もイルカが大好物!って言いたい)「イルカはサーファーをサメから守ってくれる」と次々にイルカの素晴らしさが語られてウンザリしてくる。これらのイルカ賛美はイルカ漁の残虐さをアピールするための効果的な伏線となっている。

イルカ漁をする側の視点が欠けている

『ザ・コーヴ』と似たような反発を食らったドキュメンタリー映画に『靖国 YASUKUNI』があるが、『靖国 YASUKUNI』は中国人監督が靖国神社を理解しようと努力している部分もある。しかし『ザ・コーヴ』にはそんな努力がない。攻撃的なドキュメンタリー映画といえばマイケル・ムーアだ。だが取材対象へ徹底した攻撃をするマイケル・ムーアでも、取材対象の言い分を聞いて上手く揚げ足を取る。しかし『ザ・コーヴ』にはそんな前段階がない。

『ザ・コーヴ』のスタッフたちの目的は、あくまでもイルカ漁の実態を暴くことであり、イルカ漁の言い分を聞くことではないのだ。映画の作り手が中立に徹する必要はないが、『ザ・コーヴ』ではイルカ漁をする人たちとイルカ愛好家たちのコミュニケーションがまったく成立していない。そのためイルカ漁の成り立ちが全くわからないのだ。

『ザ・コーヴ』のように他者を徹底攻撃するドキュメンタリー映画といえば、ドキュメンタリー映画史上の最高傑作『ゆきゆきて神軍』がある。『ゆきゆきて神軍』は同じ戦場にいた者同士のやり取りなので、『ザ・コーヴ』と比べることが出来ないんだけど、両方とも食肉問題の映画だねぇ。

サスペンス映画としての『ザ・コーヴ』

『ザ・コーヴ』がアカデミー賞まで受賞したのはサスペンス映画としても面白いのが大きな要因だろう。入り江を撮影するために色々と準備するシーンは、悔しいが確かに面白い。劇中でも『オーシャンズ11』との比較が語られるが、本当に『オーシャンズ11』のようになっていて笑えた。ILMに行って特殊カメラを作るシーンも面白い。夜間作戦を決行して夜が明けると警察がやってくるシーンは、完全にハリウッド映画の展開になっている。

ただ潜入シーンはちょっと編集がガチャガチャしすぎていて、海外で評価されているほど面白くなかった。でも海外の人から見ると「外国の警察に逮捕されるかもしれない」というのはそりゃ凄い恐怖なので、そこらへんがサスペンスフルに感じられるのかもしれない。

盗撮について

上映妨害運動している右翼たちは盗撮を問題視しているが、俺にはそこまでの問題に思えなかった。町側が立ち入り禁止にしたとはいえ、海岸で行われている漁を撮影したことで罪に問うのは難しいと思う。ただ砂浜にも隠しカメラと隠しマイクを仕掛けて漁師たちの日常会話を盗聴しているのはやり過ぎている。

動物を殺して食べるということ

人間がたんぱく質を摂取するのは当然のことだ。そのために動物を殺して肉を食べている。海に囲まれている日本では自然と海産物がその供給源になり、そこにイルカが含まれる地域も出てくる。俺は『ザ・コーヴ』のクライマックスの海が血だらけになるイルカの屠殺シーンを観ても「漁師の仕事も大変だなぁ」くらいにしか思わなかった。だけどこれがネコやサルやリスが泣きながら殺されている屠殺シーンだったら俺も辛いと思うだろう。でも世界にはネコやサルやリスの肉を使った料理もある。自分が好きな動物だから屠殺なんて見たくない!肉なんて絶対に食べない!というのは当然の感情だから、イルカ愛好家たちの憤りと悲しみもよくわかる。でも自分の動物の好みを他人に押し付けるのはやめるべきだ。

『ザ・コーヴ』から学べること

こんな映画にも唯一真剣に考えさせられた主張があった。それは魚肉の水銀汚染についてだ。

残念なことに劇中語られるイルカ肉の水銀値にはあやふやな要素があるらしく、上映前後に断り書きが入る。というか他にもいろんな数値があやふやなのが、水産庁と『ザ・コーヴ』スタッフ双方にとっての問題点だ。

ただ人間もイルカも食物連鎖の頂点にいるために、体内には水銀が溜まっていく。海に囲まれている日本人だからこそ、安全に海産物を食べるためにこの辺りの問題をはっきりしてもらいたいし、そこを監視していくのは外国人よりも日本人が真っ先にやるべきだと思う。『ザ・コーヴ』の劇中では日本の過去の水銀問題(水俣病)や、日本政府のウソなども持ち出してきていて迫力があった。

ボカシが増えている?

モバイルサイト『映画野郎』(iモードのみ)の映画ライター藤渡和聡さんによれば『ザ・コーヴ』は以前よりもボカシが増えているらしい。ボカシが増えたのはイルカ肉給食に反対した太地町内の議員とのこと。『ザ・コーヴ』絡みで愛国運動が起こった状況では、やはり身が危険になってしまうのだろうか。残念なことだ。

その他
  • 俺は聞き取れなかったんだけど、漁師たちを「Japanese mafia」と呼んでいるシーンがあるらしい。『ザ・コーヴ』のスタッフたちは町の旅館に泊まっているので、マフィアらしくイルカの生首を彼らの布団に入れておくというのはどうだろうか。『ゴッドファーザー』みたいに。
  • 『ザ・コーヴ』よりも上映妨害運動のほうがムカつく。配給会社には何とか頑張ってもらいたい。
  • ちなみに俺のスタンスは「クジラの肉をおいしく食べながら『ザ・コーヴ』の公開を応援する」というタチの悪い立場です。沖縄でイルカ肉も食べたことあるんだけどマズかった……。

ザ・コーヴ

日本版のポスター。鍋からイルカが出てくる面白いデザイン。

鯨大和煮(12缶)
このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - ムカつくけど映画として面白い『ザ・コーヴ』 Share on Tumblr newsing it! Googleブックマークに追加 このエントリをつぶやくこのWebページのtweets

関連するエントリ

  • 破壊屋人気記事ランキング