破壊屋

洞爺湖サミットはこんな場所でやっている

ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ

一年前に仲間たちと北海道旅行に行った際に、日本でもっとも贅沢な高級ホテルとも言われるザ・ウィンザーホテルに宿泊した。旅行の計画時にはまさか洞爺湖サミットの会場になるとは思っていなかったよ。
せっかくなのでザ・ウィンザーホテルとミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポンの写真を紹介します。




これが日本有数の高級ホテルのウィンザーホテル。ドバイの建物のほうが狂っていて凄いよね。


ウィンザーホテル前面には超巨大なガラス張り!サミット妨害を狙うテロリストがこのガラス張りを爆発させたら、ハリウッド映画みたいな映像になるだろう。


これは別のガラス張りの内側。洞爺湖の絶景が見える。


立っているのは僕だが、今僕がこの場所に行けば不審者ということで速攻で身柄を確保されるだろう。


単なる休憩所ですらこの佇まい。


ウィンザーホテルでは、有線のBGMじゃなくて有人のBGMが流れる。


ウィンザーホテルから見る洞爺湖の絶景。今回のサミットで日本が世界に誇りまくっている絶景だが、中国に行けばもっと凄い絶景がいくらでもあるだろう。まあ中国でのサミット開催は難しいだろうけど(今までに一度もない!)。


ホテル内には当たり前のようにジャグワーのチャリが放置。セッチャリする奴なんていない。

ザ・ウィンザーホテルのその他の写真

ホテルへ行く道はこんなに寂しいところだった。サミット妨害を狙うテロリストの皆さんには、ここが絶好の襲撃ポイントでしょう。そうしたら『トゥモロー・ワールド』だ。と思ったが、これは遠回りのルートだった。ちゃんと別のところに大きい道路がある。


霧が出てきた。クルマの中では「『千と千尋の神隠し』みたいだ」とほざいていたが、今だったら「『ミスト』だぁああ!!」と大騒ぎするだろう。っていうかサミットの最中に『ミスト』が発生したら超楽しいよね。オーリーは福田か?


消耗品のアメニティグッズは当然持ち帰り。左のブルガリは一緒に泊まった奴らと奪い合いとなった。


ルームサービスは4桁が基本。 ジュース千円は当たり前。課税されないジュースがなんで千円もするんだよ!シャブでも入っているのか?


僕が食べた朝ご飯はこんな感じ。お値段は3150円。


友人が食べた朝ご飯はこんな感じ。ご飯にタマゴとしょうゆをぶっかけた50円アンダーの朝飯に慣れている身分には眩しすぎる。

ミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン

ザ・ウィンザーホテルを利用する際に幹事から「ホテル内のレストランは料金が非常に高いので注意!」という警告が来た。そしてホテルのレストランのお値段一覧表を見てビックリ。確かに高い!一番安いそばですら3千円を越えていた。「ピザの出前でも取らね?」という僕の意見は却下され、仲間たちは「いっそのこと一番高級な料理を食べよう!」ということで盛り上がった。それが1年前に書いた三ツ星レストランの話だった。実はこの三ツ星レストランとはザ・ウィンザーホテルの目玉でもあるミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポンだったのだ。

ミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポンは最高級な場所にも関わらず、「カジュアルでもOK」「写真撮影OK」な上に、ギャルソンたちが色々教えてくれるのでマナーをそれほど意識する必要も無かった。さすが★★★をとるような最高級のサービスのお店は違う!(ここでのカジュアルの意味には、メタルTシャツや映画Tシャツやスパイダーマンスーツは含まれないので注意)。

ちなみにホテル内のレストランは和食・中華・フレンチ・ベトナム・アメリカ料理と色々あるけど、イギリス料理は無かった。”ウィンザー”ホテルのくせに!


ミシェル・ブラスからの眺め。雲海が広がっており、気分はラピュタ一族(ラピュタが全盛期の頃)。


これがオードブル。スプーンの上の野菜を一口で食べる。こんなにおいしいものは生まれて初めて食べた。グルメな人のように味の素晴らしさを情景的な文章で表現するのは難しいが、試しにやってみよう。
このオードブルを舌の上に乗せた時に、先攻で豪華な料理を出してきた究極のメニューに対して、後攻の至高のメニューが完璧な小料理で反撃。唐山陶人が至高のメニューの勝利を宣言し、さっきまではしゃいでいた大原社主と小泉局長がマジでヘコむ。そして山岡士郎が悔しがっているので、怒気をはらんでトドメの説教をする海原雄山たちの情景が僕の口の中に広がった。


単なる揚げ物ですら、こんなにオシャレ感が漂う。揚げ物をはさんでいる石は洞爺湖の石だったけかな?
100円ショップの皿の上に適当に揚げ物とケチャップと塩をぶちこむチェーン店の居酒屋とはわけが違うぜ。


フランス料理の定番(『美味しんぼ』に書いてあった)のアスパラガス料理。『美味しんぼ』で描かれるようにソースが絶品だった。
どうでもいいが、これで僕はサミットの首脳たちと同じ釜の飯を食った仲になったわけだ。


これがデザート。これを食べた時に、あまりのおいしさに仲間内で小さな歓声があがった。究極のメニューVS至高のメニューの審査員みたいな状況って本当にあるんだ。さっきから『美味しんぼ』ネタで申し訳ないが、僕のグルメの知識は『美味しんぼ』しかないのでしょうがない。


フルコースを全部食べるのに3時間かかった。フルコースのお値段は3万円(ワインは別)だった。でも食事が終わった後にみんなで話したんだけど、この味・このサービスのフルコースは東京だったら10万円越えるかもしれない。3万円でここまでの贅沢が味わえるなんてコストパフォーマンスの高さは吉野家並だと思う(←比較するな)。

だけどこんな料理を食べながらアフリカの貧困問題を語っているのかと思うとムカついてくるな。

サミット破壊屋


ホテルには英語版の仏典と日本語版の聖書が置いてある。コーランと人間革命は置いてなかった。『狂い咲きサンダーロード』のTシャツはもちろん僕だ。このTシャツでサミット会場にいたら射殺されるな。


一番左の「狂」が僕です。世界中から集まったNGOの人たちはサミット開催中にここに来れるのだろうか?警備に妨害されてここまでは来れないんだろうな。


ホテルのエントランスにて。左が僕。何かのデュオというわけではない。僕はこのような高級ホテルを利用するやんごとなき身分だったのか。

しかしこの半年後に、静岡の工場で仕事が入ったために1泊3千円アンダーの激安カプセルホテル(消臭剤が必須)で生活するとは夢にも思わなかった。


破壊屋に掲載するのを見越して撮った記念写真。この格好をしていたのは部屋の中のみで、ホテルの廊下には出てないのでご安心を。
このジャケットは旅行に出る前にパーカーしか持っていない僕のために友人が貸してくれた。ジャケットに合う襟付きシャツが見つからなかったので、僕はジャケットに襟無しシャツのファッションにした。

しかしこの一年後に、静岡の工場で生まれた殺人鬼:トモ加藤が、ジャケットに襟無しシャツのファッションでアキバで暴れるとは夢にも思わなかった。


破壊屋