破壊屋

メタルギア実写版キャスティング予想

プレイ・ステーションのゲーム『メタルギア』シリーズの実写版のキャスティングを予想

懐かしの企画再び


やあ諸君、久しぶりだ。『メタルギア』の実写版が2008年公開を目指して、本格的に始動したということなので、今回は誰が主人公スネークを演じるにふさわしいかを研究してみよう。
私が思うにスネークを演じる俳優は、以下の条件を満たしている必要がある。

アクションが出来る俳優
メタルギアを映画化するなら当然、格闘シーンや銃器を扱うシーンが多くなる。専門のトレーニングを受ける必要もあるし、撮影も肉体的に厳しいモノとなるだろう。蹴りを放つシーンで足が全く上がらない役者や、銃の構えがなっていない役者に用はない。
でも『リーサル・ウェポン』シリーズも『バイオ・ハザード』シリーズも、主人公が銃を撃つとき目をつむっていたなぁ。
似ている俳優
といっても映画俳優なんだから、顔が似ていなくても持ち前の雰囲気で「俺が実写のスネークだぜ」と新しいスネーク像を提示できれば良い。鹿賀丈史が夜神総一郎に死ぬほど似ていなくても、文句が少なかったのと同じだ。問題は人種が違う位似ていない俳優を起用することだ。いくらアクションが出来るからといってジャッキー・チェンやデンゼル・ワシントンやケイン・コスギにスネークを演じて欲しくない。
超有名俳優はダメ
数年前にこの企画をやった時はキャスティング案を募集した。ところが日本のみんなが考えるスネーク役の候補はアーノルド・シュワルツェネッガー、トム・クルーズ、ブルース・ウィリス、シルヴェスター・スタローン………といったスネークとは似ても似つかない有名俳優ばっかりだった。あれから月日が経ち、シュワルツェネッガーは州知事になり、トム・クルーズは宗教活動を本格化させ、ブルース・ウィリスは完全にハゲて、シルヴェスター・スタローンがどうなったかは私も知らん。スタローンは確か昔の映画の続編作るんだったな。『デスレース3000』だっけ?
まあともかく超有名俳優が「日本のテレビゲームの主人公やってみますか?コスプレ感覚で」なんて依頼を受けるわけがない。第一ギャラだけで足が出る超有名俳優は起用できない。メタルギアを作るのにもお金がかかるのに。
というわけでブラピやトム・クルーズがスネークなんてのは絶対無理なのだよ………。それを考えるとキャリアの頂点にいる時に『ストⅡ』を実写化させたジャン=クロード・ヴァンダムはほんとバカだな。
メタルギアを理解する者
まあこれは希望である。出来れば役を理解するためにゲームをクリアしてもらいたいもんだが、仕事もプライベートも充実しているハリウッド俳優たちがゲームなんてやるわけない。実写版『DOA デッド・オア・アライブ』なんて出演者たちはほとんどゲームをやっていないだろう。ただゲームのメタルギアを愛する者たちが大勢いることさえ知ってくれれば良い。
原作の映画化をする時に、役者が原作読んでないなんて意外とある話だ。ハリポタとか。ハリポタなんて映画化のたんびに原作読まなきゃいけないから面倒だよなぁ。

今回は破壊屋管理人が海外のネットで「メタルギアの実写版キャストを予想しよう」というカキコを片っ端から調べて来たので、それをまとめてみようと思う。並び順は意見が多かった者順となっている。

ソリッド・スネーク

ヒュー・ジャックマン
間違いなく、もっともスネークに似ている男。この写真は狼男役なので実際はもみあげはスッキリしている。海外でも「ソリッド・スネークはヒュー・ジャックマンだ!」の声が圧倒的に多い。
母国オーストラリアで賞を何度か受賞するほどの俳優だったが世界的知名度は完全に皆無、しかし2000年にアメリカに渡り『X-MEN』の主役にいきなり大抜擢、唐突に世界デビューを果たす。その後のキャリアも順調で様々な役柄にチャレンジしているが、有名作品はやはり『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役。
『X-MEN』シリーズは俳優たちのギャランティが高すぎて、もうスピンオフでしか新作が作れない。スピンオフの筆頭候補はやはりヒュー・ジャックマンのウルヴァリンで、2008年公開予定。残念だが『メタルギア』のほうでの登板はなさそうだ。
カート・ラッセル
『メタルギア』シリーズの元ネタの『エスケープ』シリーズでスネーク・プリスケンを演じていたカート・ラッセルは、似ているどうのこうの以前にコイツが元祖スネークである。 年齢的にもうアクションは無理で、本人も既にドラマ系の映画にしか出ていない。大作『ポセイドン』では割と動いていたけど、コンバット・アクションはもう無理だろう。しかし海外でも「やっぱスネークっつったらカート・ラッセルでしょ!」という意見が非常に多い。「カート・ラッセルに息子いないの?そいつにやらせろよ」という意見もあった。
David Hayter
海外では「スネーク役はDavid Hayterで!」という意見がやたら目に付くので、「誰だよソイツ」と思って調べてみたら………海外版MGSのスネークの声優さんだった。そんだったらうちらも大塚明夫さんにお願いしたいよ!あ、でも吹き替え版はマジで大塚明夫さんでお願いします。
クリスチャン・ベイル
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写真は悪名高い映画『サラマンダー』から。『アメリカン・サイコ』『マシニスト』で気迫の演技を見せる一方、『リベリオン 反逆者』で新型アクション、ガン=カタを生み出した。ガン=カタはかなり衝撃的な存在で、DVD発売後は日本の漫画にガン=カタ描写が数多く引用されたほどだ。
本来筋肉質の男だが、『マシニスト』では鬼気迫る激ヤセ演技で観る者をビビらせた。あの過酷なダイエットはどうやったかというと、食事をサラダのみにしてひたすらガムとタバコで空腹を抑えていたそうだ。
新生バットマン・シリーズのバットマン役にも抜擢されて絶好調の俳優。
お前ならきっとCQCも完コピできる!クリスチャン・ベイルはリキッド・スネーク役に推す声も多し。
ヴィゴ・モーテンセン
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『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役。一時期「ソリッド・スネークはヴィッゴ・モーテンセン?」という話があった。アラゴルンとソリッド・スネークが結びつかないかもしれないが、意外とソリッド・スネーク役にピッタリだと思う。その根拠は2006年に公開された不気味な快作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』!この映画でヴィゴ・モーテンセンは一見普通の中年だが、実はあっという間に人を殺せる実力を持った男。という難しい役柄を見事にこなした。相手の自由と命を一瞬にして奪うあの動きは、ソリッド・スネークにふさわしい。
ちなみに『ヒストリー・オブ・バイオレンス』という映画は、良き家庭人の男が暴力の系譜(ヒストリー・オブ・バイオレンス)から逃げられなくなるという映画で、暴力を以ってして暴力の実態に肉薄するクローネンバーグ監督の力作だった。しかし現在の日本映画は女性観客を呼び込まないと映画はヒットしない。とりわけ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のような暗い暴力映画に女性は来ない。そこで配給会社は「夫が何か秘密を隠している」という点をクローズアップして宣伝を展開した。暴力映画がまるで昼メロみたいな話になった。映画をヒットさせるのって大変だなぁ。
エリック・バナ
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知名度も出演作もほとんど無かったが、ここ数年に出た3本の映画『トロイ』『ハルク』『ミュンヘン』で一気に有名になった。特に『ミュンヘン』の主人公のテロリスト役は印象深い。『ミュンヘン』でエリック・バナは、銃を取り出して相手に突きつけるのにもモタモタする男が、冷酷な暗殺者へと成長していく過程を見せた。ソリッド・スネーク役に推す声が多いのはそのためだろう。『トロイ』『ハルク』『ミュンヘン』をこなしたのだから、キツイ撮影でも大丈夫なはずだ。
キーファー・サザーランド
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ええ?キーファーがソリッド・スネーク?全然合わない!キーファーの主演映画ってロクなのが無いし。キーファーがスネークだとスポンサーの意向で、レーションじゃなくてカロリーメイトかじっているんじゃないの?しかし彼を推す声は多い。『24』のジャック・バウアー役の人。
ジョシュ・ホロウェイ
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誰これ?調べてみると『LOST』で人気の出た役者らしい。やっぱり合わないと思う。
マイケル・ビーン
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『ターミネーター』の主人公。と言ってもピンと来ない人が多いのは主人公のクセにターミネーターに勝てなかったからか。
『ターミネーター』がヒットした後は人気もあったが、そのうち人気俳優ラインから落ちぶれて、大作映画の脇役として登場して「うわぁ、こんなところにマイケル・ビーンがいたよ」と映画ファンに懐かしがられるラインまで落ちた。しかしさらにそのラインからも落ちぶれてしまい、21世紀の1月に公開された『アート・オブ・ウォー』以降、日本では劇場公開作品がない。こいつがスネークを演じた場合、メタルギアは劇場公開されず、僕たちが実写『メタルギア』を観るのはテレビ東京での放映を待つことになるかもしれん。「俺がマイケル・スネーク・ビーンだ!」みたいな木曜洋画劇場のナレーションが聞こえてくるぜ。
ポール・ウォーカー
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『ワイルド・スピード』で完全にヴィン・ディーゼルに食われてしまい、主人公なのに目立たなかった人。『ワイルド・スピードX2』ではヴィン・ディーゼルが降板したのでチャンスと思いきや、今度は映画自体が目立たなかった。典型的すぎる白人ハンサム顔が災いして、ポール・ウォーカーが主人公の映画は主人公の顔が覚えにくい。主人公以外のマイノリティー人種の役者のほうが印象に残る。
彼もスネーク役には合わないと思う。
ところでヴィン・ディーゼルもスネークに推す声が多いんだけど、何で?似てないにも程がある。
トーマス・ジェーン
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アメコミ映画『パニッシャー』で主人公パニッシャーを演じた男。
映画『パニッシャー』は、破壊屋の掲示板で破壊屋史上最長のスレッドとなった。あの時はみんなで物凄い議論になった。でも賛否両論だったわけじゃない。
映画『パニッシャー』は妻と子を殺された主人公がパニッシャーとなって組織に復讐する物語なんだけど、その方法がショボい。トーマス・ジェーンはひたすら嫌がらせに終始する。中でも駐車禁止の嫌がらせが凄かった。しかも「何故駐禁で悪の組織が滅ぶのか?」という点もキッチリと描くため、「何でそんな描き方をするんだ?」とうちらは混乱して議論になったのだ。
そういえばソリッド・スネークもダンボール箱を被って敵基地に潜入する。大真面目な顔でショボいことやらせばトーマス・ジェーンは一品かもしれん。でもこいつは悪役顔だなぁ。

リキッド・スネーク

ショーン・ビーン
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ダニエル・クレイグ
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クライブ・オーウェン
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ショーン・ビーンは主演作こそほとんど無いが、素晴らしい悪役顔を持っているために、数多くの映画で悪役をつとめてきた。現役の悪役俳優では一番じゃないか?最近では悪役の印象が強すぎるのを逆手にとって、「どう見ても悪人なんだが、実はイイ人」といパターンもある。2006年には『サイレント・ヒル』や『スタンド・アップ』では良き夫役を好演した。ちなみに今回の調査で一番多かった意見は「リッキド・スネーク=ショーン・ビーン」でした。確かに彼なら完璧だ。
ダニエル・クレイグは新ジェームズ・ボンド。スペクター顔(by中野貴雄)が災いして、ジェームズ・ボンド抜擢直後に「ボンドに合わない!」と激しいバッシングを受けたのが世界的なニュースになった。しかし、作品が公開されると一転して高い評価を受けた。役ってのは演じてみるまでわからないもんだ。
クライブ・オーウェンはここ数年であっという間に存在感を放つようになった。『キング・アーサー』の主演に抜擢された時、僕は「何でこんなヤツが主演?」って書いたけど、今やイギリス人俳優を代表する存在だ。クライブ・オーウェンは英語の発音も渋くてカッコいい。

リボルバー・オセロット

クリント・イーストウッド
サム・エリオット
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リー・ヴァン・クリーフ
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クリント・イーストウッドが『メタルギア』に出るわけねーだろ!しかしそれでもオセロット役にクリント・イーストウッドを推す声が一番多かった。リボルバーを持たせたら世界で一番カッコいい男という評価はおじいちゃんになっても変わっていない。
イーストウッドよりはランクが大分下がるサム・エリオットでもちょっと難しいだろう。うーん、オセロットにふさわしいヤツがいない。デイヴィッド・キャラダイン(『キル・ビル』のビルさん)という意見もあって、それはなるほどと思った。
ちなみに一番下のリー・ヴァン・クリーフはリボルバー・オセロットのモデルです。残念ながら故人。

メイ・リン

チャン・ツィイー
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デヴォン・青木
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スー・チー
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英語が喋れるアジア系なら誰でもいいみたい。
チャン・ツィイーはこういう役では出ないって!
デヴォン・青木………この写真は修整しすぎだろ。
スー・チーはおさかなさんみたいでかわいい。

スナイパー・ウルフ

レベッカ・ローミン=ステイモス
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ミラ・ジョヴォビッチ
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シャーリーズ・セロン
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ユマ・サーマン
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どの女優も女王様系ばっかり。彼女たちになら実弾で撃たれてもいい!という男が多そうだ。少なくとも僕はそうだ。
ミラ・ジョヴォビッチ以外はみんな長身女優でもある。ミラ・ジョヴォビッチはメリル役でも推薦が多かった。ところで何故誰もジーナ・デイビスを推薦しないのですか?

キャンベル大佐

ジョン・ヴォイト
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ジーン・ハックマン
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マーティン・シーン
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いずれも大物俳優。キャンベル大佐みたいに撮影の拘束時間が短そうな役かつ演技は喋るだけの役には大物俳優をキャスティングするのが、映画作りの公式です。ジョン・ヴォイトなんてそういう仕事ばっかりじゃん。
キャンベル大佐の元ネタのリチャード・クレンナは故人です。
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オタコン

ジェイク・ギレンホール
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ユアン・マクレガー
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ジェフ・ゴールドブラム
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っつーか、オタコンみたいな役柄に有名俳優使えるわけないじゃん。最近のハリウッド映画には主人公をサポートするギークス系(日本の漫画でいうところのメガネ君)がいっぱいいるんだから、すぐにキャスティングできるだろう。ジャスティン・ロングとかでイイと思うんだけどな。
ジェイク・ギレンホール(『ブロークバック・マウンテン』のタチネコで言ったらネコのほう)は2006年は大活躍でした。ちなみにジェイク・ギレンホールのフィルモグラフィーは『遠い空の向こうに』のオタク高校生の主人公、『ドニー・ダーコ』のオタク高校生の主人公、『デイ・アフター・トゥモロー』のオタク高校生の主人公、2006年の『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』でも理系の大学生の主人公だった。そんなのばっかり。
ユアン・マクレガー(シャブ中、ジェダイ)がオタク系に思われているのが意外。
ジェフ・ゴールドブラム(『ジュラシック・パーク』のカオス理論の人)は年取りすぎ。

サイコ・マンティス

マリリン・マンソン
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何と一番意見が多かったのがマリリン・マンソン!。アメリカ人は一体何考えているんだ?そうは言いつつも僕はマリリン・マンソンの大ファン。最近友人に「『デトロイト・メタル・シティ』みたいなライブって本当にあるんだぜ!」と言ってマリリン・マンソンのライブ映像見せるのが面白くてしょうがない。

バルカン・レイヴン

ザ・ロック
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マイケル・クラーク・ダンカン
ネイサン・ジョーンズ
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マイケル・クラーク・ダンカンがそっくりだ…。人種が違うけど。
ネイサン・ジョーンズは「『トロイ』に出てきたデカブツ」という表記での推薦が多かった。
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