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ウケる要素を集めすぎて珍作となった映画『恋するナポリタン』

恋ナポ
『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』

恋ナポ
値崩れして150円で売られている『恋ナポ』のチケット。


150円なので『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』を観てきました。若い会社員女性にターゲットを絞って、彼女たちが興味持っていることを片っ端から集めたら映画が暴走してしまい、結局女性たちに無視されている珍作でした。以下は完全ネタバレでストーリーを説明します

いきなり主人公死亡


相武紗季


タケシ


マキダイ、エグザイルの人。

  • 映画が始まるとタケシ(塚本高史)がマクロビオティックなピザを作っている。マクロビオティックとは料理思想のことらしいが、なんかマズそうだ。
  • 都内の会社員で情報誌を作っている相武紗季はプロポーズされた。相手はレストランのオーナー(市川亀治郎)だ。相武紗季はプロポーズを受けるか悩んだため、中学からの親友のタケシに相談する。
  • タケシはオーナーの弟子だったが、独立して東京タワーの近くでレストランをやっている。タケシは25歳なので独立するには若すぎる。その資金はどっから出ているんだよ?
  • タケシは相武紗季のことを密かに想っていた。そして相武紗季も心の奥底でタケシのことを想っていた。タケシは相武紗季に会うために走り出す。
  • 都内を延々と走るタケシ。そんなに急いでいるのならタクシー使えばいいのに…
  • ようやくプロポーズ現場についたタケシ。だが相武紗季は既にオーナーの市川亀治郎のプロポーズを受けていた。オーナーは弟子であるタケシが突然やってきたことに驚く。3人はその場で固まる。
  • そのときマキダイが飛び降り自殺をして3人のところに落ちてくる!マキダイとタケシがぶつかってタケシ死亡。
  • 地面に横たわる意識不明のマキダイと死んだタケシ。二人の体はまるで天使の羽のように………見えないが、天使の羽がCG合成されるので二人の体は天使の羽なのだ
  • 「恋するナポリタン」というタイトルが出てくる。オープニングクレジット。
マキダイの家族
  • 一ヵ月後、意識不明だったマキダイが目覚める。マキダイの姉は「あんたのせいで人が死んだ!」と激怒。
  • マキダイは記憶喪失になっており何も思い出せない。
  • マキダイは3年間部屋から一度も出てこなかった引きこもりのピアニストだった。なぜあの日、部屋から出て飛び降り自殺したのか?
  • 実は、マキダイは飛び降り自殺をしたわけではなくて、ビルの屋上で宇宙の生命に触ろうとして落ちてしまったのだった。何だそりゃ?
  • 記憶喪失のマキダイは大学生の甥(姉の息子)を見ると「こんな大きい甥がいるなんて!」と驚く。マキダイと甥役の男性の実年齢は16歳離れているので、驚くほどの設定ではない。
  • マキダイは次に姉を見て「こんな年が離れた姉がいるなんて!」と驚く。が、二人の外見を見る限りは驚くほど離れていない。さっきからやたら「マキダイが若い」ということを強調している。なぜ?
  • と思ったら、マキダイが記憶を少し取り戻すシーンで、大学受験に合格するマキダイが出てくる。ちょっと待て、35歳のマキダイが大学受験生を演じるのは無理がありすぎるだろ!劇中の年代設定がよくわからん。
  • 退院したマキダイは家に帰る。都心の豪邸だ。マキダイの父親(北大路欣也)は世界的に有名なピアニストで、これまたやっぱり豪邸に住んでいて、息子の過失致死事件に対して白紙の小切手で賠償しようとした。ピアニストが何でそこまでの大金持ちなんだ?
魂の融合
  • 料理がまったくできないマキダイは何故か料理が出来るようになっていた。というかマキダイは過失致死やらかしているのに、なんで普通に生活しているんだ?
  • マキダイと姉はタケシの墓参りに行く。お墓には相武紗季がいた。タケシの両親は既に事故で亡くなっていたので、白紙の小切手を渡されたのは相武紗季だった。しかし相武紗季は受け取らない。というか相武紗季とタケシは内縁関係すら無いんだから、賠償金を受け取る権利なんて元からないだろ。
  • 墓参りにきたマキダイの髪型はロンゲのパーマ。とてもじゃないけど、殺した相手の墓参りにする頭じゃない。しかもマキダイは頭に大怪我したという設定なのに。
  • マキダイは相武紗季を見て興奮する。相武紗季にしてみれば自分の親友を殺した相手に興奮されているので、不愉快極まりない。
  • マキダイはタケシの墓の遺影を見て叫びだす。「俺だぁああああ!」
  • 実は死んだタケシの魂がマキダイの中に入っていたのだ
コール・ミー・ナポリ
  • マキダイは家に帰って甥と一緒に食事を作って食べる。マキダイの中身はタケシなので、マキダイは
    「もう俺のことをおじさんって呼ばないで」
    と言う。誰もが
    「タケシって呼んで欲しいのだろうか?」
    と思うのだが、そこで予想外の答えが
    「ナポリって呼んでくれ」
    「わかったよ、ナポリ」
    というわけで、マキダイは以下「ナポリ」になります。
  • ナポリは甥と一緒に田舎の有機栽培食品を取りに行く。無農薬野菜の素晴らしさを表現するために、土から抜いた芋をそのままかじる甥。いやそれは泥を食べているようなもんだろ。
  • ナポリはタケシのレストランに行く。鍵はかかっているが、ナポリはタケシなので、鍵の場所を知っていた。鍵は犬小屋の中に隠してあるのだ。ってオマエ、職場の鍵をそんなところに隠すなんてありえんぞ!
  • ナポリがレストランに入っていると、相武紗季もやってくる。ナポリは相武紗季にレストランを貸してくれるように依頼する。相武紗季にすれば、自分の親友を殺した男が親友のレストランを「タダで貸せ」と言ってくるようなもんだ。とうぜん相武紗季は怒る。というか何で相武紗季がそのレストランの権利を持っているの?東京タワー近くのレストランなんてかなりの資産価値があるぞ。
  • ここで映画はとつぜん『第三の男』風になって、相武紗季は説得される。
  • ナポリはレストランを再開する。ナポリのレストランは商売繁盛する。
相武紗季とタケシ
以下は相武紗季とタケシの回想シーン
  • タケシは小学生のころにイタリアのナポリで料理の修行をしていた。そして日本に帰って相武紗季と仲良くなった。相武紗季は食いしん坊なのでいつもタケシにイタリア料理をたかっていた。食費とかどうしたんだろう?
  • ある日相武紗季の父親が死ぬと、相武紗季は葬式を抜け出し、タケシを海岸まで連れていき、バーベキューの用意をさせて「うまいもん作れ!」と命令。おいしいものを食べて相武紗季は父の死を乗り越える。←「食べ物は悲しみを癒す」を表現しようとした珍シーン。
  • 大人になった相武紗季とタケシ。本当は両思いなのだが、お互いその思いを上手く伝えられなかった。
  • 相武紗季はタケシのことが好きなので、タケシに襲ってもらいたかった。タケシのレストランの庭で突然薄着になる相武紗季。だが相武紗季という名前が災いしたのか結局襲われない。
  • 相武紗季は結婚式でナポリタンが食べたいと、タケシに伝える。タケシは「ナポリタンはナポリと関係なくて、日本の家庭料理」と説明する。
そしてエンディング
  • 茂木健一郎が出てきて、ナポリがもうすぐ脳死することを伝える。いや、今の状態で生きていること自体が奇跡なのだ。
  • 相武紗季はオーナーのプロポーズの返事を伸ばしに伸ばしていたが、ついに正式に受ける(タケシが死んだので延期したのだった)。
  • オーナーはナポリが作る料理の味が死んだタケシの味と同じことに気がつく。そして結婚式の料理をナポリに依頼する。っつーかナポリはプロポーズの現場でオマエの弟子を死なせた男だろ……不吉すぎる。
  • ナポリは脳の痛みに耐えながら結婚式の料理を作る。そして最後に懇親のナポリタンを新婦である相武紗季にプレゼントする。
  • 相武紗季はこのナポリタンを作ったシェフの元へ行く。そこには死んだはずのタケシ(の幻覚)がいた。相武紗季とタケシはお互い思いを伝える。
  • 幻覚から目が覚めると、そこにいたのはナポリだ。ナポリはおどろく相武紗季を置いて海岸に向かう。
  • ナポリと甥は海岸に着いた。二人で海岸に座りながら海に座っていると、ナポリは脳の病気で死ぬ。このラストシーンって設定も演出もドイツの某傑作映画と全く同じなんだが、タイトル書くとネタバレになるので書けない…。
  • 3年後、相武紗季と夫はイタリアのナポリに行き、夫が作ったオムライスをタケシの知人のところに持っていく。相武紗季は何も料理していない。
  • タケシのレストランは甥が貰った。叔父が人を死なせたおかげで都心のレストランをゲットしたのか。END。っつーかこの甥は大学卒業してすぐにレストランの経営者&シェフになったのかよ。
解説

最近の日本映画には共通する決めセリフがある。「自分に素直に」とか「正直な気持ちを」といったセリフだ。日常会話ではまず使われないセリフが映画の中ではバンバンと使われている。破壊屋オフ会でこの不自然さを指摘したところ、de4staelさんから「そういう言葉を耳にしたい女性がいるから」と言われてなるほどと思った。そういった女性たちは自分の心の中にあることをなかなか表に出せないから、自分を一押ししてくれる言葉に憧れる。

恋も仕事も腹八分目フィルムパートナーズが製作した『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』は疲れている女性の耳に心地よいであろうセリフだけで構成されている映画だ。「がんばらなくてもいいんだよ」「悲しいときこそ笑顔で」「前向きになろうよ」といったセリフがバンバンと出てくる。まるで疲れた女性のリハビリのような映画だ。リハビリというよりも、優しい言葉で近づく怪しい商売のような気配が強いが。

「愛され方」という受身のタイトルも変だ。「愛され方」とは「愛されるテクニック」ではなくて、単純に「男たちに愛されている状況」を意味している。映画本編では相武紗季演じるヒロインはやたらわがままで、容姿以外に魅力的な要素が無い。ヒロインが男たちに愛されているのは、考える必要もない絶対条件なのだ。疑似恋愛ゲームのように。

女性が食後にオーダーしたい別腹スイーツは、甘いドルチェよりも愛の告白だったりするのです!
(中略)
イケメン!健康食!海外!音楽!といった女性が大好きなテーマを映画の隅々にちりばめ、ちょっと疲れたハートを刺激してキュンとくすぐります。キーワードは、「恋も仕事も腹八分目が丁度いい!」。世界で一番おいしい愛され方を描いた本作は、2時間弱の映像作品というだけでなく、観る人の五感を癒す“私へのごほうび”としてぴったりの映画に仕上がっています。

『恋するナポリタン ~世界で一番おいしい愛され方~』の公式サイトには上記のような文章が書かれている。頭が狂ったような文章だが、『恋ナポ』はこの文章を本当にそのまま映像化している。個々の要素に興味持っている人は確かに多く存在している。でもそれを片っ端から集めたらものすごい逆効果になった。イケメンと健康食と海外旅行と音楽を足して大きな数で割った、ホメオパシーのように効果の無い映画だった。

追伸
  • 俺の周囲ではリアルでもネット上でも『恋するナポリタン』を観たいと言った女性は一人もいない。この予告編を観てグッとくる女性も少数派のはずだ。俺の周囲に限れば「予告編で笑った」という女性のほうが多い。
  • 『恋ナポ』の大きな欠点は、キャスティングが悪すぎる点だ。タケシ役とタケシの子役は全く似ていない。市川亀治郎は結婚相手の相武紗季と全く似合っていない。主役のマキダイは二つの魂が融合した男をこれっぽっちも演技できていない。
  • 「私へのごほうび映画」ってのは面白い発想だな。俺にとって『エクスペンダブルズ』みたいなもんか、ああいうアクション映画って心地よいよね。

関連リンク

バンジージャンプする [DVD]
『恋ナポ』はたぶんこの映画を参考にしている。

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劇場版『ペ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』

『アバター』を超える究極の3D映画が誕生した!『劇場版『ペ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』』だ!映画のタイトルを記述するときに『』を使っている破壊屋にとっては実にハタ迷惑なタイトルだ。

ペ・ヨンジュン

ライブ映像を3D撮影して映画館で公開した作品といえば『ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート3D』が去年日本中のシネコンで公開されたけど誰も観に行かなかった。だが今度はジョナス・ブラザーズよりずっと知名度があるペ・ヨンジュン、あのヨン様が大スクリーンから飛び出してくるのだ。「あのお方が3Dで飛び出してくる!」というコンセプトだけで映画が作られるのは、マイケル・ジャクソンとペ・ヨンジュンの二人しかいない。マイケル・ジャクソンは人間じゃないので、人類では唯一ペ・ヨンジュンだけが3Dで飛び出す価値のある人間ということだ。

『冬のソナタ』を一秒たりとも観たことのない俺だが、俺だって韓流オバ様たちと一緒にスクリーンから飛び出るヨン様に触ろうとして、空中で手を動かしてみたい!そんな思いに駆られていたが、男性単独客の俺が映画館の行列に並んでいたら、確実にマスコミのインタビューを受けるだろう。オバ様たちに囲まれた状態でマスコミに「どうしてこの映画を観に来たのですか?」とインタビューされたら「いや、男でもヨン様好きッスよ」としか答えるしかない。そんな恥を晒すわけにはいかない!と思っていたのは余計な心配で、実際のところこの映画は不入りで客も少なかった。さらにヨン様ファンからの評判も悪いんだよなー、どうしようも無い映画だ。

ヨン様はプライスレス

ちなみに映画の一般料金って1800円なんだけど、3D映画料金は200円、IMAX料金も200円する。つまり3D映画をIMAXで観ると+400円となって、2200円になるのだ。

では『劇場版『ペ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』』がいくらかというと………

ペ・ヨンジュン

映画料金が3500円!高えよ!3500-1800(一般料金)-200(3D料金)=1500(ペ・ヨンジュン料金)ってことか。クソ高い料金を支払って劇場内に入ると男性客は俺一人。今まで1000回以上は映画館に行ったけれど、女性客に囲まれた状態で男性客が俺一人になったのはこれが始めてだよ。

そして映画本編が始まったんだけど別にライブ映像とかじゃなくて、2009年に東京ドームで行われた単なるイベント映像集だった…。というわけで今から全部ネタバレするけど、別にいいよね?

ヨン様3D

東京ドームに集まった韓流オバ様の大歓声を浴びながらヨン様登場、ちゃんと3Dカメラで撮影しているのでヨン様が立体的に見えて面白い。ヨン様が花道を歩いていくと………その先からチェ・ジウ(『冬のソナタ』のヒロイン)が登場する。ヨン様とチェ・ジウが見つめ合いながら抱き合うと45000人のオバサマたちの悲鳴が挙がる。冬ソナの1シーンを再現したと思われるが、いきなりクライマックス的な展開で面白いシーンだった。しかしここから映画はもの凄い勢いで失速する。なぜなら次に始まるのが単なるトークショーなのだ。

トークショー3D

場内が落ち着くと、福澤朗が出てきてひたすらヨン様をヨイショする。そしてアニメ版『冬のソナタ』の声優たちが登場して声優トークショーが始まる。トークショーを3D映像で観てもしょうがないだろ!俺も今度トークショーデビューするけど、3D映像にして売り出そうかな。

しかしこのトークショー3Dはまだ面白かった。大舞台でも動じていないヨン様とチェ・ジウはさすがだが、声優陣が大観衆を前にあからさまに動揺していて面白い。声優をやっているイ・セナという女優が美女で、少しだけつたない日本語を喋るのがかわいかった。下の画像がイ・セナさん。

イ・セナ

イ・セナは超ミニスカートを穿いているにも関わらずローアングル。ミニスカートの奥行きと太ももの3D映像はちょっと迫力があった。また10歳くらいの少女声優も出てくるので、ロリコン対策もバッチシだった(ここで言うロリコン対策とは、ロリコンを拒否することではなくて歓迎することです)。

こうしてトークショー映像を20分くらい(長いよ!)見せ続けられたあと、もっと酷い3D映像を見せ付けられるハメになる。次はアフレコ風景の3D映像が出てくるのだ。

アフレコ風景3D

ヨン様とチェ・ジウがアニメ版『冬のソナタ』にアフレコするところが3D映像で見れる!というが、それに何の意味があるんだよ。面白くもなんともないアフレコ風景が終わると、福澤朗が「それでは本日のクライマックスです!」と叫ぶ。いや、まだ映画が始まって40分なんだけど。これはどういうことかというと、ヨン様ライブは二日間にまたがって行われていて、今の映像はその一日目なのだ。ヨン様ファンには常識なんだろうけど、俺は全く知らないので驚いた。っていうか映画の中で説明してくれよ!ものすごい手抜き編集なのでライブの状況がさっぱりわからない。

東京ドーム内をヨン様が飛ぶ!

ニュースでもちょっと話題になったので知っている人もいると思うが、この日のクライマックスは東京ドーム内をヨン様とチェ・ジウが気球で飛ぶという一大スペクタクルだ。東京ドーム内で飛ぶという点では仏陀再誕っぽくてカッコいい。どっちも教祖様を描いている映画だし。 3D映像としては、それほど飛び出していなくてガッカリ。福澤朗は「最後にサプライズがあります!」と煽っている。俺はてっきりヨン様とチェ・ジウがキスするのかと思いきや、ヨン様の気球とチェ・ジウの気球に描かれている絵がキスするだけ。何じゃそりゃ。しかも気球の高さが合ってないので唇と唇の位置が合ってない。右下の写真のように気球と気球がくっつくだけだった。

ペ・ヨンジュン

ここまでの展開はこのブログでも詳しい。チェ・ジウのド派手な装飾がついたスカートの写真や、前述のミニスカ美女の写真もある、気球のキスシーンもある。

ヨン様の詩朗読3D

この時点でもかなり苦痛だったが、映画本編は加速度的に酷くなっていく。こんどはヨン様が執筆したという本『韓国の美をたどる旅』をヨン様自身が朗読するシーンが延々と続く。もう3D映像の特性は一切無い。朗読の内容は韓国文化や観光地の素晴らしさを伝える内容。この企画って絶対に旅行会社がスポンサーだろ。「ヨン様が韓国の文化や観光地を紹介する⇒オバ様たちが韓国へ旅行する」という鉄板の流れ。そういえば去年はヨン様のマネージャーの結婚式の中継映像を観るツアーなんてのものあったし(ヨン様のマネージャーなので、結婚式にヨン様が登場する)。韓流商売恐るべし。

朗読が終わると映画は脅威の展開を迎える。3Dで飛び出すのはヨン様だけじゃなかった!

韓国の漆職人3D

ヨン様が漆塗りを勉強しているということで、ヨン様を指導した韓国の漆職人のインタビューが始まるのだ。もはやヨン様すら関係無い展開に、はっきり言ってブチ切れそうになったが、意外な展開もあった。インタビュアーが「漆塗りは中国から朝鮮半島を経由して日本に伝わり…」と説明すると、韓国の漆職人が「違う!漆塗りの起源は日本だ!日本から伝わったのだ!」と主張した。漆の歴史の真実はまだよくわかってないんだけど、とりあえず嬉しい。しかし映画本編はどんどん的外れな方向へ。

服飾デザイナー3D

今度は服飾デザイナーのオバちゃんが出てきて、韓国での風呂敷(ポジャギ)の使い方を説明している。こんなもんを3Dメガネをかけながら観ている自分が悲しくなってくる。オバちゃんは「日本人は素晴らしいです!ペ・ヨンジュンの素晴らしさに気がついていたなんて!」と日本人をベタ褒めするが、それって裏を返せばペ・ヨンジュンが韓国国内でそれほど人気が無いってことだよね?

旅行会社の社長3D

最後に旅行会社のオッサン(意外にも白人だった)が出てきて韓国旅行の素晴らしさを訴える。やっぱり宣伝だったか。結局のところ、俺は旅行会社の壮大な宣伝を3500円払って観ていたわけだ。韓国の情報が一杯手に入ったのに、何故かだかすごい情弱になった気分だよ。

手紙3D

ペ・ヨンジュン

ヨン様がいったん退場すると………日本の郵便ポストと共にヨン様が再び登場!何故郵便ポストなのか?それはヨン様が日本のファンに向けて日本語で手紙を書くのだ。実際のライブでは30分あったというこのシーン。映画本編では半分の15分にカットしたが、それでも絶望的なほど長い。15分間手紙を書くところを見せられ続けた。俺はもうメガネを外していたよ。『アバター』なら3時間でも余裕で耐えられるんだけどね。

ペ・ヨンジュン

韓流オバ様3D

これが終わるとヨン様の退場シーンなわけだが、ここでようやく3D映像の素晴らしいシーンが見れた。『アバター』を3Dで観た人ならわかると思うが、『アバター』で3Dの特性がもっとも発揮されたのは美しきパンドラの映像ではなくて、一番最初の宇宙船内部のシーンだ。あの宇宙船内の奥行き感こそが3D映像の特性なのだ。『劇場版『ペ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』』にも似たようなシーンがあった。東京ドーム内の観客席の奥行き感が3D映像によってものすごい迫力になっているのだ。もちろんそこに写っているのはズラッと並んだ45000人の韓流オバ様たちのお顔である。これが鮮明で立体的な映像として楽しめるのだ。俺がけっこう熟女好きということは差し置いても、一度は体験してみるべき映像である。

パンフレット

こうして3500円を損した俺は1500円のパンフレットも購入。サイズもページ数も普通のパンフレットと同じだけど、文章というものがほとんど使われておらず。ライブの情報が一切書いてない。その代わり3万円もするヨン様壁時計のチラシが入っていた。俺は100分の間に5000円を無駄にした。ちなみに『劇場版『ペ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』』は日本映画です………

ペ・ヨンジュン

ペ・ヨンジュン


アメリカからジョナス・ブラザーズ3D、韓国からヨン様3Dと来たんだから、日本もAKB48を使ってAKB483Dという映画を作ったら面白いんじゃない?縦に整列したAKB48たちの立体映像が楽しめるの。クライマックスでは観客席を3D映像で映し出して、彼女達が普段のライブで味わっているAKB48のヲタたちの圧迫感まで共感できるというのはどうでしょう?

そして今度はイ・ビョンホンのイベントで騒動勃発!TBSはもちろんこれも3D化するんだよね?

仏陀再誕 [DVD](東京ドームといったらこの映画)

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