行ってきました!行ってきました!
サマーソニック ゼロフォー!
8月7日の朝、横浜駅で会社の友人のYOU君と待ち合わせて現地へ向かいました。JR東京駅から京浜東京駅へのクソ長い通路を歩いている人間はサマソニ客だらけ
(ディズニー・ランドと恐竜博の客も多いが)。彼らのTシャツを見ているだけでテンションが上がってきます。
京浜幕張駅に到着すると、早速
この夏のファッション・アイテムである特大サイズの
YAZAWAタオルを羽織ってマリンスタジアムまで歩いて行く。チケットをリスト・バンドに交換して、マリンスタジアム周辺でアクセル君とfg708君と合流、彼等はまだ朝だというのに既にハイネケン飲んでいました。そういや大学時代彼等と”午前の授業を受ける”→”昼ご飯にパスタを食べに行って
ワインを空ける”→”酔っ払ったまま午後の授業”とかやってたのを思い出す。
マリンスタジアムに入ると目の前には
快晴の野球場の中でロック・バンドが爆音で演奏している景色が広がる。もうこれだけでかなり興奮&満足してしまう。演奏している
オール・アメリカン・リジェクツというバンドは全然知らないけれど、なかなかだった。ただしトップバッターだというのに客が多い!これからどんどん客が増える事を考えると今日は大変な一日になりそうだ。
スタンドに荷物を置いて僕はタトゥーシールを体に貼る。今年はシールの出来が結構良くて最後まで崩れなかった。また以前仕事で同じプロジェクトだった人に声をかけてもらう。
オール・アメリカン・リジェクツのライブを観ながらアリーナに降りて
氣志団待ち。アリーナは砂漠状態の暑さなのでみんな苦しんでいる。しばらくすると放水が始まった。最初はみんなで歓声をあげていたのですが、
放水時間が長い。
水が段々辛くなってくる。「やめろ~!」と叫んだりしたのですが、スタッフは気づいてくれず。結局服も床もビショビショになりました。で、今度は水が蒸発して
蒸し風呂みたいな状態に。
蒸し風呂状態に耐えていると
「BE MY BABY」が流れてきて氣志団登場!(これBOOWYの曲だと思ってたんだけど、家帰って調べたら違っていた。)
でも
客層に氣志団ファンはほとんどいなくて、あからさまに興味本位で見にきている人達だらけ。僕らもそうだけどさ。客同士でケンカとかしているし。氣志団なんか一曲も知らないような外人が暴れていたので「ドゥー・ユー・ライク・ペニーワイズ?」と話かけると「俺はSUM41が好き」みたいな事言ってた。コイツよく見るとまだ少年だ。
そんな状況でもかなり盛り上がるのが氣志団の凄いところ!曲もMCも面白い。アメリカ国旗のタンクトップに短パンというバックダンサーも良いぞ、男らしいファッションのはずなのにオカマっぽく見えるところが。
ライブでは腕を振りかざしながら「オレ!オレ!オレ!」と延々と繰り返す新曲も披露、とてもわかりやすい曲と振り付けなのでみんなで真似する。そして
「みんなでピリオドの向こうへ行こう!」ということで「One Night Carnival」が登場、長いイントロとMCを経て
「俺んとこ来ないか?」とキメてくれた。これが生で見れただけで幸せ。クライマックスでは演奏をピタッと止めて観客の合唱だけになる。あー楽しかった。
氣志団だけでかなり疲れたので(社会人なので体力が無い)、
ペニーワイズは諦めてスタンド席に戻る。そして出てきたペニーワイズ!なんですが…。これが(グリーン・デイを除いて)
サマソニ両日の中でベストアクト!最強パンクだ!実は僕が所有しているアルバムは「アバウト・タイム」だけなんだけど、これは他のアルバムも購入する必要があるな。
アリーナには壮絶なモッシュピットが出来ていて、その凄まじさに思わず
「アリーナに降りなくて良かった」と胸を撫で下ろす。ペニーワイズは中盤まで爆走ライブを展開した後、MCで何か言い始めるがさっぱり聞き取れない。fg708君が「色々なバンド名を挙げている」と教えてくれたが、知らないのばっかりだ。MCの最後に
「ファッキン・ラモーンズだ!」と叫んでラモーンズのカバー曲を披露、会場の客もアクセル君も喜んでいるが僕はわからんかった(まだまだ修行が足らん)。そして次は
スタンド・バイ・ミーのパンクカバー!これはもうマリンスタジアムは合唱状態。途中までは「スタンド・バイ・ミー」の丁寧なパンクカバーなんだけど、クライマックスで爆発するのがたまらない。カバー曲3番目は個人的にかなりビックリ、何と2003年のHIP-HOPの名曲:
アウトキャストの「HEY-YA」だった。サマソニ二日目はHIP-HOPの日なんで合わせてくれたのかな?出だしの「My baby don't mess around」と歌い出した瞬間はかなり興奮したぞ、サビの”HEY-YA”の歌声もキレイだったのが意外。
MCでは
「イチ!ニ!サン!」とコールするので、もちろんスタジアム全体が
「ダッー!」とレスポンス。
また
「アサヒ!サッポロ!」と両社のビールを交互に掲げていた。歓声が多かった方のビールを飲むのだ。結果は
「イーブンだな、両方飲むぜ」だった。
次は楽しみにしていたダークネス!がキャンセル!サマソニの公式サイトにはピンチヒッターに
「サマソニの救世主Wが来る」と書いてあるのですが…Wとは何と
ワイルドハーツ!って
そっちのほうがすげえよ!
これがどれくらい凄い事かロックに興味無い人にもわかりやすく説明すると、辻&加護がキャンセルしてその代わりがピンク・レディーだったのと同じ位の衝撃です。全然違う。
一緒に来ているYOU君はワイルドハーツの大ファンで、以前ワイルドハーツが来日したとき「ライブに行きたい!」と言ってたのですが、
僕が却下してt.A.T.uを観に行っちゃったんだよね。あの時ロックを裏切った罪をここで贖えるとは…。
でも客がスクねえ!ワイルドハーツってもっと大物だと思ってたけどなぁ。ワイルドハーツを待っていると破壊屋オフ会以来のTDOパワーズさんに会う。
ワイルドハーツ登場前にMCが出てきて
「ダークネスの代わりはワイルドハーツです!」とアナウンス、思わず
「そっちのほうがいい!」と言ってしまった。
さらにMCはワイルドハーツがピンチヒッターで来てくれた事を説明して、
「ワイルドハーツは悪ガキR&R軍団っていうけど、何だ!メチャメチャいい人じゃん!」と言うので、観客も大喜び。
そしてジンジャーがハンディカメラを持って登場、ピンチヒッターだけど機嫌良さそうに観客を撮影している。そしてライブが始まった。僕は体力を抑えながら適度にモッシュ、ライブはかなり良かった。
スタンドに戻って休んでいると
イナバが登場、これが最悪、問題外。登場する時のサウンドがカッコ良かったので一瞬期待してしまったが、始まった瞬間にコケた。っていうかイナバってここまで酷かったけっけ?中学生の時にB'zのCD買った事あるんだけどなぁ。「ロック・オデッセイ」のイナバにぶち切れて、ライブを妨害して逮捕された男がいたらしいが、そいつの気持ちがよくわかる。パンフレットに書いてあった
「稲葉としても、ボーカル&リリック以外のコンポーズという領域を初めて開示したリマーカブルな年になった。」という文章も何か凄いぞ。
アリーナに人は多いんだけどみんなSUM41待ちで、イナバファンは最前線にいるごくわずかの人数。アクセル君も
「イナバもこんなに少ない観客の前でやるのは初めてだろうな」と言っている。僕はイナバを観るのはやめてTシャツを買いに行く。
そろそろSUM41、一応スパイダーマンのスーツ持って来たんだけど「これ着てアリーナに行ったら
死ぬよなぁ」と悩んでいた。まあでもフェスはお祭りなんだからいいかと思って着用。僕は大阪に生まれていたら絶対道頓堀に飛び込んでいるんだろうな。
せっせとスパイダーマンの準備をする、一緒に来た友人達はもう慣れているが周囲の観客達は僕を見てちょっと焦っている。特に
後ろの席にいた女の子二人組が
あからさまに反応していたので、あえて彼女達にスーツのチャックをしめてもらう(背中なので自分では閉められない)。変身が完了したら早速彼女達に写真も撮ってもらった。
そしてアリーナに行こうとしたんだけど、友人達は誰もアリーナに行くつもりがない。もうワイルドハーツですっかり満足してしまっている。こういう格好するときは
周囲にツッコミ役がいないとキツイんだけど…。怖気ついているとアクセル君が
「昔のお前だったら躊躇しなかったぞ」と説教してきたので、決意をしてスパイダーマンの格好のままスタジアム内を歩く。そうすると
女の子達が手を振ってくれたり、写真撮ってくれたり、投げキッスしてくれたりするので気分が良くなってくる。ほら素顔晒しているとそんな事
絶対に無いじゃん。
スタジアムでちょっと並んでいると、アリーナの柵に会社の先輩がいるので手を振る。しかしその後アリーナで将棋倒しが発生して柵が壊れて
先輩が潰されるのが見える。大丈夫そうだったけど。
この将棋倒しのせいでRブロックは入場規制!今年のサマソニは運営が上手いと思ったけど、この時の対応は最悪。Lブロックはアリーナに観客がタップリ入ってスタジアムで入場待ちは発生していないのに、Rブロックはアリーナがスカスカで、スタジアムやスタジアムの外はアリーナに降りたい観客で溢れかえる。来年は何とかしてください。
相当待たされてようやくアリーナに降りれた。そしてスタンド席にいる
友人達に向かって手を振ると…スタンド席の
観客達がワッーと手を振り返してくる!そうだ、僕は今スパイダーマンの格好しているんだった。よしここでウケを狙おうと
YAZAWAタオルを掲げると、スタンド席の人達がかなりウケてくれる(実際は間違えて反対に掲げてしまったのがウケたらしい、後で知った)。気分がノッてきたので、今度はスパイダーマンらしくウェブ(紙テープ)を投げる!またウケる!そしてポーズをとったままウェブを投げた腕をグルグル回してウェブを回収(全部繋がっているテープなのでこれで回収出来ると思った)しようと思ったんだけど全然回収出来ない。仕方無いので
しゃがんで両手でシャカシャカとウェブを回収して自分のバックに入れる。この姿が
思いっきり笑いモノになる。
ピーター・パーカーよ、お前の放つウェブは絶対迷惑だぞ、NYの窓清掃の人とか絶対怒っているって。
スパイダーマンがYAZAWAタオルを羽織るという最強のファッションでアリーナを進んでいるとSUM41のライブが始まる。移動する度に観客に「スパイダーマンだ!」と言われるのでポーズをとってあげる。モッシュピットに行くと案の定「スパイダーマンだ!」と
ボコボコにされる。そして予想通り
呼吸困難に。
全身タイツでマスクを被って炎天下のパンク・ライブなんて自殺行為だってのはよくわかっていたけど、ここまで辛いとは。ピーター・パーカーよ、チクチクよりも呼吸困難のほうが大変だったぞ。
息が上手く出来ないので頭がクラクラしてくるが、マスクに親指を入れて呼吸したり、女の子が「辛そうですね、水飲みます?」と助けてくれたりしたので何とか耐える。
延々とモミクチャにされていると今度は
「スパイダーマンだ!」と体を掲げられて強制ダイブさせられる。僕はダイブしない人なんですが…、でも
ダイブしているときが一番体が休まる。
みんな「スパイダーマン!スパイダーマン!」と叫びながら僕をサーフさせる。何か「スパイダーマン2」のクライマックスと同じですね。
ダメ人間が皆に掲げられるって所が同じ。でもピーター・パーカーはスパイダーマンとした活躍したから掲げられたんだけどね。僕はコスプレ。
何度もダイブさせられて、最前列までサーフさせられてセキュリティのゴッツイ黒人に捕まる(ダイブは禁止なので軍人みたいなセキュリティ達に引っこ抜かれるのだ)。セキュリティに捕まって抱きかかえられた時に
マスクを半分脱いでキスを求めたけど無視された。無視されたほうがいいんだけど(あそこで応じられたら逆に困るよな)。またその時最前列でウェブを投げてセキュリティに怒られる。
再びモッシュピットに戻るとまたダイブさせられてまたセキュリティに捕まる。この頃はもう疲労で足がガクガクしてきた。ようやくライブが終わったので助かった。
えーとSUM41の感想ですが、ほとんど覚えていません。ただし
「What We're All About」(スパイダーマンの主題歌)はやらなかったです。
足をガクガクさせながらスタンドに戻る。何とかスーツを脱いで席に戻るとまた別の女の子達から「スパイダーマンの方ですよね?凄かったです」と言われる。多分人生で
僕がこんなにモテる日は二度と無いだろうね。[
ただし実は僕自身がモテているわけじゃなくて”スパイダーマンの格好した”という事実だけがモテているというのは、僕の人生のネタバレだ。]