注:ややネタバレ気味です。
思春期の男子の悩みと言えば
「部屋に隠したエロ本が母ちゃんに見つかった」でしょう。しかし「カレンダー・ガールズ」で描かれる恐怖はそれ以上、なんせ
「部屋に隠したエロ本が母ちゃんに見つかったら、母ちゃんがエロ本に出ようとしている」ですから。ぎゃあー!
でもこのジャンル(あるのか?)では既に
究極の恐怖というものが描かれていて「サウスパーク 劇場版」では
「スカトロ専門サイトを見ていたら女優が母ちゃんだった」というのがありました。関係無い話ですね。
「カレンダー・ガールズ」は
婦人会のおばちゃま達がヌードカレンダーを作って大変な話題になったというイギリスの実話の映画化です。
映画が始まると田舎町のおばちゃま達の精力的な婦人会の活動が映し出されます。このおばちゃま達がヌードになると思うとちょっとゲソッときますが、始まって3分位でヒロインのおばさんが
巨乳(ハリポのロンの母親)だとわかるので、もう大丈夫。むしろ早く見たくなってきます。
「カレンダー・ガールズ」はテンポの良い作品で、ヌード・カレンダー作成騒動が序盤です。婦人会のメンバーが息子(スリップノット、パパローチ好き)のエロ本やヌード・カレンダーから婦人会のヌード写真を思いつき、早速婦人会にヌードの話を持ちかけます。
「ねえ、あなたヌードになってみない?」
「私は55歳よ!・・・・・・・・・今脱がないでいつ脱ぐの!」
と女気溢れる台詞が胸を打ちます。ちなみに僕が爆笑したヌードを誘うシーンは
「ねえ、あなたヌードになってみない?」
「いいわ、でも局部を写すのはダメよ。女としてここを捧げたのは生涯でただ一人なの」
「あなたは何て夫思いの人なの!」
「違うわ、夫以外の男性よ!」
おばちゃま達がヌードになるので、当然夫達との確執も描かれると思いきや全部
省略。夫達が酒を飲んでうなだれているというシーンがあるのみです。
そして中盤がヌード・カレンダーの発行騒ぎと、おばちゃま達がヌードを公開することが多くの人々を元気にさせていく様を描きます。そのメタファーとして劇中何度もひまわりが登場します。
花が枯れるのは早いかもしれない、でもひまわり(女性)が素晴らしいのは常に太陽を求めている(前向き)からだということです。
そして後半はヌード・カレンダーが大ブームになるのと、女性がヌードを公開することの
悪影響を描きます。優れたコメディ映画でありながらネガティブな部分もキッチリ描くのに感心しました。
ところで僕がかなりビックリしたシーンがあります。後半でカレンダー・ガールズ達はハリウッドに行って豪華なプールで有名ロックバンドと仲良くなります。そのロックバンドのメンバーがカレンダーガールズ好きだったらしい。ロックバンドとヌードモデル、よくある組み合わせですが・・・そのロックバンドは何と
アンスラックス!!映画館で仰天しました。