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女はみんな生きている   ★

    映画の感想を書く以前の話!ここ数年映画界でデジタルカメラが流行っています。僕も新しい技術が生まれるのは大歓迎ですが、新しい技術ってのは既存の技術よりも上を行くのが当たり前のはずです。それなのに「女はみんな生きている」のデジタルカメラの映像は酷すぎます!
    これは「女はみんな生きている」だけじゃなくて、他のデジタルカメラの映画にも言えます。画質が非常に悪い、まるでJPG画像です。製作者達は「デジタルカメラの映像は日常的でリアルだ」と言ってますが、映画の撮影ってのは演技や風景をカメラで切り取ることじゃないのか?現実をそのまま伝えたり、記録として残したりするニュース映像とは違うよ。そんなに日常的なデジタル映像が撮りたいのなら動画も撮れるケータイカメラでも使えよ(あ、これ誰かイイ意味でやってくれないかな?ケータイカメラ視点の短編映画とか)。
    デジタルカメラは光量が少なくても鮮明に取れるって事はよくわかります。でも商業映画なんだから照明くらいは使ってよ。鮮明に取れてなかったら意味が無いよ。しかもコリーヌ・セロー監督は「(デジタルカメラは)呼吸と一緒にフレームが動く」ってそれは手ブレって言うんだよ。映画を観ていて役者の動きじゃなくてカメラマンの動きが伝わって来たぞ!

    「女はみんな生きている」はとにかく映像が赤いんです。「千と千尋の神隠し」のDVD状態、いや「千と千尋の神隠し」はアニメだからまだ耐えられた。それに劇場での映像は美しかったので「映画は映画館で」派の僕には問題無かった。だけど「女はみんな生きている」は実写なのに赤みがかっていたので観ていて気持ち悪くなってきました。
    どうして映像が赤いのかというと、照明を使わずに室内灯だけで撮影しているからです。特に白い被写体にはまんべんなく赤色が覆いかぶさっており、真っ白なヒロインの部屋、白い服、人間の肌は全て赤色になってます。しかも屋外撮影や、室内でも自然光が入ってくる映像だと、今度は光が強すぎて真っ白になります。まともな映像なのは自然光が入ってこない蛍光灯がふんだんにある場所での撮影、つまり地下鉄のシーンだけでした。あと曇りの日のシーンとかもマトモだったな。

    映画のストーリーは中東系の若い娼婦が実は[500億円]持っていて、それを狙うギャング達に追われる・・・って「WASABI」と同じじゃん。内容もかなりヒドかった。
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