お父さんは仕事が忙しくてなかなか家族一緒に休日を過ごすことが出来ません。でもお父さんは何とか頑張って休みを作ってくれました。家族みんなで車に乗って東京ディズニーランドのホーンテッド・マンションにお出かけです。
この文章から斜字の部分を抜くと、映画版「ホーンテッド・マンション」のストーリーです。
現実の家族の休日と同じ事をやるだけ、流石ディズニーのファミリー映画です。
でも中盤からは
昔々、ある大金持ちのお屋敷で美しきお嬢様が死んでしまう。婚約を控えていたのに死んでしまった彼女はその強い恨みのために成仏できず、黒い存在となって現代に蘇りお屋敷を売り飛ばそうとやって来る!というそれらしい展開になります。
僕が幼稚園児の時東京ディズニーランドにホーンテッド・マンションが登場しました。出来立てホヤホヤのホーンテッド・マンションで僕は怖さのあまりワンワン大泣きした記憶がある。だからホーンテッド・マンションの映画版であのテーマソングが流れてくると結構ドキドキするものがあった。でも映画本編はビックリするほど怖くない。っていうかホーンテッド・マンションなのに
主題歌はラップでした。
普通こういう映画には悲鳴要員っていうのがいます。ホーンテッド・マンションにやってくる主人公一家は父親(エディー・マーフィー)、母親(幽霊が狙う女性)、娘(気が強い女の子)、息子(気が弱い男の子)というメンバーなんだけど、
悲鳴要員はエディー・マーフィーで女子供が全く怖がりません。気が弱いという設定のはずだった息子ですら幽霊の大群を見かけたらポツリ[
「I see dead people.」とシックス・センス]のパロディを決める。強い父親像が常に求められるアメリカのファミリー映画で、父親が一番弱いというのは時代なのでしょうか。まるで日本のホームドラマです。
映画の中盤からは
エディの奮闘ギャグがメインで面白いんだけど、クライマックスがあまりにも弱すぎるのが大きな減点。英国式貴族社会の雰囲気バリバリのホーンテッド・マンションに、
コテコテのアメリカン黒人ファミリーがやってくるという対比は面白い。