涙が
とどめなく流れる映画(BYおすぎ)。僕も秘宝板読むまで気がつかなかったよ。映画館でこの話題で盛り上がっている客達がいました。
子供の頃仲良しだった3人の少年(ジミー、デイブ、ショーン)。だがある日デイブがジミーとショーンの目の前で誘拐され性的虐待を受ける。ジミーとショーンはデイブが誘拐された時に、ただ見ている事しかできなかった。
25年後、惨殺事件が起きた。被害者はジミーの娘。ショーンは事件を捜査する刑事、そしてデイブが容疑者だった。
ミスティック・リバーとは罪が沈む川。日本で言うところの[
ヤクザが色々沈めた大阪湾(違う)]。下水道に落ちていったボールは二度と取り戻す事が出来ない、[
一体いくつのボール(死体)が落ちたのかはわからない。だってジミーは・・・。
少年の時のジミーとショーンはストリートで誘拐されるデイブを見ていただけだった。大人になった二人があのストリートに立った時も、再び見ているだけだった。そのストリートにはボールが落ちていった下水道(ミスティック・リバーのメタファー)があった。デイブもそこに吸い込まれていった。もしマンホールの蓋が取り外される時が来たら・・・その時ジミーとショーンは?]
ショーン・ペン、ティム・ロビンズ、ケビン・ベーコンというクセの強い主役級俳優を3人も揃えた映画。あのローレンス・フィッシュバーンですら脇役にきっちり納まっています。クリント・イーストウッドの前には彼らもおとなしくならざるを得ないのか?いや、クリント・イーストウッド監督が本当に凄いのは、三人の個性を主役として発揮させながら丁寧に捌いているその手腕だ。
ブライアン・ヘルゲランドは僕が今一番好きなハリウッドの脚本家になりそうです。この人、
単調なトリックを強烈に使うのが実に上手い(実際今回もトリック自体はたいした事はない)。
「ブラッド・ワーク」に続きドーナツネタが登場するのも印象的。