「1941」以来のスピルバーグのコメディ映画。またもや
日本独自の宣伝で恋物語にされてしまい、作品のキーワード「待つこと」もなんか「彼女との約束」に
すり替わっていますが、実際は真っ当なハートフル・コメディ。空港から出られなくなってしまった人が、空港内で暮らすことになるという実話をネタにしている。この実話は以前「パリ空港の人々」でも映画化されたけど、「パリ空港の人々」よりも「ターミナル」のほうがずっと面白い。
スピルバーグは超大物監督らしく大迫力のセット撮影を駆使するけど、物語自体はこじんまりとしている。敵役のスタンリー・トゥッチの行動が、あくまでも「仕事」が前提になっているのが良い。
オマケ:一般的な日本人にはわかりにくいギャグがありました。ご鑑賞の際に以下の台詞が出てきたら、このように脳内変換しておいてください。
制服→
コスプレ
大会→
コミケ
トレッキー→
オタク
シェール→
松田聖子
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何であんなイイ女がボンクラとすぐに結婚するのか、ちょっとわかりにくかったと思いますが、↑にあるように二人はオタク同士だったというわけです。ちなみにあの人が婚約指輪を見せるときの手の形は、「スター・トレック」に出てくるバルカン星人の手の形になっています。オタク男の彼女も実はオタクだったという感動的なシーン。]