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ツイステッド   ★★

    アシュレイ・ジャッドとアンディ・ガルシアという久しぶりに見る感が強い二人が主役のサスペンス映画。夜な夜な男をつまみ食いする美人捜査官アシュレイ・ジャッド、ある日今まで喰ってきた男達が次々に殺されていくという事件が起きる。全ての殺人事件で使われている凶器は日本棒(字幕では柔スティック)、柔スティックの使い手でもあったアシュレイ・ジャッドは真っ先に疑われることになった。さらに都合の悪い事に彼女は殺人事件が起きる時間帯の事は、何も覚えていなかった。そして事件の容疑者にされた彼女は事件を捜査する・・・。容疑者が事件を捜査するっておかしくない?    逃亡者じゃないんだから。

    「殺人者は私かもしれない」というネタで引っ張るミステリーなんだけど、殺人事件が起きる度にアシュレイ・ジャッドが[必ず眠らされているので、「殺人者は別にいる」ということが観客にバレバレ。ついでに言うと犯人の予想も大体ついてしまう]。その結果映画本編は、緊張感がまるで無いミス・ディレクション(誤誘引)を延々と見せられることに。僕はミス・ディレクション好きなのでそこだけ楽しめた。それ以外に観るべきところは何も無し。
    ちなみにこの映画、終わってから考えるとアンディ・ガルシアの扱いが悲惨。[アンディ・ガルシアはパートナーになった女性が殺人事件の容疑者。それでもパートナーの事を好きになるんだけど、パートナーは男関係豊富。ある日「パートナーを助けるのはこの俺だぜ!」と家に行ったら、パートナーから銃を突きつけられる。何とかパートナーの誤解を解いたら、今度はパートナーは肌を露出させながら眠ってしまう。しかしそこはアンディ・ガルシア、紳士らしく何もせずに家に帰る。そしたら警察に呼ばれて「お前のパートナーは殺人者だ!」と怒られる。それでも健気にパートナーの無実を主張したら、サミュエル・L・ジャクソンがやってくる。サミュエル・L・ジャクソンに無理やり麻薬を飲まされ、意識が朦朧としているウチに殺人犯に仕立てられたアンディ・ガルシア。ヘロヘロになって泳ぎたら、サミュエル・L・ジャクソンに殺されそうになる。何とか助かったアンディ・ガルシアだけど、結局ヒロインを助けることも、事件の真相も知ることなく映画は終わる。]
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