砂の器
だがその大混乱(は特に起きてない)の最中に例のスリ家族の女の子が行方不明になっていた。さらにスリ家族は犯人が持っていた地図を盗んでいたことが判明。スリ家族を事情聴取していた恩田刑事は地図を見て犯人側のトリックに気がつく。亀田は蒲田がナマって聞こえていた(訛がある人に実験するシーンがあったけど、そうは聞こえなかった)。地図には蒲田トンネルがある。つまり犯人達は6つの連絡路以外の蒲田トンネルを利用していたのだ。そしてここで「天国と地獄」に引き続く恩田刑事のキメ台詞!!
「砂の器だわ」
つーかマニアックすぎだろこれは・・・、僕も全然わからなかった。
そして青島刑事は蒲田トンネルへ急行!途中完全武装したSATが合流して青島刑事を引き立てるために一緒に走ってくれる。なんか悦に浸って盛り上がっている青島刑事!
そして蒲田トンネルに入るとそこにはブービートラップがいくつも仕掛けられていた!
だが青島刑事は躊躇なくブービートラップを踏む!
そして作動するブービートラップ!
その後も次々に現れるブービートラップ!
だが青島刑事は全部踏む!
途中カッターのようなものを出して解除すると見せかけてやっぱし切るのをやめて作動させる!
ちなみにブービートラップを作動させると警報が鳴るだけ。だから青島刑事が自分を盛り上げようとしてトラップを踏んでいる様にしか見えず、画面上に溢れる緊迫感と、吹き出している観客との間にかなり深い溝が出来ます。っていうかドリフターズのコントみたい。
犯人達は女性刑事を引きずりながら蒲田トンネルの出口から出てきた、そこはお台場。おーい、映画のトリックが機能していないぞ。このトンネルは脱出経路じゃないのか?
恩田刑事は犯人のトリックに気がつくことが出来たために、既に蒲田トンネルの出口に来ていた。そこでは犯人が銃を振り回しながら女性刑事を引きずって歩いていた!(何かヤケっぱちの演出で楽しいぞこの映画) SATの隊長は一発も発砲していない犯人に対して「発砲許可をください!」と現場に血を流す気マンマン。
「待機してなさい!」と誰が考えてもマトモな判断を下す沖田管理官だが、これが何故か「沖田管理官の大失敗」として描かれる。しかも「犯人達はお台場内で事を起こす」「お台場から脱出する事が犯人達の勝利」という前提で描いているのに、何で空港で盗まれた銃を持っているのさ。どんなに踊る大捜査線が矛盾だらけでも「犯人達は常にお台場内にいる」ってルールだけは守れよ!それじゃあ映画としてルール違反でしょ!沖田管理官のミスじゃないでしょ!
また現場にはたまたまスリ家族の女の子もいた。スリ家族と犯人達が物語上邂逅するのはこれで三度目。犯人が突然小学生の女の子を撃とうとするので、飛び出す恩田刑事、身代わりに撃たれる恩田刑事。 どう観ても都合良く惨劇が起きるので爆笑。撃たれた恩田刑事に駆け寄る青島刑事。青島刑事のコートは血まみれになる。SATが犯人を取り囲んでいたはずだが、みんな寝てるので犯人達は徒歩で逃亡成功。またまた大失態を(何度目だよ)犯す警察。
それにしてもリストラされた人達はSM殺人やったり、女性を拉致したり、辱しめて殺したり、少女を射殺しようとしたりスゴいっすね。というか「踊る大捜査線」のスタッフ達がスゴいのか。
僕はこの一連のシークエンスは大爆笑しながら観ていました。面白いよ、この映画。
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