TAXi3


   バカで下品でパクリと差別だらけのリュック・ベッソン作品。今回の「TAXi3」は映画が始まったその瞬間からパクリ!パクリ!パクリ!パクリの嵐!リュック・ベッソン、お前それでいいのかよ!メインプロット、サブプロット、アクション、スタント、全てがパクリ!ここまで映画の切り貼り現象がヒドイ映画は初めて観ました。映画を切り貼りして作った作品と言えば「踊る大捜査線 the MOVIE」とかがありました。でも「踊る大捜査線 the MOVIE」はちゃんとストーリーが繋がっていたけど、「TAXi3」は繋がっていません。設定事態間違っています。だって今回の設定は・・・。

   舞台はクリスマス前のマルセイユ。ここではサンタクロースの格好をした強盗団が次々に銀行を襲っていた。主人公のエミリアン刑事はこのサンタクロース強盗を8ヶ月前から追っていたのだが、もうすでに37回連続捕り逃していて・・・。




8ヶ月前からサンタクロース強盗?

    サンタクロース強盗というのはクリスマスだから発生するものであって、春も夏も秋もサンタクロース強盗できるわけないだろ!劇中だと「本番に備えていた」とかいうもっとわけわからん説明がつくし・・・。ベッソンは何考えてるの?


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





アヴァン・タイトル


映画が始まると同時に突然謎の男がバイクでビルから飛び出して屋上を走る!
それは「トゥルー・ライズ」のパクりだろ。
謎の男は消火ホースを使いビルの屋上から飛び降りる!
それは「ダイ・ハード」のパクリだろ!
逃げる謎の男を追いかけるのはローラーブレードの銀行強盗集団!
逆でしょ!銀行強盗が逃げるんじゃないの?
そして謎の男は自転車で、路上駐車の車の上を通って逃げる!
道を通って逃げろよ!
しかしローラーブレード集団はしつこく追い詰める!
ここらへんは全部ジャッキー・チェンのパクリ!
謎の男は港に飛び込む振りして積荷に飛び移る!
それもジャッキーのパクリ!
    しかし逃げ場を失った謎の男、彼は休憩中のタクシーを見つける。そのタクシーこそシリーズの主人公ダニエルの運転するプジョー406だった!
謎の男「20分以内にマルセイユ空港まで頼むぜ」
ダニエル「まかせとけ」

ダニエルが秘密のスイッチを押すとタクシーはスーパー・モードに変形する。
前から思っていたけど、それは「ナイトライダー」のパクリだ。
こうしてタクシーは想像を超えた超スピードへ!
ローラーブレードから逃げるのに?(一応バイクも数台いるけどさ)


    相変わらず法定速度を守ったマッタリとしたカーチェイスだが、劇中は効果でごまかして時速300キロ近い速度!途中電車と平行して走っているが、横から見ると何故か電車はTGVになっている!謎の男もビックリ!

こうしてタクシーは余裕でマルセイユ空港の滑走路に到着する。
直接滑走路?
男の正体はハリウッドの有名スターだった。
「オースティン・パワーズ ゴールデンメンバー」のパクリ!
そこで謎の男にヘリコプターが迎えにやってくる。
だったらヘリポートだろ!
謎の男はヘリコプターにぶら下がって空港を後にする・・・。
ヘリコプターに乗れよ。


こうしてアヴァン・タイトル(映画の冒頭)は終わった。
アヴァン・タイトル自体007シリーズのパクリだろ!


そして「TAXi3」とは謎のサンタクロース強盗団が現れて、

それは「レインディア・ゲーム」のパクリだろ!


彼らサンタクロース強盗団の目的は地上に目を引き付けて、実は地下通路から欧州銀行を狙う事だった、


それは「ダイ・ハード3」のパクリだろ!


そして主人公達の家庭に妊娠騒動と中国人が絡む!


それは「リーサル・ウェポン4」のパクリだろ!


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





映画が始まる


    映画史上もっともパクリの多いアヴァン・タイトルが終わるとタイトル・クレジットが始まります、ここでもタイトル・クレジットが有名な某シリーズを・・・ここは丁寧なパロディになっています。「TAXi3」の登場人物とパロディが上手く組み合わさっていてちゃんと笑えます。でもこの映画の見所はこのパロディだけで後は無かったです。
    でもねベッソン、普通アヴァン・タイトルって映画のストーリーの起点になるのよ。あの「オースティン・パワーズ」シリーズですらちゃんとやっているのに、「TAXi3」はアヴァン・タイトルに存在意義が無いじゃない。ベッソンは映画のパクリ方は知っていても、映画の基本は知らなかったようですね。


    ようやく本編が始まる。主人公のエミリアン刑事は8ヶ月前からサンタクロース強盗の事で頭が一杯で、同棲していたぺトラが妊娠8ヶ月なのにも気がつかず・・・。流石ベッソン、「WASABI」で19年前に妊娠直後だった女性に20歳直前の娘がいるという、妊娠の概念すらわからない小学生でもやらないミスをやってのけただけの事はあります。まあ妊娠8ヶ月というのはギャグだけど。それより僕は妊娠に気がついてくれないのに、一緒に暮らしてくれる女性像を描くほうが気になります。
    同じ頃もう一人の主人公、タクシー運転手のダニエルは愛車のタクシーにスキーとキャタピラをつけて雪上仕様に改造していた。しかしマルセイユに雪は積もらない。そんな馬鹿なダニエルに愛想を尽かして同棲していた彼女は実家に帰る。
    舞台は変わって警察署。ベッソンの映画はいつも低予算でチープだが、今回シリーズで始めて警察署が映る、小さい。そして今回から映画はエミリアンと黒人刑事のバディ・ムービーになる。???それはシリーズの流れと矛盾しているような気がするが・・・・・・しかし実はこれはベッソン映画で毎度繰り返される人種差別ギャグ用に黒人を配置したのだ!つまり

黒人はレゲエばっかり聞いている

黒人は街を歩くときオーディオを持ち歩く

黒人はコカインを買う

黒人はマリファナ臭い

    以上のギャグをマジでやります。でもなベッソン、基本的にこういうギャグって「街の中をエミリアン刑事と黒人刑事がパトロールしていたら、麻薬の売人が近づいてきて普段のように黒人刑事に麻薬を売って来たので、黒人刑事の不良私生活がバレてしまう」という状況でやるギャグでしょう?何で警察署でこのギャグをやるの?何で警察署に麻薬の売人がいるの?


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





フランスのIT革命


    エミリアンと黒人刑事は町をパトロールする。そこでエミリアンは怪しいサンタクロースを目撃。彼は不審な動きをしていて、銃を持っていて、現金輸送車を狙っていた。エミリアンはすぐさまサンタクロースに飛び掛り逮捕!何故かガムテープで口を封じて、署に連行。拘束して何も出来ない喋れない状態で殴るという福岡刑務所ばりのリンチにかける。しかしサンタクロースの正体は何と署長だった!
「潜入捜査しようとしてサンタクロースの格好をしていたんだ!」
エミリアン大失態。

その場合はまず潜入してからサンタクロースの格好をするのでは?

それじゃただ単にコスプレじゃん。

大体「サンタクロース強盗を逮捕するためにサンタクロースの格好をする」って
どういう発想なの?

「サンタクロース強盗を逮捕するためにサンタクロースの格好をしていたら逮捕される」
って当たり前じゃん。

署長は現金輸送車も狙っていたし、もしかして署長は
便乗強盗しようとしていた?



    警察署に美人中国系記者のキウがやってくる。彼女はマルセイユの警察署を記事にしようとやってきたのだ。キユは早速メモ帳を取り出してインタビューを始める。21世紀なんだからレコーダーを使えよ。   はりきっている署長はサンタクロース強盗を捕まえるために「スノーホワイト」作戦を立てる。そのとき署長宛に「5分後に銀行を襲う」と予告が来る。ベッソン、お前がハリウッドの強盗映画が大好きで、しかもお前の国が怪盗ルパンを生んだ国っていうのはわかるけどね。強盗は予告したら出来ないのよ。ちなみに公開されているストーリーではこのシーンは「爆破予告」ということになっており、公開側もベッソン映画の扱いに戸惑っているのがよくわかる。
    5分後、銀行を包囲した警察。これでもう事件は解決できると思われたのだが...何とサンタクロース強盗達は大型4WDで強行突破を図る。署長の車は大型4WDに潰され、そのまま4WDは逃亡。完全包囲したはずの警察は誰も4WDを追わない。どうでもいいけど強盗達って10人以上いなかった?みんな車一台に乗っているの?
    署長は車を調達するように黒人刑事に命令。黒人刑事は警察手帳を見せて、一般市民から車を借りようとするのだが、いきなり一般市民に轢かれる、だって黒人だから


   何とか車を調達して時速15キロのカーチェイス・・・というかのんびりと追跡運転が始まる。(このシーンは外の景色が見えないように車のガラスに黄色のスモークを貼ったり、後部座席の人数が増えたりで結構不自然。)警察も強盗も直線になってのんびり運転しているだけなので何がしたいのか不明だが署長は「大丈夫だ、デカイ車だから5分後にエンストする。」しかし署長の車はプールに落ちてしまうので強盗達は逃亡に成功する。

直線で走っているのに強盗の車が落ちずに
次の車が落ちるってのはどーいうこと?

そんでもって他の警察は何で追わないの?



    作戦に失敗した署長の元に、再び美人中国系記者のキウがやってきてマッサージをしてくれる(アメリカでは東洋人女性のエロいマッサージというのは人気があるので、よく映画に出てくる。それを観てベッソンも真似をしたに違いない)。眠りに入った署長の隙をついてキウは署長のパソコンのディスプレイにコードをペタっと貼りつけてデータを盗む。





あの~フランス人の皆様方、個人のパソコンからデータを盗む場合は



フロッピーやメモリーカードを使わないのですか?



あとねリュック・ベッソンとジェラール・クラヴジック、
お前らはハッキングを表現したいだろうけどね。



パソコンのデータってさ



ディスプレイじゃなくてディスクに入ってるって知ってる?






▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る




注:以降はネタバレです
これより下は本編を楽しみに
している方は読まないでください。


戻る 破壊屋に戻る



恐怖の監禁


    ダニエルは恋人が使っていた妊娠検査計を見つけたので、事情に気がついて妊娠検査計を持って恋人の家に行く。恋人の父親が出てきたので慌てて「これは体温計です」と言って妊娠検査計を口に咥える(おしっこをかけて検査する)。なあリュック・ベッソンとジェラール・クラヴジックよ。お前らの映画でおしっこギャグってこれで何度目よ?
    この後ようやくエミリアンとダニエルは劇中始めて会う。コンビ物なのにこの脚本はちょっと・・・
   実はエミリアンもダニエルも彼女が妊娠していることが判明。共にパパになる身となった二人は、タクシーの中で夜通しハッパでラリる。夜明けになるとたまたま目の前にサンタクロース強盗が通ったので尾行開始。あっさり敵のアジトを突き止めたエミリアンは、警察官なのに警察に知らせず(理由「強盗の人数を調べなきゃいけないから」)、屋根の上に登って隣の建物に飛び移ろうとする。???お前どこの建物を調べたいの?
屋根からジャンプする前にはもちろん「信じれば飛べる」
そりゃマトリックスだ。
    マトリックスと同じく地面に落下してサンタクロース強盗に拉致られるエミリアン。親友エミリアンのピンチを恋人と携帯電話で話しながら見届けたダニエルは、警察の元へ行きこれから起きる強盗事件を見物することにした。

助けろよ!


いや、知らせろよ!




こうして強盗団に監禁されてしまったエミリアン・・・



しかも強盗団のボスはキウだった・・・



驚くエミリアン・・・



キウはエミリアンを拷問にかけようとして・・・



何時間も何時間もフェラチオする!




ベッソン、お前死ね


「二キータ」「グラン・ブルー」「レオン」でお前のファンになった人たちに死んでお詫びしろ!



▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





ベッソンはハリウッドの強盗映画がお好き


    エミリアンを監禁したままサンタクロース強盗団(言い忘れたが全員中国人だ)は出発、それは最後の強盗計画だった。その計画とは
1:サンタクロース強盗達は銀行とデパートを地下工事で繋げていた。そして強盗した後に、クリスマスシーズンのデパートの出口から堂々とサンタクロースの格好で逃げる計画だった。

2:しかし警察がその計画の全貌を事前に気がついた。警察はあらかじめデパートを包囲してロケット・ランチャーを用意した。何故なら強盗は車で強行突破するから。

(???強盗はサンタクロースの格好で逃げるんでしょ?)

3:警察の備えに気がついた強盗達は、出口からサンタクロースの格好とローラーブレードで堂々と逃げる。

(???だから警察はサンタクロース強盗に備えていたんでしょう?)

4:完全包囲を敷いたはずの警察は強盗にまんまと逃げられる。


    オイオイオイ!この場合は
A:強盗はサンタクロースの格好で堂々と逃げた。
もしくは
B:サンタクロース強盗は警察の裏を書いて強行突破した。
のどちらか一方だろ、両方やるなよ!
   ローラーブレードも強行突破も以前のシーンで出てくるし、実際はサンタクロース作戦を中止してローラーブレード作戦で逃げたと解釈すべきなんだろうけど、やっぱり変だよ!


    強盗事件のあとキウが怪しいと踏んだダニエルはキウを尾行。強盗達と合流したキウは、縛り上げたエミリアンを椅子に座らせる。そして時計を持ってきて「これはスイス製の最新装置よ。これであなたを処刑するわ」(じゃあフェラチオの意味は?)と言う。その恐るべき最新装置には5分後の表示が!
「5分経つと(倉庫にある)鉄球が落ちてきてあなたを潰すのよ」


それじゃあ時計は最新装置じゃなくてただのタイマーじゃん!

    キウはタイマーをセットすると強盗団と共に車で逃亡。すぐに5分が経ち鉄球が落ちてきて絶体絶命となったエミリアン!しかしそのときダニエルがタクシーで駆けつけてくれた!(何でエミリアンが処刑されるって知っているの?)


エミリアンは椅子から飛び降りてタクシーの車内に逃げ込んで助かる!!


つーか椅子に拘束されていなかったのかよ!


鉄球落として殺すなら相手を固定しなきゃダメでしょ!


椅子から降りてりゃ助かるじゃねえか!


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





クライマックス、そしてラスト


    注:強盗団は10人以上いるのですが、これ以降は何故か5人に減ります。
    ダニエルとエミリアンは強盗達の車が停めてあった場所に向かう。そこでこぼれていた水に触れたダニエルは推理する。


「水が何か冷たい」




「冷たいといえば山だ」




「やつらは山のほうからやってきた」




「山といえばスイスだ!」





    というわけで舞台は強制的にスイスへ。強盗団の靴が毛皮だった事からスイス国内のスキー場に逃げた込んだ事も判明。ついでに強盗団がヘリコプターで逃げることも判明。よって強盗団は車を使ってフランスから脱出して、スイス国内のヘリポートがあるスキー場に逃げ込んだ事が判明する。 ???こういう場合正しいプロットは「フランス国内のヘリポートがあるスキー場まで車で逃げて、そこからヘリコプターでスイスに逃亡する」じゃないの?スイスに逃げ込まれた時点で逃亡成功されているじゃん。何でフランスの警察が追いかけるの?と言いたいところだが「WASABI」じゃフランス人刑事が日本に来てヤクザを皆殺しにしていったしなぁ。


    出入国やパスポートのシーンは当然のように省略されていて、ダニエルとエミリアンはそのままタクシーでスイスに行って強盗団の車を探す
「オレは右を探すからお前は左を探せ」


    10秒後には強盗団発見


    強盗団はスキー場に逃げ込み、スキー場を登る(ヘリポートに向かうんじゃないの?どういう構造のスキー場だよ)。しかしタクシーは雪上仕様に変形したため追跡可能、かっこ悪い。一端小屋に逃げ込んだ強盗団は現金をナップサックに背負い(40件も銀行強盗していた割には少ない)、スキーでスキー場を降り始める。それを見てダニエルエミリアンのタクシーもスキー場を滑り始めるが、間違えてスキーの大会に入り込んでしまう。しかしこの映画は製作費が無いので大会といえど、観客0人、審判0人、係員0人、選手1人、アナウンサー1人のみ。ダニエルとエミリアンはフラッグ目指してタクシーで滑降する。その間にヘリポート(は無かった)まで逃げた強盗団だが、そこで待ち構えていたフランス軍に逮捕される。




え?もう終わりかよ

っていうか外国の軍隊がスイス国内でスイス人を逮捕するって大問題じゃ・・



    エミリアンの恋人ペトラが急に産気づいた。産婦人科に駆け込むダニエルとエミリアン。無事に赤ちゃんは生まれる(赤ちゃんは一瞬も出てこないが)。
   ペトラの元にダニエルの恋人がお祝いの花を持ってやってきた。ダニエルは恋人から花を奪って「結婚してくれ」。微笑む二人・・・


END





   あのねベッソン。こういう2組のカップルが劇中でこじれても、クライマックスに出産騒動があってハッピーエンドを迎える場合ってさ。最低でも結婚式の様子を写すなり、赤ちゃんの写真を写すなり、生命の誕生を喜び合う姿を写すなりしませんか?


    さらに言うとね。この映画ってクリスマスが舞台でサンタクロース強盗の物語なんでしょ。こういう場合ハッピーエンドはブッシュ・ド・ノエル(メリー・クリスマス)にすべきじゃないの?


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る





最後に


    一応断っておきますが、悪いのは全てジェラール・クラヴジックです。まあ元凶はリュック・ベッソンですが。
   しかしリュック・ベッソンの映画会社ヨーロッパ・コープは大丈夫なんですか?作品は壊滅的だし、興業も良くないのか製作規模がショボいし・・・。米仏がベッソンに莫大な資金を投入していた90年代が嘘のようです。


▲破壊屋に戻る   ▲マッド・シネマに戻る   △ページの先頭に戻る



戻る 破壊屋に戻る