主観的評価
お勧め度
ミーシャ度



作品解説


内容よりもまずキャスティングについて話させてください。
主演がジェニファー・ジェイソン・リー、主人公の少年は無名で、ヒロインがミーシャ・バートン、劇中でてくる60年代ジョックスがブラッド・レンフロ、夢の中で出てくる理想の女性がドリュー・バリモア

ここまで豪華なキャスティングで日米共に劇場未公開という情けない作品。結構面白いのに。


さらにアメリカ版のジャケットと日本版のジャケットは天と地ほど違います。日本版は登場時間が約三分のドリューがジャケットで黒を色調としたエロティック・サスペンスとなっていますが、本当はただのセックス・コメディです。



プロットはとにかくエロい(かつ20代かつジェニファー・ジェイソン・リー)の母親に悩まされる少年が14歳のミーシャ・バートンとセックス・フレンドになり夢の中ではドリューに手ほどきしてもらう話












僕はスパイダーマンよりも救世主ネオよりもこの少年になりたいです。



ストーリー


1960年代のアメリカ。東南部の大金持ちの家でありながら破廉恥な不良娘のリディア:ジェニファー・ジェイソン・リーの私生活は乱れきっていた。彼女には父親が誰だかわからない14歳の息子サム:バグ・ホールがいたが、土地の有力者でもある祖父には破廉恥な娘はジャマなので、娘と孫を西部のほうへ強制的に追い出す。

ナヨナヨしている上に妄想するたんびにエロい女:ドリュー・バリモアが出てくる情けないサム(でもアリー・マクビールの妄想よりずっと共感できるよな)は、早速学園の花形カップルのドーサン:ブラッド・レンフロとモーリー:ミーシャ・バートンに馬鹿にされる。さらにクラスでは
「あなたは南部の出身なのに黒人が嫌いじゃないの?」
と疑問に思われる始末。
国語の授業で文学におけるユダヤ人差別を指摘されるとユダヤ人扱い。

「ここはナチだらけだ!」

と学校から逃げ帰るサム。


しかしサムはMなのか自分のことを馬鹿にしかしていないモーリーに惚れてしまう。




ケネディ大統領が暗殺された。このニュースにショックを受けるモーリー。モーリーはサムを自分の家に連れて行く「大統領の死のおかげで彼女に近づけた」
喜ぶ少年だが、モーリーの最愛の父親がコテコテのカウボーイだったのでビビる。


ある日エロい夢を見て夢精してしまったサムはリディアに精液を見せる、ナメて確認する母親リディア。

この体験をモーリーに話すうちに彼らは性のことにガンガン興味を持ち始める。そして遂に少年の家にモーリーがやってきて・・・。



感想


これは僕の推測ですが、この作品はおそらく製作当初の段階で、60年代の性意識や女性の性の変革を描こうとした意図がこの作品にはあったのではないのでしょうか?しかしエロエロのジェニファー・ジェイソン・リーにマニアックなミーシャ・バートン、そしてドリューのおかげで単なるセックス・コメディになってます。それで全然OKですが


ちなみに舞台は田舎の学校で、ブラッド・レンフロが60年代な髪型が素敵なアメフトジョックス、ミーシャがチアリーダーで、主人公の少年が文学系のギークスという、毎年アメリカで生産されている学園モノと全く一緒なんですが、この学園モノ系の描写は全然面白くないです。ブラッド・レンフロは全然ムカつかないし、一瞬しか写らない上に死ぬほどやる気の無いミーシャのチアリーディングは名作「チアーズ!」の足元にも及ばないし。

結構面白いコメディ映画ですが、道徳的観念から観れば全く笑えません。射精シーンで少年がターザンになるといったギャグとかは微妙。
ただジェニファーを中心としたエピソードなんかは出来が良いですし、ジェニファーがエロエロマザーなのでそれで十分でしょう。



ミーシャ・バートン


とてつもなくお馬鹿な初体験(笑えます)を経て、初潮が来たらセックスをやめるつもりだったけどやめなかったので妊娠するというトンデモ役です。

女性の魅力が全く感じられないミーシャのマタニティ姿は残念でしたが、つわりがないのも残念だ。

こっちとしてはマニアックな芸達者女優としてのミーシャが見たいのに、学園のチアリーダーというのもちょっと・・・。

文学性が全くない少女の初体験モノなので、あまり言及するとただのロリコンに成り下がるのでやめてきます。演技は出だしは下手ですが途中からいつもの芸達者振りが出てきます。自分の家族の問題に悩む姿などが上手いです。


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