みなさん、たくさんの投票ありがとうございました!
年末にゼロ年代ベスト映画という企画を考えていて、その練習のつもりだった『2009年度上半期ベスト』。しかし5~6月に傑作映画の公開ラッシュがあったためか、予想以上の盛り上がりを見せた。
投票の結果は『グラン・トリノ』と『レスラー』の圧勝だった。残り半年の間にこの二本を越える傑作が生まれると思えない。事実上の2009年のベスト1&2ではないだろうか。
- 100本以上の映画に得点が入り、その総得点は2200点以上。しかその総得点の2割近くを『グラン・トリノ』たった一本でかっさらった。『グラン・トリノ』は女性からの支持も強かった。
- 2位は3位から大きく点差を引き離して『レスラー』。まだ公開されていない地域があるので、年末だったらもっと票が取れるかも。
- 3位以下は大混戦!3位になったのは『ウォッチメン』。ディレクターズ・カット版が出たらまた評価が変わることになるだろう。
- 4位はアカデミー賞を取った『スラムドッグ$ミリオネア』。
- 5位は『グラン・トリノ』に続き、再びイーストウッドの『チェンジリング』。イーストウッドの輝かしいキャリアの頂点って、もしかしたら今なのかもしれない。
- 6位は『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』。興行的にはふるわなかったがDVDが発売されたので投票者が多かったのだろう。映画中盤に『もののけ姫』、映画後半に『ルパン三世 カリオストロの城』に影響を受けたアクションシーンがあった点を高く評価したい。
- 7位に日本映画が登場。上映時間4時間の『愛のむきだし』は、上映劇場が少なかったことを考えればかなりの高得点である。
- 同じく7位にバリバリのハリウッドエンターテイメント:『トランスフォーマー/リベンジ』。
- 賛否両論を受けながらも得点を集めた『スター・トレック』が9位。
- 10位には6月27日公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。公開と同時にあっという間に得点を伸ばした。投票締切がもう一週間長ければ順位は一つ上がっただろう。
- 圏外だが、タイの『チョコレート・ファイター(11位)』、韓国の『チェイサー(12位)』も得点を集めた。それ以降の順位になると得点がグッと下がる。
- 地方でのみ2009年公開だった香港映画『エグザイル/絆』が13位と奮戦した。アジア映画も元気が良い。
- 公開規模がかなり小さかったことを考えれば『SR サイタマノラッパー』『THIS IS ENGLAND』も得点を集めた作品だ。
逆に得点が入らなかった映画だが、『ROOKIES』『おっぱいバレー』といった話題作に一点も入ってないのが清々しい。年始の話題作だった『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』も一人が投票しただけ。大ヒットした『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』も得点は伸び悩んだ。
投票対象作品の基本条件は、2000年1月1日~2009年12月31日までの間に日本国内で初公開された商業用長編映画です。ただし「劇場未公開作品」「映画祭のみの作品」「地方だと初公開が2009年だった去年の作品」といった例外も認めます。
- 5本投票して、順位がデフォルトの場合
- 「1位=5点」「2位=4点」…
- 4本投票して、順位がデフォルトの場合
- 「1位=4点」「2位=3点」…
- 5本投票して、順位無しの場合
- 作品1本につき3点
- 4本投票して、順位無しの場合
- 作品1本につき2・5点
僕の手違いで、初期の投票に関しては「順位無し」が反映されていない場合があります。