破壊屋200720062005

パンク・ロリータ   

前にとあるUKアーティストのライブに行ってきた時の話。ライブの最中にイギリス人女性二人組と仲良くなった。一緒に踊ったりした。一人はベロピアスのパンク姉ちゃん(トゲトゲ・リストバンドで殴られた)で、もう一人はすっげー美人だった。
ライブが終わったので英語ができないのに、カタカナ英語で話しかけてみた。
「サイトシーイング?」
「No,なんちゃらかんちゃら」
(…よく聞き取れなかったが、もしかして…)
「ステューデンツ?」
「Yes」
「ユニバーシティ?」
「No,High School」
女子高生だった…。同じ年頃の女性かと思っていたけど、明るいところで見ると確かに彼女たちはめっちゃ子供だ。思わずビビった。でも考えてみればビビっている場合じゃない!だいたい僕はUKパンクと言ったらセックス・ピストルズよりもシャンプーロリコン作家といったら宮崎駿よりもルイス・キャロルを連想するような人間だ。萌えなんざ必要ない!真のロリータはパンクスだ!UKパンクガールと欧州美少女と仲良くなれるというのは夢のようなチャンスだ!


色々聞くと横浜元町に住んでいるとのこと。東京駅の行き方がわからないらしいので
「僕も横浜だよ!」
ということで連れてってあげた。

途中に舞浜駅があって、ディズニーランド帰りの人たちと合流。彼女たちは、20代,30代の日本人女性たちがミッキーマウスの帽子を被っているのが信じられないらしく、あのネズミ耳をつけた女性たちが近くに来るたびに
「MotherFuckin!」(訳:母親と姦る)
「AssHole!」(訳:肛門)
と指差しながら言うので、日本人の僕としてはいたたまれない気分に。

そんなこんなで彼女たちのパンキッシュな振る舞いに手を焼きつつ(不正乗車もしていた)東京駅に着きました。
「(どのラインを使えばいいのかわからないわ)」
「トーカイドーライン」
「(東海道線で横浜に帰れるの?)」
「イエス、アイ・テイク・トーカイドーライン」
「(じゃあ私達は東京駅でご飯食べるわ)See You!
「…」
というわけで強制的にバイバイされた。…大魚を逸した。
「メアド教えて下さい」
そんな簡単な文章も英語に出来なかったのが敗因か。

2006/05/26|▼この記事の直リンク先

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