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スターシップ・トゥルーパーズ2   ★★

    超傑作「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編です。通常の続編モノとは違って作品の規模は大幅に低下、というか劇場作品ではありません。ただし日本ではマニアックな人気のためか劇場公開された上に、当初ネイティブ・アメリカンという設定だったキャラがスポンサー(ソニー)の要求で「神戸」という日本人に変更されたそうです。[速攻で死ぬけどね]。

    公開初日の銀座シネパトスに行くとズラーとボンクラ達が並んでいました。全員筋金入りの映画ファンであろうはずなのにセカチューとは無縁そうな人ばかり。とあるボンクラに至っては、知り合いらしき女性に向かって「(スターシップ・トゥルーパーズ2を観ないなら)世界の中心で、愛を叫ぶでも観に行けよ!」と言ってました。彼は結局一人で映画館に入って行って地球連邦軍の制服の写真とか撮ってましたよ、バカですね。[僕のことですが]。


    オープニングとエンディングはもちろん地球連邦軍の勇壮なCMで、ご丁寧に硫黄島のパロディまであります。オープニングが終ると舞台はクレンダス星に移ります。 主人公達の部隊がクレンダス星でウォリアーバグに襲われ激しい銃撃戦を展開。さらに電磁嵐までやってきたので近くにあった基地に逃げ込み電磁嵐とバグを迎え撃つ・・・。という結構グッとくる序盤ですが、バグとの銃撃戦は銃の先端がピコピコ光っているだけ。煙だけが凄い電磁嵐は地面のゴミすら動かしません。 そして部隊が逃げ込んだ基地は対バグ軍団の防御が完璧なのでもうバグはラストまで登場してこない。
    では「スターシップ・トゥルーパーズ2」がどーいうストーリーなのかというと、基地内の兵士誰かがバグに体を乗っ取られた敵かもしれない!という物体Xなストーリーなのです。人間の体を乗っ取るという低予算でも描ける新型バグは哀れな兵士を暗闇に誘い込んで・・・というのは最初の一人のみで、後はほとんどお色気大作戦で兵士を侵略。
    以下こんなシーンがあるぞ!

● 金髪美女[(でもバグ)]がエロエロな手段で男性兵士を狙う!性欲に負けると危ないぞ!性欲を打ち払うために運動するんだ!僕もそれ保険体育で習ったよ。

● さらに金髪美女がわざわざ裸になって女性兵士を狙うという意味のわからんシーンもある!意図はわかるけどね!

● 金髪美女に誘われたので、彼女持ちなのに「練習が必要だし」と言って浮気するバカ男はヒドイ!お前は風俗に行く童貞か!(でも練習なのはお前の彼女でその金髪美女が本番だろう!ともっとヒドイことを考えたり)

● 女性兵士が部屋に閉じ込められ男達(実はバグ)に無理矢理押さえつけられてバグを挿入されるというどー考えてもレイプにしか見えないシーンもある!

● 青年兵士の下半身からバグが挿入してきて青年兵士が「アアッアッアッ」と悲鳴を上げるというどー考えてもアナルレイプにしか見えないシーンもある!


    以上、「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編というよりも、B級ホラー映画として観ればそれなりに面白い作品です。でもエンディングで戦争とはキチガイ沙汰です!とハッキリと表現しているのに、戦争自体は全く批判していない部分は、ポール・ヴァーホーベンの「スターシップ・トゥルーパーズ」の正統な続編ですね。

オマケ:

● エンディングが田舎の区役所みたいなところで、アルミ製のベンチに座った人がCMを見ているだけだったのがショボかった。

● この映画に出てくるお色気女性兵士の射撃の腕が信じられないほどヘタクソ。「パルプ・フィクション」のトイレに潜んでいたギャング並みです。どうやって外したのかもわからん。

● おばさん兵士が最高!ソーセージを咥え注射器打ちまくり、戦場でも台所でも大暴れした挙句、[自らの脳天を吹き飛ばす]。かっけえ。
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