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香川の事件で思う事   

以前、うちの家族が使っている駐輪場で殺人事件が起きた。犯人は少し期間を置いて捕まった。犯人は被害者の女性の交際相手(というかつきまとっていた)の男性だった。何故すぐに捕まらなかったというと、そんな男性の存在を誰も知らなかったからだ。被害者が内緒にしていた相手らしい。犯人像が見えないので事件発生後は変質者の犯行という雰囲気があった。

現場の近くには、僕の親曰く山下清氏(画家ではありません)に似ている男が住んでいた。マスコミは事件とは全くの無関係のその男をカメラで撮り始めた。男のことが報道されたわけではないが、男はブチ切れてマスコミに詰めよることもあったらしい。その怒りは当然だ。男には前科があったわけでも無いし、警察に訊ねられたわけでもない。ただ近所に住んでいるのとキャラが濃い外見だけでマスコミに撮影されたわけだ。本人は相当なダメージを受けただろう。そして香川の事件では山下清氏はそれとは比較にならない大ダメージを負った。

「マスコミが悪い!」と言うのは簡単だけど、悪いことをする政治家は僕らが選挙で決めた政治家である事と同じで、マスコミは僕らの目の役割を果たしているにすぎないんだよね。


オマケ:例え話だけど、その時の事件でもしも週刊誌の見出しに「○○殺害事件の現場駐輪場を利用している男の怪しいホームページ」と書かれて、その記事の内容から破壊屋を連想することができたとしたら、僕の社会的立場は壊滅的なダメージを受けたし、心理的なダメージはさらに大きいだろう。ネット上の悪口とはレベルが違う。(注:この事件はかなり昔で、その頃破壊屋はありませんでした。)

2007-12-09

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