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ペルソナ   ★★★

映画『ペルソナ』は乱暴な言い方をすると美少女強化人間の物語だ。もちろんそんな単純な設定じゃなくて、強化の過程でヒロイン(山崎真実)に[別の女性の人格(鈴木砂羽)が混入]しているのがポイントになっている。

映画の物語はヒロインがその女性の夫(萩原聖人)と出会うところから始まる。ヒロインが夫の名前を呼び、夫は「何故あの娘は僕の名前を知っているんだ…」と疑問に思い調査を始める。ヒロインが入院している病院は妻(女性)の勤め先だった。一体そこで何が起きたのか?

そして妻とヒロインの秘密が少しづつ明らかになりながら、夫とヒロインの逃避行が展開する………といったドラマが盛り上がってくると、バトルアクションが炸裂!このアクションシーンがかなり良い!ヒロインの山崎真実は新体操をやっていたそうだが、そりゃもうよく足が動く。ヒロインの動きが良いので強化された人間という設定がすんなり通じる。

山崎真実は寒冷地ロケなのにやたら薄着なのも偉い、というか寒そう。洋服屋さんでキャミソールを選ぶシーンはツッコミどころ。

現代日本映画界のアクション女優というと水野美紀の『恋人はスナイパー 劇場版』のクライマックスが素晴らしかったが(ただし映画は大駄作)、『ペルソナ』のクライマックスはそれを余裕で超える。直前までの人間ドラマが、クライマックスのヒロイン始動のケレン味に繋がっているのも良い。ヒロインが次々に敵を殴り蹴り倒していくアクションは圧巻。女が暴れる日本のアクション映画を久しぶりに観れて満足。前に観たのは『西遊記』で多部未華子のボディダブルがカンフーするところくらいかな?
キャメルトゥも見えるコスチュームで殴り殴られのアクションをやってくれる女優なんて貴重。山崎真実は『少林少女』にも出るそうなのでそちらも楽しみ。

2008-01-31

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