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三つ巴   

6月7日は東宝(マジックアワー)、東映(神様のパズル)、松竹(築地魚河岸三代目)の3社3作品が対決している日だった。3作品とも6月7日が公開初日なのだ。

映画会社を意識することのない普通の人にだって、この対決の結果はもう見えていただろう。『マジックアワー』が勝って『神様のパズル』と『築地魚河岸三代目』がボロ負けするという結果だ。大体『マジックアワー』を無視して『神様のパズル』『築地魚河岸三代目』を選ぶバカなんてどこにいるんだよ?今ざっと各映画ブログ見渡したけど、そんなバカは破壊屋管理人だけだった(三谷幸喜が苦手なんです)。

三つ巴の結果は『マジックアワー』の圧勝に終わった。『築地魚河岸三代目』の興行収入は『マジックアワー』の一割程度で、『神様のパズル』は『築地魚河岸三代目』よりもさらに悪い状態だ。僕が観た劇場では『神様のパズル』も『築地魚河岸三代目』もガラガラだった。

『マジックアワー』の勝因はテレビでの宣伝が強力だったことだ。『マジックアワー』を製作したのはフジテレビだが、三谷幸喜と出演者たちはフジテレビ以外の他局でも構わずに様々なテレビ番組に出演して宣伝を行っていたらしい。やはりテレビで宣伝できる映画は強い!
と書いてて思ったがじゃあ『スシ王子』と『徳市の恋』が失敗したのは何故なのだろう(『私は貝になりたい』まで失敗したら2008年はジャニーズ斜陽の年になるかも)。


ところで最初に「3社3作品が対決」と書いたけど、本当はもう一本ある。工藤夕貴最新作の『春よこい』も全国公開の初日だったのだ!『春よこい』なんて誰も知らないよね(知ってたらゴメン)、ユーミンの歌とも関係ない映画だよ。マイナー公開ならともかく全国公開でここまで知名度が低い映画も珍しいんじゃないかな。


ちなみに『春よこい』は漁業を描いた作品でもある。『築地魚河岸三代目』は魚そのものを描いている。そして『神様のパズル』はスシ映画だ。そういえば今年は『スシ王子』があったし、『ポストマン』も漁のシーンがあったしなぁ。今年の日本映画は魚ネタが流行しているのか?でも魚を描いた作品はみんな失敗しているぞ。

2008-06-11

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