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国語・算数・理科・バビロン   

「バビロン(社会の意味)や、絶対許しちゃいけないこと、世の中を住みやすくするために、音楽を通して言っていく。レベル(反抗の意味)ミュージックだから。反抗していくから分かれ!」
「現場で酒飲んで騒ぐと世界が良くなると信じている」
「オレがヤーマンするのは、自分を信じて気合入れて生きていくヤツだけなんで。そこんとこヨロシク」

元祖DIVE!!!の窪塚がハーケンクロイツによく似たマークを引っさげてライブイベントをやった。上記の文章はその時の窪塚の発言だが、凄い破壊力だ。イベントでやった曲は『韻 DE KILL TV』とかいうタイトルらしいが、韻なんて使わなくても『窪塚発言 DE KILL'EM ALL』つーくらいの破壊力がある。

僕は「社会=バビロン」という置き換えにやられた。これはインパクトのある言葉だ。言葉の置き換えをやってみると…

「バビロン保険庁」
「バビロン貢献」
「バビロン的責任」
「バビロン民主党」
「バビロン人野球」
「高齢化バビロン」
「明るいバビロン」
「より良いバビロンへ」
「闇バビロン」
「1970年代のバビロン現象といえばヒバゴン」

と色んな言葉が作れる。

「オレがヤーマンするのは、自分を信じて気合入れて生きていくヤツだけなんで。そこんとこヨロシク」も素晴らしい。メディア向けの発言で「ヤーマンする」「気合入れて生きていくヤツ」「そこんとこヨロシク」という言葉がたった一行に出てくるのは貴重だ。かつての暴走族の層がレゲエにシフト移動しているのでは?という感じもしてくる。あ、ヤーマンってレゲエの挨拶なのか。


ちょっと気にいらないのは「現場で酒飲んで騒ぐと世界が良くなると信じている」だ。レゲエなので「マリファナを吸えば戦争はなくなる」と同じ発想なのだろう。

デフテックの時にも書いたけど、僕個人が考える世界を平和にしたり良くしたりする方法とは「相手のことを理解する」だ。だけどデフテックは「自分を変えれば世界は平和になる」と言い、窪塚は「酒飲んで騒ぐと世界が良くなると信じている」と言う。窪塚はともかくデフテックは大ヒットして、バビロン現象になった。そしてデフテックの背後には聖教新聞で「勝利」を連発する創価学会がいた。「勝利」ってことは誰かを「敗北」させることなので、バビロンの公器と呼ばれる新聞で「勝利」を連発するのは適切ではない。窪塚の背後には………まあ窪塚しかいない。窪塚が右手にマイク、左手に大関ワンカップを持ってイスラム原理主義が活発な地域に行って騒いだら、マジで窪塚を尊敬する。


大義として「世界平和」をかかげているけど、実際のところは「オレ様が正しい!オレ様が善い!オレ様を信じろ!」という考え方が、僕たちのバビロンにいくつも存在している。(注:だからといって「相手を理解しろ!」「相手を理解するのは素晴らしいなぁ!」なんて僕は言い出さないので安心してください)。


オマケ:
しかし窪塚は洗脳チックな匂いを漂わせながら「芸能界は洗脳界」と歌っているので説得力がない。芸能界を批判したいのならスイサイダル・テンデンシーズみたいなハードコア・パンクに転向して「ヤツらはオレを支配した!だからオレは狂って飛んだんだ!」とシャウトすればみんな納得するだろうに。

2008-07-03

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