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黒い大統領   

オバマを見ているといつも意識してしまうのが、彼の肌の色の薄さだ。オバマは黒人にしては肌の色がだいぶ薄い。町山智浩の新刊『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』でも「オバマは本当に黒人なのか?とツッコミを受ける」というエピソードがあった。
以前取り上げた『ダウト』という映画では、エリート社会と黒人の肌が問題になっている。以下のような感じだ。

  1. エリート社会には白人ばっかりだ。
  2. しかしエリート社会でも黒人を受け入れなくてはならない。
  3. でもやっぱり黒人を受け入れたくないよね。
  4. だけど肌の色が薄い黒人なら受け入れやすいよね。
  5. むしろ肌の色が薄い黒人をガンガン出世させれば「エリート社会にも黒人がいますよ!」というアピールになるよな!

ちょっとぶっきらぼうに書いたが、↑これは酷い話だ。そして映画『ダウト』はこの問題を上手く扱っている。

オバマは母親が白人なので肌の色がだいぶ薄い。黒人に拒否反応を示す白人たちにとっては、だいぶ受け入れやすい黒人なのだろう。オバマは初の黒人大統領になった。しかし黒々とした肌の持ち主や、非白人的な特徴がモロに出ている人間がアメリカ大統領になれるのはいつの事なのだろう。アメリカは国民に選ばれた人間なら誰でも大統領になれる国だ。

ちなみに『ダウト』の中盤までのトリックはこんな感じだ。

  1. 黒人女性の検事補がいた(肌の色は薄い)。エリート街道まっしぐら。
  2. [しかし彼女の両親の写真を見ると………二人とも白人だった!]

2008-11-06

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