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1万円ちょっとで映画館を貸し切りにする方法   

なんかもうこの画像を出した時点で、オチに気がついた人もいるかもしれない。

『まぼろしの邪馬台国』(略してマボタイ)は公開前から興行的に大失敗することが判明しているという珍しい作品だった。なんせセリーヌ・ディオンが主題歌『ワールド・トゥ・ビリーヴ・イン ヒミコ・ファンタジア』を歌うのだから、こちらとしてはタイタニックを連想するしかないだろう(映画じゃなくて船のタイタニック)。

マボタイのチケットは値崩れが発生しており、公開前から600円で売られていた。そして公開2週目の今週ではたったの250円だ。僕は1500円でマボタイのチケットを6枚買って家族や親戚にあげた(うちの家系は長崎&島原なので)。

もちろんポイントは僕のものだ。これで映画を一本無料で観ることができる。

来週になればマボタイのチケットは200円になり、打ち切りの週では100円になるだろう。僕はやるつもりはないが、もし誰かが9000円を出してチケットを90枚買って、シネコンで90枚分の席を買うと………シネコンのサービスの形態は色々あるが、だいたい映画のチケットを6枚買えば次の1枚が無料になる。だから90枚分の席を買えば15本(+マボタイ1本)の映画がタダで観れることになる。一本あたりの平均鑑賞金額はなんとたったの600円だ。

いや、それだけじゃあない。映画館を貸切にすることだって可能だ。僕が観た映画館ではマボタイが150席だった。だから15000円でマボタイを150枚買って、映画館の開場と同時に受付に飛び込んで150枚のチケットを叩きつけて元気よく
「マボタイ!全席買います!」
と豪語しよう。それで映画館が貸切になる。そうすれば彼女を誘ってセレブ気分のデートなんかもできる。最大の問題点としてマボタイを観たがる女なんていないというのがあるが、そこは
「これは『容疑者Xの献身』だよ!福山雅治の盲人演技って別人みたいで凄いなー」
とごまかせばいい。そんなごまかしをしなくても映写室へ行って
「他の観客いないんで、『容疑者Xの献身』をかけてください!お願いします!」
と土下座すれば通じるかもしれない。通じないか。

しかしマボタイはチケットばら撒きすぎだろ。そういえば
「郵便局で映画のチケットが買える!」
と宣伝した『ポストマン』は50万枚(一説では100万枚)のチケットを用意したが、全国で3万枚しかさばけなかったらしい(僕からすれば「3万枚もさばけたのか!」だが)。残り47万枚のチケットはどうなったのだろう。

2008-11-15

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