破壊屋に戻る06月の更新内容全てを表示2009年の日記を一覧表示

映画評論   

映画『レスラー』が非常に素晴らしい出来だった。同時に『レスラー』のパンフレットに載っていた町山智浩さんの映画評も素晴らしかった。プロレス、アメリカ社会、宗教といった背景を取り上げつつ『レスラー』を丁寧に解説していた。映画とその背景を結びつけることができるセンスと知識を持った人にこそ書ける映画評論だった。こういうことが出来るのが本当の映画評論家だと思う。

それに比べて福本次郎は………映画『レスラー』の[あの感動のラストシーン]に対して

希望に向かってジャンプしているのだ。

などというふざけた映画評論を書いている。その発想はどこから来るのだ。映画を観てない人にはわからないだろうが、この文章は本当に酷い。福本次郎はあのシーンの意味を理解できていないのだ。オマエが観たのは『レスラー』じゃなくて『ROOKIES』だろ!

でも今の日本の観客って映画の背景を解説した文章よりも、「希望に向かってジャンプ」みたいな文章のほうに納得するのかな?だとしたら悲しすぎる。


最近、色んな人たちと一緒に映画を観ている。映画を観終わって喫茶店や居酒屋に入った後に、僕が福本次郎の映画評を読み上げると結構ウケる。そういう意味では福本次郎は役に立っている。

2009-06-14

はてブ▼この記事の直リンク先

破壊屋に戻る06月の更新内容全てを表示2009年の日記を一覧表示