『恋空』に主演したせいで新垣結衣は破壊屋的には嫌われていた。『フレフレ少女』というあまりにも酷い企画をあてがわれつつもガッキーは全力で取り組み、そして大失敗したことによって新垣結衣は逆に同情されるようになった。「だれ映2008」の『フレフレ少女』のコメントを以下に引用する。
- 他人よりガッキーの将来を応援したくなる
- 初日、ガッキーの舞台挨拶を見に行きました。その後、映画を見ないで帰れば良かった。
- ガッキー頑張れ。超頑張れ。
- 「フレフレ少女」の振り仮名は「フレフレガッキー」に違いない。
なぜこんなに出演映画にめぐまれないのか- 昔の内田有紀のようにならなきゃいいけど。
- 新垣「がんばってええええ」
観客「お前がな」- あまりに大コケしていて、こっちが応援してあげたくなっちゃったので。
本日テレビで放映する『フレフレ少女』は、劇場公開のときに破壊屋映画鑑賞会の第一回作品にする予定だった。しかしわずか2週間で打ち切りになったので急遽『トロピックサンダー』に変更することになった。思い出深い映画だ。
映画本編では「応援」という概念を物語に組み込もうと努力している映画で、応援団員たちは常に「応援って何?」という疑問に直面しているし、疑問に対する回答もちゃんと用意されている。「他人にガンバレって言う前に、まずオマエがガンバレよ!」という疑問も良い。だがクライマックスがあまりにも酷すぎて、映画館から逃げ出したくなったのもよく覚えている。
ブレイク前のはんにゃの金田が出演している。もしかして「ヘタレ先輩キャラ」はこのときに思いついたのかな?
おでこがツルツルしているのがガッキーだが、背が高いよ。
以下ネタバレ
「応援するだけ」では映画が成立しないので、クライマックスでは念力が登場する
大地の力を呼び起こす。このあと天の力も呼び起こす。ガッキーもこんな感じで特定政党を応援してみたらどうだろうか。
僕がこの映画を評価する最大の理由である「つきっきりで後輩を指導していた凶悪OBが、実は無職だった」ことが判明する名シーン。「仕事している状態よりも、無職の状態のほうがずっと辛くてガンバっている状態」というのが上手い。大型ペットボトル焼酎の大五朗がこれまた泣ける。
2009-08-23