破壊屋2007200620052004旧映画の感想

永遠の法    ★

宗教団体:幸福の科学の総裁であると同時に偉大なる魂:エル・カンタレーレの分身であらせられる大川隆法氏が、全知全能の神:トスの霊示を受けて作詞した『幸福の天の川』という曲があります。この曲は映画『永遠の法』のクライマックスにも流れます。その歌詞は…


ああ、あれから
一万年以上の歳月が流れ去り
<中略>
地球は何度自転をし
幾度太陽を巡ったか


大川総裁!そして幸福の科学の信者のみなさん!僕はその答えを知ってますよ。 この場合地球の自転の回数は365万回以上で、地球が太陽を巡った回数は1万回以上です。

[やったぜ!俺はエルカンターレもトスも越えたぜ!みんな、これからはオレが神だぜ!]

なんて事書くと町山さんみたいに訴えられるか、幸福の科学の信者公称1000万人から狙われるので文字を消しました。

この歌は「エル・カンターレ」が歌詞全体の主語になっていて、この場合は何も問題無いありません。ただし「地球 は何度~」の部分だけ抜き出すと、主語が「地球」だという解釈もできます。その場合太陽を巡るのは自転じゃなくて公転でしょう。それに自転によって太陽と何度も巡りあうのは、地球じゃなくて地球上に住んでいる我々です。(しばらくの間続きます)

2006/10/03|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    この文章を読む前の豆知識

幸福の科学
90年代前半に話題になった宗教団体。活動や教えについては省きます。一風変わった活動として、全国公開規模の映画を製作して教えを広めようとしています。
ちなみに映画を製作することで理念や教えを広めるのは、トム・クルーズやジョン・トラボルタがハマっている新興宗教サイエントロジーもやっています。ジョン・トラボルタ主演でエリック・クラプトンが名曲『チェンジ・ザ・ワールド』を歌った映画『フェノミナン』が有名ですね。サイエントロジーは他にも『バトル・フィールドアース』という伝説的な底抜け映画も作っていて、こちらはケッ作です。ぶはははははは(←観ればわかる)。早く続編を作ってくれよ!
エル・カンターレ
幸福の科学においてもっとも重要な存在。最高大霊。人類の魂の親。キリストが死ぬ直前に「我が父」と言っているが、エル・カンターレがその父であるとのこと。仏教では釈迦として信じられている。現世では大川隆法がその分身。エル・カンターレの意味は「うるわしき光の国、地球」で、他の惑星から「エル・カンターレの魂の兄弟」たちを収集し、地球上に僕らや動植物を創造してくれた。「光の国から僕らのために」のウルトラ兄弟とは違う。
トス
大導師。全知全能の主。アトランティス文明を作り出した人。幸福の科学の教えではアトランティスは実在したことになっている。幸福の科学の雑誌には「超天才指導者」って書いてあった。漫画の設定じゃないんだから。
大川隆法
エル・カンターレの分身であり、幸福の科学の総裁。人類の魂の救済を目的に愛を説く人で、信者から大変尊敬されている。しかし個人的な意見を言わせてもらえば、僕は神の分身である大川総裁よりも、神の拳を持つ大山総裁を尊敬します

2006/10/04|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    映画の感想

「幸福の科学の映画を爆笑しながら観ていたら信者に怒られた。」

たしか眠田直氏のネタです。僕も信者に怒られないようにドキドキしながら鑑賞していました。しかし映画館には僕以外にもおそらく冷やかし目的のアニオタたちが数名いました。彼らのマナーは酷く、上映中喋りながら携帯を使っていましたた。僕が彼らの席にまで行って注意をすると、彼らは映画館から出て行ってしまった。もしかして彼らは今ごろネット上に
「幸福の科学の映画をふざけながら観ていたら信者に怒られた。」
とカキコしているのかもしれん。


映画館の客層についてですが、『黄金の法』の時と大分違いました。『黄金の法』は子供向けの内容でしたから、映画館の中には、信者の子供たちが入学式みたいにおめかしした格好でいたのが印象深かったです。でも『永遠の法』は死後の世界、つまり霊界を描いた作品なので客層は違いました。映画館の中はもっとも霊界に近い存在の方々が大勢いらっしゃいました。つまり老人だらけでしたよ。


うんで映画の感想ですが、面白くなかった。前作の『黄金の法』は結構面白かったんですよ(褒めたからこそ信者に間違えられた)。前作『黄金の法』のコンセプトは”世界中の宗教イベントを霊界マシンを使って体験していく”というもので、信者以外にも楽しめる内容になっていました。しかし『永遠の法』のコンセプトは”死んだ後の世界を説明していく”というもので、全編死後の世界の説明に終始し、死ぬほど退屈な映画になってしまっている。台詞のほとんどで幸福の科学の教えを説いているので、日曜の教会や法事でお坊さんの説教をずっと聞いているような映画になってしまっている。

ただ観客サービス的なシーンである、エンゼルX-1とビヒモスの戦いは良かった。特にビヒモスは素晴らしかった!『ロード・オブ・ザ・リング』のオリファントに似ているけど。ビヒモス担当のスタッフの名前が大畑晃一という人で「映画秘宝で見たことのある人だな」と思い調べてみたところ、やはり数々の作品を作ってきた人でした。しかも『永遠の法』は銀河万丈が声優をやっています。金でアニメのプロフェッショナルを集められるなら、作品も彼らに任せればいいのに。

もし大畑晃一がクライマックスのバトルを全部担当して、ラストシーンで銀河万丈が
「こうしてビヒモスは息絶え、戦いは終わった。
しかし我々人類の前には今だ巨大な悪が立ちふさがっている!
勝利の時がくるまで戦え!エンゼルゥエックスワアアァン!
彼らにエル・カンターレの光あれ!」

と絶叫してくれたら、いくら内容が酷くても褒めてあげたよ。


もう一つかなり気になった部分があります。 前作『黄金の法』では
「神を信じない人には、私たちの愛で神の教えを説きましょう」
と良い事?を描いていたのに対し、『永遠の法』では
「神を信じない人は悪」
「”心は脳の作用だ”と言うのは悪」
「”信仰の自由と宗教を信じない自由がある”と言うのも悪」
として描いています。それはマズいだろう

2006/10/05|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    宗教VS

えーと、これ読まれる前に一言。僕は信仰心を一切持たない人間ですが、この世界には僕のような人間よりも宗教を必要としている人たちのほうが遥かに多いということもよくわかっています。僕は聖書を読んだこともありますし、研修で寺に入ったこともありますし、家族や僕自身が死んだら流派のお寺とお坊さんのお世話になります。死んだ友人や尊敬している人たちはあの世で元気にやっていると信じています。でも僕は信仰心を一切持っていません。そこらへんの感覚をわかってください。
宗教を心のより所にしている人々にとって、信仰心を持たない人間は異常に見えることでしょう。僕はその逆の観点を持っているということなのです。それを踏まえて以降の文章を読んでください。

まああれだ、別に何だっていいじゃないか!宗教人から見れば、僕みたいな人間は死後に報いを受けるんだろ?だったら現世で文句つけなくても平気じゃないか!


2006/10/10|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    霊界のパクリ

2006/10/12|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    エンジェル・オブ・デス

2006/10/14|▼この記事の直リンク先

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永遠の法    ゴッド・アーミー

2006/10/15|▼この記事の直リンク先

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