破壊屋破壊屋ベスト&ワースト2005年の映画の感想一覧ベスト映画ワースト映画珍作映画

2005年度公開作品_WORST10

2005年度最低映画

第一位   交渉人 真下正義

警告!
『機動警察パトレイバー 劇場版』『激突!』を観た人が以下を読むと
『交渉人 真下正義』のネタバレになります!っていうか名作のトリックをそのままパクるなよ…


このシリーズがいつかはやるんじゃないかと思ってた『機動警察パトレイバー 劇場版』のパクリ映画。でも実際は「勝手リメイク」(m@stervision氏)、「製作費が大きい同人映画」(掲示板にあった常連さんのカキコ)という方が正しいのかもしれない。パクリ自体はそんなに問題じゃない、むしろ嬉しいんだけどさ…


ところで犯人がアレなのや何も説明がついていない設定が多いのは、もちろんこの後に控える『容疑者 室井慎次』で全部明らかになるんだよな?『機動警察パトレイバー 劇場版』をパクるためだけに犯人をアレにしたのだったら、観客を舐め切っているぞ。もしそうだったら『交渉人 真下正義』は2005年ワースト確実だ。

とまあ公開当時書きましたが、それ以前に観客である僕が製作側を舐め切っていました。トリックに説明をつけるとか、犯人が○○だった事にちゃんと理由をつけるとか、そんな映画としてマトモな事を『踊る』シリーズがやるわけないじゃん。


『アダプテーション』というハリウッド映画で、バカな弟が突然「兄ちゃん、俺映画の脚本書くよ!」と言って作った脚本が犯人の存在自体が矛盾している刑事モノの脚本だった。というギャグがありました。『交渉人 真下正義』の脚本はそれに非常に近いです。
『機動警察パトレイバー 劇場版』をパクって犯人が実は[死んでいた]というトリックにしたのは別にいいけど、[それじゃあ交渉人と交渉していたのは一体誰だったのよ?]
劇中には
「もしかして犯人の正体は[幽霊]?」
[幽霊]のほうが気が楽じゃないか」
という信じられないような台詞もありました。『機動警察パトレイバー 劇場版』にも
「もしかして[幽霊]?」
という台詞はあったけれど、『機動警察パトレイバー 劇場版』はちゃんと[カラスを使ってトリックに説明]つけていたぞ!『交渉人 真下正義』はカラスを写しただけじゃないか!


さらに脚本家が
「この映画のラストは『激突!』と同じです」
と言ってますがそれもちょっと…。『激突!』は犯人をトラックとして描き、そして天才スピルバーグは[”トラックの停止”=”犯人の死”=”事件の終焉”]として観客が受け入れるようにしたんじゃないか。[車の爆発シーン]を撮影しただけで何で事件が解決したことになるんだよ!この映画って[事件が解決しない]ままで終わってるぞ。


『機動警察パトレイバー 劇場版』の屈指の名シーンだった「犯人と後藤は似ている」と観客に想像させるシーンが、『交渉人 真下正義』だと全部台詞で説明するだけなのも嫌だった。またそれに対する真下の答えが
「僕は一線を越えていない」
というのも台詞間違えているだろ。それじゃあ真下は犯罪者予備軍ってことじゃん!


とにかく十川誠志の脚本が酷すぎる。犯人の目的が真下正義の[恋人の爆殺]なのに、[準備は10年前からやっていた]というちぐはぐなプロットはもはやプロの仕事とは思えない。ハリウッドの娯楽映画ってバカ映画の代名詞だけど、日本(というかアジア)の娯楽映画よりは遥かにマシだということを『交渉人 真下正義』を観て確信しました。

ただ情報が無いまま物語が展開する通常のバカ映画とは違って、『交渉人 真下正義』はとことん情報量を詰め込むこんでくる。
「東京の地下鉄はブレーキをかけると次々に衝突する(路線が違っても衝突する)。」
「犯人は映画の話をした。[その映画には爆弾が出てくるから]、犯人は爆弾を仕掛けたに違いない。」
「犯人はケータイ電話を使って地下鉄を操作している。」
次々に出てくる情報全てにツッコミどころがあり、悪い意味で面白い。しかし情報を連発しているだけで状況が作られていくのは良い意味で面白い。東京都心を暴走する地下鉄車両という状況をよくぞ映画にしてくれたと思う。

色々文句つけましたが、『交渉人 真下正義』はヤマ無しオチ無し意味無しのやおい映画だと思えば、結構楽しめます。だからこそ僕は公開当時には★二つつけてました(ワースト確定時に★一つにしたけど)。


『交渉人 真下正義』の劇場公開時はJR福知山線の事故が起きた後で、JR西日本のずさんな対応が社会問題になっていた時期した。僕は『交渉人 真下正義』を観た時は、劇中出てくる鉄道会社のあまりにも適当すぎる対応を見て
「これに比べりゃJR西日本はまだマシだな」
と思いましたが、ネット上には
「JR西日本の社員たちはこの映画の鉄道会社を見習うべきだ!」
という感想が多数ありました。この2種類の感想は視点が全く違うのでどっちの見方が正しいとは言えません。ただ僕は『踊る』シリーズの組織の描き方というのを全く理解していないと思う。だから組織を強調した『踊る2』は大駄作に思え、組織を描かずに個を題材にした『逃亡者・木島丈一郎』はすんなり受け入れられたのだと思う。


【ワーストシーン】
犯人は[新宿にあるコンサートホールを爆破するために、爆弾はコンサートホール]に仕掛けて起爆リモコンは何故か無人地下鉄車両に置いておく。犯人は電波を送って無人地下鉄車両を[コンサートホール付近まで運ぶ。そして犯人が送信した電波を無人地下鉄車両が受信して、無人地下鉄車両が爆弾に電波を送信して、爆弾が受信する]という犯人の陰謀を真下正義が台詞で解説するシーン
無人地下鉄車両経由する意味が全く無いじゃん!直接電波遅れよ!っていうか何でそんな複雑だけど意味の無い陰謀を真下は解説できるんだよ!超能力者か?
去年『恋人はスナイパー 劇場版』の「地下鉄電車に爆薬だけ仕掛けて、起爆装置は仕掛けない」というプロットを思いっきりバカにしたけど、さらに頭の悪いプロットを作り出すとわ!

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第二位   容疑者 室井慎次

室井さんは寡黙だけど最後に責任を取る人だ。ということを2時間かけて描いた映画。君塚良一の日本映画に対するオマージュ志向が、『踊る』の世界と融合して完全な駄作となってしまった。

物語の起点となる事件は「勤務中の制服警察官が財布を奪うために見ず知らずの男性を路上で殺害した」という常識で物事を考えれば有り得ない脚本です。それだけじゃない。この殺人事件は殺害の目撃証言が無く、自供が無く、凶器は発見されず、ついでに財布も見つかっていないので、どう考えてみても脚本が成立していない。まるで木村建設の下請けで姉歯建築士が構造計算して日本ERIがチェックしたヒューザーの物件のように突っ込みどころのある脚本です。

脚本だけではなく演出も酷い。部屋の蛍光灯が消えていることで陰謀を表現する君塚良一の演出方法は、陰謀というよりも部屋の蛍光灯が消えている空間にしか見えません。この演出方法によって、闇の会議、闇の記者会見、闇の取引などが文字通りの意味で表現されていました。

また「人の見方によって真実は違う。だが事実は一つしかない。そして警察官は事実だけを追うべき。」という要素が完全に抜け落ちていて、「見えない権力や陰謀で身動きできない室井さん」のみを描いています。その結果クライマックスで「警察官としてのあるべき姿」ではなく、「室井さんとしてのあるべき姿」を描く。一見『踊る』シリーズとしては正しいクライマックスのように思えますが、室井さんが警察官としての本分をこなさなかったために、室井さんが事件や事態の解決とは何も結びついていないという状態になってしまっている。 ちなみに殺人事件の真相は『MAKOTO』の殺人事件とよく似たプロットで、[実行犯の男が映画の本筋と絡んでいない]。この問題を解決するために『容疑者 室井慎次』ではすっげー強引な方法を取ります。何で犯人はあそこに登場したんだ?


【ワーストシーン】
君塚良一が書いたというキャラ設定
「ヒロインはインターネットが友達だった」
インターネットが友達ってインターネットをやったことが無い人が書く文章だと思う。
「弁護士達はデジタルな価値観の持ち主」
デジタルな価値観ってどーいう言葉だよ!多分人間味が無いってことを言いたいんだろうけど。
「権力が妻と子供にまで手を出そうとしていた」
ってそんなに酷い権力って一体何?
法律を盾にする弁護士の描き方
室井は重要人物を尾行中に何故か学校の校庭で重要人物の弁護士達と会ってしまう。室井はそのまま弁護士に誘われて夜の学校の理科室に入る。理科室の中で弁護士は室井に向かって
「あなた達は不法浸入だ!しかも入り口に立っている!これは監禁だ!」
ってこの脚本は子供が書いたのか?
ちなみに場所が学校だった理由は重要人物のお父さんが学校の先生だからそうです。だから何?

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第三位   映画館で本編が始まる直前に流れるCM全て

2005年は映画館で100本以上映画を観ました。僕は試写会に行かないので映画祭を除いて全て一般公開作品です。それはつまり海賊版撲滅キャンペーンのCMを何十回も観せられたということです。少女が黒い涙を流すあのCMが衝撃的だったのは最初の1回のみ。衝撃も薄れてくると、嫌悪感が募り、今ではあのピアノの音が聞こえるだけで憂鬱な気分になってきます(映画館へ行かない人へ:最近の映画館では映画が始まる直前に少女が出てきて、黒い涙を流しながら海賊版の撲滅を訴えます)。
CMを流す側の人たちは、映画館通いにとってこのキャンペーンが苦痛になっている事は気が付いているはずでしょう。なんでやめなかったの?
それ以外にも予告編の後にCMを流す映画館が出てきて困った。シネセゾン渋谷を始めとするテアトル系の映画館では、本編が始まる直前にCMを流してきて雰囲気をぶち壊す。本編が始まる直前に流れても許されるのは映画の特報だけだ!


【ワーストシーン】
海賊版撲滅キャンペーンのピアノの音
これが聞こえてくるだけで憂鬱な気分になる。

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第四位   マスク2

上位3本は僕の趣味が色濃く出たワーストですが、万人にとってのワースト映画と言えるのが『マスク2』です。海外における反応が日本でいうところの『デビルマン』状態になっていたので、敢えて観に行ったら確かに怒りの声も納得の惨憺たる出来栄え。本当に面白くも楽しくもないコメディ映画でした。「面白くも楽しくもないコメディ映画」。文章にするとシンプルですが、映画館で実際に遭遇すると強烈ですよ。


【ワーストシーン】
マスクをハメたまま妻をハメたら中出しした精子がマスクになるシーン
観客全員ドン引きしていたと思う。

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第五位   MAKOTO

『容疑者 室井』『恋人はスナイパー』の脚本家でもある君塚良一初監督作品。日本映画に対するオマージュとリスペクトを積み重ねた演出は初監督作品としては十分評価できますが、それをブチ壊すのがいつも通りの酷い君塚脚本。


幽霊を見る能力を持ってしまったMAKOTOの苦悩を描いた物語なんですが…『シックス・センス』だと幽霊が見えるのが少年唯一人だからこそ少年の悲しさが伝わってきたのに、一般人でも幽霊が見えたり触ったりできる『MAKOTO』は「これって主人公の能力何か意味あるのか?」 と思えてきます。
だから以前破壊屋で「『MAKOTO』の世界だと、幽霊ってしょちゅう○○してるの?すげえ怖いな。」と書きましたが、武田鉄矢の台詞などから考えてみると、やはりアレはMAKOTOには[条件が揃えば幽霊を復活させる]能力を持っていたとしか思えない。幽霊が見える能力よりそっちの能力のほうが遥かにすげえよ!


さらに『MAKOTO』の殺人トリックはひどすぎる。多くの映画を観てきましたが、こんな酷いトリックは滅多にありません。
「女子大生がメッタ刺しにされ殺された。女子大生の恋人の男が事件後行方不明だったが、その後自殺していた事が判明。遺書は残っていなかったので自殺した恋人が犯人ということになった。このトリックとは…。[真犯人は全然別の男だった(注:しかも初登場)。何故恋人が自殺したのかというと、女子大生が殺されたので自分が犯人だとは思われたくないから自殺したのだった。」]って意味わかんねーよ!しかも何で遺書を残さずに自殺した男の気持ちがわかるんだよ?(注:自殺なので幽霊にはなれない)


また『MAKOTO』は観客置き去り系のラストシーンの映画でもあります。だって映画のオチが
「主人公の妻(故人)は、実は[浮気をした挙句浮気相手の男性を殺害していた]。主人公は霊能力と監察医としての見解([落下した死体の腕が伸びてると他殺らしい])から、[自分の妻の殺人事件を見破り、妻は被疑者死亡のまま書類送検となる。そうすると妻の幽霊が復活して主人公と抱き合う…]
END」
なんじゃこりゃああああああああああああああ!


【ワーストシーン】
惨殺された女子大生が[復活してあの世へ行く前に武田鉄矢に説教を喰らう]シーン。
2005年もっとも不愉快なシーンでした。
クライマックスの祭りのシーン
風景描写が良い映画だったのに、いきなり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』風になるのでビックリ。直前のシーンも編集がイマイチだった。

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第六位   電車男

2005年で一番「俺、何でこんなの観に来ちゃったんだろう?」と自責した映画。流行っている題材を映画化して、どんどん話題にして、ちゃっちゃと撮影して、脚本と演出はスカスカで、流行の音楽をつけるという日本の映画作りの悪いパターンを駆け足で見せてもらった感じ。


物語自体はギーク野朗がデートする羽目になるという、アメリカ映画でよくあるパターンだと思うんですが、『電車男』が特異なのは主人公がアキバ系なのとネット上の人々から声援を貰うという点。ネット上の人々から声援を受ける演出は、予想通りディスプレイに向かって会話している人や画面にカキコミの文字を表示したりしていて、最初は「それ面白いのか?」と思ってましたが…まあ面白かった。
アキバ系という事に関しては、ギャルゲーやアキバなどに興味の無い僕にとっては「うーん」と思っていました。しかし電車男の部屋に飾ってあるロボットが僕の部屋にも置いてあったり(イングラム一号機)、電車男の部屋にあるアニ本も僕の部屋に置いてあったり(攻殻機動隊の設定集)。しまいにゃ電車男がデートでマトリックスについて語りだして、僕と全く同じ事やってる。それどころか電車男がマトリックスとジャパニメーションの関連について言及するシーンでは
「オイオイ、ホントのオタクだったらジャパニメーションなんて言葉は使わないぞ」
とオタクとして電車男にダメ出し、オレは電車男よりもオタクだったのか。


…関係無い話をしてしまった。まあとにかく映画の中の電車男は記号的なアキバ系なんだけど、何か妙な無難さが全身から出ている。映画秘宝で高橋ヨシキ氏が「消毒済みのオタク」って言ってたけど、まさにその通りだと思う。そんな電車男がデートに対してオドオドしているだけの映画なので、ラブストーリーとしての要素が感じられない。電車男がエルメスの事を好きな気持ちが全く伝わってこない。「いい女と接点持ったから焦っている男」の映画のように感じられた。まあそれが『電車男』の全てなんだから、そこにケチをつけるのはおかしいのもわかっている。でも製作者側はビリー・ワイルダー風味のコメディを意識したらしいけど、軽快なラブコメディというよりもこれは安易なラブコメディだぞ。

で、関係無い話に戻るけど、僕は以前横浜日劇で浮浪者に絡まれている女性を助けたことあるんですが、
「いつもこの映画館に来ているんですか?」
結構です。どうもありがとうございました。」
で終わりました。オレは電車男よりもダメだったのか。


【ワーストシーン】
エルメスが電車男に[自分がどうして電車男を好きなのか]を説明するシーン。
男女にこーいう会話はあり得ないと思うぞ。まるで本を朗読しているかのように[告白]するので、思いっきり萎えた。リアリズムを無視していることは百も承知だけど、一番現実的であるべきシーンまで無視しているのはどーよ。

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第七位   アラハン

既存の映画をパクりまくって自国の娯楽大作映画を作って空振りをするという、日本映画とフランス映画が犯している過ちを韓国映画も繰り返している事がよくわかる作品。でも一番の空振りは韓国オリジナル色を出そうとして不愉快なキャラになってしまった主人公のキャラ造詣ですね。人間として魅力も興味も感じない男を主人公にして、何をやりたかったんだ?


【ワーストシーン】
オープニングとクライマックス以外全部
オープニングがやたら面白かったんだけど、再び面白くなるまで1時間半も待たされるとわ!

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第八位、第九位、第十位   なし

『ステルス』『エレクトラ』『アイランド』なんかが、どーしようも無い映画でワースト候補だったんですが、今年は珍作ベスト10というのを作ったのでそちらで評価します。
ワーストには入れませんでしたが、『ローレライ』『亡国のイージス』『男たちの大和/YAMATO』の日本海戦モノ映画は、どれも期待していただけに残念な結果でした。

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2005年度公開作品_ワースト映画総評

一位:交渉人 真下正義
二位:容疑者 室井慎次
三位:映画館で本編が始まる直前に流れるCM全て
四位:マスク2
五位:MAKOTO
六位:電車男
七位:アラハン
八位:なし
九位:なし
十位:なし

ワースト映画だらけで悪夢のようだった2004年とは大違いで、2005年はワースト作品が実質6本というワースト不作の年でした。
ワーストが少ない理由として、ネットや掲示板の試写会組のおかげで最悪映画を事前に回避できるのが大きいです。ワーストに挙げた作品のうち『アラハン』以外は、企画を知った瞬間からつまらない事がわかっていた作品でした。
またワースト常連だったリュック・ベッソンが『ダニー・ザ・ドッグ』という微妙に面白い映画を作ったのも原因の一つでしょう。2005年は鑑賞したフランス映画の数が激減しているのも原因かな(フランス映画は好きなんですが、クソ映画が多い…)。
ワースト作品6本中日本映画は4本ですが、うち2本は『踊る』関連なので、実質日本映画2本、アメリカ映画1本、韓国映画1本というバランスの良い結果だと思います。君塚良一監督脚本作品は2本も入ってしまった。

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破壊屋破壊屋ベスト&ワースト2005年の映画の感想一覧ベスト映画ワースト映画珍作映画