映画評論家の町山氏が自身のブログで、『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の映画評が某映画会社[20世紀FOX]から検閲じみた仕打ちを喰らったことを発表した。画像でアップされた文章を読むと、町山氏は『エピソード3』を貶してはおらず、ネガティブな要素があることを紹介している。それだけなのにこんな事になった。
今の日本で映画がヒットするためには、優れた映画評なんていらない。ブームが発生すればその映画は出来不出来に関係なくヒットします。それに映画会社の宣伝戦略がターゲットにするのは、僕のような放っておいても映画館に向かう人間じゃなくて、普段あまり映画を観ない人たちです。そんな人たちを映画館にまで足を運ばせるには強力な話題性が必要になる。そのために映画会社は話題を作るだけじゃなくてネガティブな話題を排除していく方法も取ったのが、今回の件なんだろうな。
どんなにつまらない作品でも、配給を行う以上あの手この手でヒットを生み出そうとする映画会社の根性は好きだけど、こーいうのは残念に思う。
オマケ話:秘宝読者には有名な話なんだけど、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』の公開時には、映画秘宝がスターウォーズ特集で写真を勝手にコラージュして20世紀FOXの怒りを買ったことがあった。それが原因で映画秘宝は20世紀FOXに出入り禁止となり、さらに20世紀FOX配給作品の写真が使えなくなった。そのため一年近くの間、映画秘宝が取り上げる20世紀FOX配給の映画は写真じゃなくて全部イラストになっていた事があった。
2005/06/12|▼この記事の直リンク先