行って来たぞ!サマーソニック!6月7月が死ぬほど忙しかった反動で、8月はメッチャ休みが多いので、前日からバッチシ休めました。
8月13日10時30分に海浜幕張駅に到着。サマソニは二日目のチケットが売り切れていて、駅前には既に「二日目のチケット譲って下さい」の人がチラホラといました。一緒に行く友人のアクセルとfg708のチケットがRブロックなので、Lブロックの僕は駅前でボードを出してLRの交換を募集。その様子をSONY MUSIC ONLINEの人が写真を撮って行きました。このブログの一番右の写真が僕です。
LR交換の相手はすぐに見つかり、さらに大学時代の後輩も加わって、いざ会場へ。ロックフェスとかに行った事の無い人に説明すると、ロックフェスっていうのは大抵みんな好きなアーティストやフェスのTシャツを着ているので、このTシャツを見ているだけで楽しい。ロックファン達が集まって続々と来ているので、大学の後輩に「”オレンジレンジ最高!!で、ディープ・パープルって何?”と叫んでごらん。多分殺されるから」と薦めるが当然断られる。
ROOSTERでまずスパイダーマンに変身すると、やはり声をかけられる。去年と違って今年は「破壊屋さんですよね?」「映画サイトの方ですよね?」と声をかけられるのが嬉しかったです。おかげで会社の先輩にまで見つかりましたが。
また3人組の男性に声をかけられました。
男性「スパイダーマン!その格好で突っ込まないの?」
僕「マッド・カプセルの時に行くよ」
男性「オレンジレンジをヤっちゃってよ」
僕「オレンジレンジはちょっと…」
しかし彼らをよく見ると殴る素振りをしている。
僕「ああ!オレンジレンジ殺っちゃうって事?」(僕も殴る素振りをしながら)
男性「そうそう!」
僕「わかった!」
なんちゅー失礼な会話しているんだオレわ。
肝心のROOSTERですが、期待していた割にはちょっと普通すぎたかな。
そして次は色々と問題のあるオレンジレンジ。前回オレンジレンジについて書いた時に、掲示板にオレンジレンジのパクリFLASHを教えてくれた人がいました。今日サマソニに来ている友人達はみんなあのFLASHを見たそうです、貼ってくれた方&作ってくれた方ありがとうございます。でも僕はあのパクリFLASHを見て逆にオレンジレンジが好きになった。パクリ容認派としてはあのパクリ方はOKだと思う。
オレンジレンジの観客は意外なことにそんなに多くない。そして一番驚いたのはアリーナとスタンド席の温度差。アリーナは盛り上がっているんだけど、スタンドはほぼ完全に無反応。ライブが始まれば普通はスタンド席も拍手したりするはずなのに、ほとんど誰も拍手をしない。そして僕の友人はおろか、周囲の人たちもみんな寝始める。っつーかまだ昼じゃん!何でそんなに器用に寝れるのよ!
オレンジレンジのライブはバラードを排してロックっぽい曲だけを集めたセットリスト。スパイス・ガールズとゼブラヘッドの中間地点みたいな人たちでした。
3曲目辺りで珍曲『ロコローション』が始まる。この曲はオレンジレンジパクリFLASHを見て一発で好きになった。何と言ってもシャンプーの『トラブル』&カイリー・ミノーグの『ロコモーション』を足してますからね。しかしこの曲の途中で、カウントダウン・ジャパンで一緒になった会社の後輩と彼の彼女からから「e+でもらったTシャツのサイズが合わないから、あげます」という嬉しい連絡が来たので、スパイダーマンに着替えてマリンスタジアムから出る。スタジアムから出るとスタジアム内の音がこもった感じになって、リズムだけが聴こえてくるようになる。そうするとどう聴いてもシャンプーの『トラブル』&カイリー・ミノーグの『ロコモーション』、つまり元ネタの曲にしか聴こえない。「うわぁ、何か懐かしいぃ」と思いながら後輩達と会って写真を撮ったりする。Tシャツありがとうございました。
スタジアム内に戻る。『以心電信』という曲の次にやった曲が割りと気に入りました。知ってる方は教えて下さい。
ライブの途中でアリーナの客達が一斉にタオルを振り回すというパフォーマンスを始める。これが圧巻で、拍手はしないと誓っていたのに思わず拍手してしまう。ただしクライマックスの『上海ハニー』は笑ってしまった。始めてこの曲をちゃんと聴いたけど、ひでえ曲だな。
ライブ終了後に友人達に「これで会社の新入社員達に”オレンジレンジのライブを見た!”って自慢できるぜ」と言いました。この発想がもう若くない証拠か。
あまり多くなかったマリンスタジアムの客が益々減って来た。バックチェリーってそんなに知られてないのか…。会社の後輩からメールが来て、幕張メッセのほうでは日本のZAZEN BOYS見たさに客が大量に集まって混乱状態だったそうです。何と2時間もライブが中断!サマソニって年々運営が上手くなってると思ってましたが、これは意外な失態ですね。
再結成後初のライブとなるバックチェリーですが、いやー良かった。バリバリのハードロックがマリン・スタジアムにぴったりでした。ボーカルのジョッシュ・トッドの刺青が生で見れたのも良かった。ラストはジョッシュが観客に「コカインは好きかぁぁぁ!」と何度も尋ねて名曲「リット・アップ」で締め。
2005/08/23|▼この記事の直リンク先
バックチェリーはクライマックスの時点で既にアリーナ内の半分以上がマッド待ちの客でした。僕も再びスパイダーマンになってアリーナに降りる。途中で破壊屋を知っている方と写真を撮ったのですが、その方は最近写真を送って来て下さいました。
今まではスパイダーマンになっているだけで(女性から)声援をかけられて大変気分良かったんですが、今年は酸素欠乏にならぬようなるべくマスクを外してました。去年のSUM41の時に死にかけた反省を生かしたのです。でもそうしたら女性から「えーマスク外しちゃダメでしょ」「素顔見せてたらダメでしょう」などと声をかけられる。まあそんなもんさ。
仕方無いのでマスクを被ると、今度は男たちに
「何でスパイダーマン日本語喋ってるんだよ!」と言われたので
「ああ、これ吹替版だから」
と自分では物凄く気の利いたギャグで返したつもりだったんですが、全然ウケなかった。
マッドを待っている間に客を冷やすために放水が始まる(サマソニ行ったことの無い人は信じられないだろうが、本当にこういうことをやるのだ)。その時僕はマスクをしていたんだけど、「アレ蒸れるから!蒸れるから!」と言いながら放水から逃げると、周囲から笑われる。
マッドのライブが始ったので自分からモッシュに突っ込む。やはり呼吸が出来なくなってきます。漫画『はじめの一歩』で心肺能力をつけるためにマスクをしながらトレーニングするシーンがあったが、アレの辛さがよくわかる。さらには何度か拉致られてダイブもさせられ、警備員に引っこ抜かれる。ヘロヘロになるがみんな僕と手をタッチしようとするので何とか応える。警備員に引っこ抜かれてからアリーナ内に戻る時に、独特の雰囲気を持つ白人達が出口付近で僕(スパイダーマン)の事を呼んでいた。近づいて彼らと腕と拳をガコガコぶつける。多分彼らはタワーズ・オブ・ロンドン(メインステージ一番手のバンド)だと思います。
またライブのクライマックスにK-1戦士の如くガタイの良い白人が「スパイダーマン!スパイダーマン!ノッカレ!」と僕を肩車してくれた。そうすると周囲の人々が歓声をあげる。めっちゃ気分良かったです。この屈強な白人は1分近く僕を掲げながらピョンピョンと跳ねてました。なんちゅうパワーだ。
毎回この格好をしてライブに行くと、暑さと息苦しさと視界の悪さと絡まれやすさの多重苦が襲ってくるのですが、こういう状況になるから気分良いですね。ちなみにこの時の状況をアクセルは「お前はまるで教祖様だったぞ」と表現してました。
マッドは会心のライブで大満足。セットリストは僕の覚えている範囲は以下の通り。後半の順番が違うかもしれない。
イントロ:GOTCHA
1:TRIBE
2:OUT/DEFINITION
3:PULSE
4:CH@OS STEP
5:GAGA LIFE
6:JAM!
7:BIT CRUSHERRRR
8:WORLD
9:ISLAND
10:SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-
11:MIDI SURF
12:神歌
大まかな流れとしてアルバムの『OSC-DIS』→『10』→『CiSTm K0nFLiqT...』から、トドメの名曲2連発になってました。個人的には『JAM!』『BIT CRUSHERRRR』よりもっと良い曲はあると思うんだけど、久しぶりに『TRIBE』が聴けたのが嬉しかったです。
それとギタリストが二人いてツインギターだったのですが、後々調べてみたところ一人は何と室姫深(昔マッドを脱退したギタリスト)。僕はマッドを室姫が脱退してから聴き始めた上に、サポート・ギタリストのTORUxxxが大好きだったのでちょっと残念です。今何しているんでしょうTORUxxx。
次はディープ・パープル!ディープ・パープル!ディープ・パープル!ディープ・パープルのライブセットの準備のために、スタッフがキーボードの音を合わせているだけで興奮してきます。やっぱディープ・パープルっつったらこのキーボードの音だ!
ディープ・パープルは一曲目からいきなり『ハイウェイ・スター』が炸裂。うーん最高!言うこと無しだぜ!(BY 王様)。その後も『ウーマン・フロム・トーキョー』などを演奏した後に長い長いギター・ソロからリズム隊が少しづつ加わっていく、怒涛のインストを展開。あまりの壮大さに唸りまくっていると、今度はキーボードが『スキヤキ(上を向いて歩こう)』と『スター・ウォーズのテーマ』を弾いてくれる。もう大喜び。そして『スペース・トラッキン』を挟んで、遂に!このリフが!
ジャッ!ジャッ!ジャッ~ン!
ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ~ン!
と『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のイントロが鳴るとスタジアムが拍手と感激の声に包まれました。これはもう歌舞伎の見栄を切るようなもんですな。このイントロが生で聴けただけで3000円くらいの価値はあります。サビは合唱状態でした。
そして締めは『ブラック・ナイト』。これも観客がメインフレーズを「おーおおー」と合唱してました。
まあメンバーはみんなおじいちゃん達なので、CDで聴くよりもちょっとパワーダウンしている部分(っていうかボーカルが)も少しありました。でもテクを披露し、名曲をキッチリ見せつけ、サービス精神もふんだんにあったディープ・パープルが、文句無しのベストです。
ライブ終了後に友人達と
「これで会社の上司に”ディープ・パープルを見た!”って自慢できる」
「死ぬまでに見なきゃいけないライブが一つ減った」
などと会話しました。
これがサマソニのタイムテーブル。
2005/08/24|▼この記事の直リンク先
ディープ・パープルが終わり、次はスリップノット。このスリップノットを待っている時に、破壊屋をよく見ているという人と会った。随分と若いので年を聞いてみると
「今年16になりました。」
「平成生まれ?」
「はい。」
ガーン。しかし話を聞くと彼は破壊屋を見てKORNなどを聴くようになったらしい。こういうのは嬉しいですね。だからその時は単に「いやー嬉しいなー」と答えましたが、本当は謝るべきだよね。僕が破壊屋に「オレンジ・レンジ最高!ロックだぜ!」「Def tech最高!HIP-HOPだぜ!」とか書いておけば、彼も一般的な人生が送れたでしょう。でもKORNとか聴いちゃったらもうダメですね。僕がそうなんですが若いときにああいう洋楽を好きになっちゃうと、世間で流行っている一般的な音楽のメロディが耳に残らなくなってきて、カラオケとかで友達が何歌っているのかわからなくなってくるんですよ。それでしょうがないので懐かしのアニソンとかを歌う羽目になるんです。
長い長いイントロの後にスリップノット登場。ジョーイ(ドラム)が日の丸の鉢巻をしていることがわかると、観客が歓声をあげる。そしてライブが始まると一斉にモッシュが発生。僕もモッシュの中に入るが、マッドと違ってマスクを被っていないのでそんなに疲れはしない。ただモッシュというよりも単なる暴力と化している人には痛い思いをする。
スリップノットのライブはいつも通りドカドカドカ!の轟音のライブ。ただ日本語MCのパターンが減って「ナカユビタテロー」ばっかりだったのが残念。定番パフォーマンスとして『ヘレティック・アンセム』の「ゴーゴーゴー!ロクロクロク!」(本当はFIVE FIVE FIVE!SIX SIX SIX!だが日本語に直してくれる)や、『スピット・イット・アウト』の座りパフォーマンスをやった(曲がパワーダウンする時に、観客全員を座らせる。そして曲が一番爆発する瞬間に一斉にジャンプさせる。もちろんドエライことになる)。意外なパフォーマンスとしてはメンバー全員がマスクを脱いで『ヴァーミリオン』をやりました。そしてライブ後半に名曲を連発して最後に隠れ名曲『サーフェイシング』で締めてくれました。
ところでこの日は僕以外にもスパイダーマンがいたらしく、その人はスリップノットの時にスパイダーマンになったらしいです。うーん是非逢いたかったです。見かけたら感動のあまりきっと抱きしめると思います。
僕は見かけなかったのですが、掲示板に情報カキコがあったり、メールで「スリップノットでスパイダーマンを見かけましたが、あれはニセモノですよね?」というのを頂いて彼の存在を知りました。でもこの場合は両方ともニセモノだと思います。
そして本日のトリ、ナイン・インチ・ネイルズ!ナイン・インチ・ネイルズのフロントマン:トレント・レズナーと言えばそりゃあ90年代を代表するアーティストで、そのストイックな(ように見える)お顔も魅力の一つ。そして遂に僕の目の前にトレント・レズナーが生で…、あれ?何でアダム・サンドラーがボーカルやってるの?いやマジで頭を刈上げたトレント・レズナーがアダム・サンドラーにそっくり!結構ショックを受けました。
ナイン・インチ・ネイルズのライブは良いんですが……スタンド席から見ていると結構退屈する。ナイン・インチ・ネイルズのCDをとことん聞き込んだ熱狂的ファンには、間違いなく最高のライブなんだろうけど、そうでないファンとしては”CD音源をライブで確認する”みたいな作業になってしまった。
ライブのクライマックスは『スターファッカーズ・インク』。この曲は「Don't You」というフレーズを繰り返して、少しづつフェードアウトし、そして静寂が訪れた後に「Don't You!」「Don't You!」とシャウトする。だけど静寂の時に一部の観客達が「Don't You!」「Don't You!」と叫んだ。それが一斉に広がってスタジアムは「Don't You!」「Don't You!」「Don't You!」の大合唱。そうするとトレント・レズナーが困ったように苦笑している。トレント・レズナーが笑うなんて貴重な瞬間を見れましたよ。その後トレント・レズナーが「ALLRIGHT!」(「わかったよ!」っていう意味で言ったんだと思う)と叫んで「Don't You!」「Don't You!」とシャウト。不思議な瞬間が味わえました。
今回はアンコール無しだったので、ライブが終わるといきなり花火。みんなで拍手喝さいして帰宅する…ときになって本日デュラン・デュランと電グル×スチャもやっていた事を思い出す。すっかり忘れていた。まあいいや。4人で焼肉食いに行きました。
2005/08/31|▼この記事の直リンク先