日本人にはもうすっかり忘れられた俳優になってしまったスタローン。もう平成生まれの人にはスタローンを知らない人も大勢いるんじゃないかな?
スタローンが監督になってラッパーの2PAC射殺事件の真相を映画化…つまりスタローンがHIP-HOP映画を作るというニュースを聞いた時は、シュワちゃんよりスタ公のほうが大好きだった僕はショックを受けました。そんなスタローンが遂に『ランボー4』の製作に着手するらしいです。21世紀になってもランボーの最新作が観れるなんて信じられませんね。平成生まれの人に説明しますが、『ランボー』とは世界中で大ヒットを記録したアクション映画シリーズです。スタローンが毎回「ぬおおおおぉぉぉ!」と叫びながら、機関銃の弾と肉汁を撒き散らすのが最大の魅力であります。
全く関係無い話ですが僕は学生の頃、美術家の「ランボーの詩が好き」という文章を読んで、「ああ確かにランボーのエンディングテーマはカッコいいよなー」と思っていました。『太陽と月に背いて』が製作されるまで詩人のランボーの存在は知りませんでした。
ランボー第一作は、アメリカが生み出した最強の戦士ランボーが、アメリカに受け入れてもらえず、アメリカに牙を向くという皮肉なプロットを持ち、ただのアクション映画に終わらない魅力があります。またランボー、ランボーの元上司、ランボーを敵視する警官の3人の関係が上手く描かれていましたね。第二作はそんな第一作の優れたプロットを無視して、「ベトナム戦争は終わっていない!」ということでランボーはベトナム戦争を再現し、初期のラジー賞を受賞しました。第三作はアフガンでランボーがソビエト連邦と戦うというプロットで、スタローンはまたラジー賞を貰いました。また『ランボー3』はアフガンの戦士たちに捧げられた映画でもあります。あの時はアフガンの戦士たちが9.11が起こすなんて考えられなかったんですね。
そして公表された第四作のプロットは、文章にして3行くらいですが要約すると
「隠遁生活を送っていたランボーが、少女の行方不明事件をきっかけに再び立ち上がる!」
ショボい…。沈黙シリーズと何が違うのかわからない。
2005/11/04|▼この記事の直リンク先