破壊屋200720062005

アローン・イン・ザ・シアター   

優れた映画館の条件とは何でしょうか?映像が良い、音響が良い、シートが良い、チケット売り場の雰囲気が良い、内装が綺麗。そんなシネコン行けば話が済むような条件はどうでもいいです。
僕にとって本当に優れた映画館とは閑古鳥が鳴いている映画館です。上映時間ギリギリに行っても余裕で良い席に座れるガラガラの映画館が大好きです。横浜で言うと相鉄ムービル(名前を変えて生き延びるらしい!ありがとう!)、つきみ野ワーナーマイカルとかがその条件を満たしています(失礼)。


「映画館で観る醍醐味は、みんなで笑ったり泣いたりできるからだ」
という意見もありますが、『海猿 LIMIT OF LOVE』で船の中からケータイをかけて○○○○○するシーンで爆笑していた観客は僕1人だったぞ。うんでもって他の観客が何でこの映画で泣いているのかサッパリわからなかったぞ。


そんな話はさておき本題へ。ジョイランド沼津は最高の映画館です
去年の雑談で「20時以降の観客が常に1桁」と書いたけど、今年に入ってからは益々酷くなりました。「20時以降の観客が僕1人」の状態が多いんです。僕は沼津だと映画は必ず1人で観に行くので、本当に1人になります。まあ大体2回観に行けばそのうち1回は僕1人です。公開第1週のナルニアでも1人でした。

1人だと最高ですね。ケータイを使うとか、銀幕で影絵遊びをするとか、最前列で全部の座席を倒して横になって観るとか、普通の映画館でやったら死刑モノの愚行も出来ます。
映画館って上映前に黒い涙の女の子が出てきて「映画が盗まれる、感動が盗まれる」とか毎回説教してきますけど、この映画館だった映画の盗撮簡単なんじゃないか?と思ってしまいます。


ジョイランド沼津の20時以降の映画料金は1200円。観客が1人の場合はバイト1人の時給でも赤字が出る計算になりますが、多分大丈夫だと思います。だって従業員がほとんどいない(ジョイランド沼津は10スクリーン以上ある)。
他の観客がいない時点で自分専用の銀幕の感覚がするのに、従業員までいないと自分専用の映画館という錯覚までしてきます。

自動販売機でチケットを買って、映画館に行っても従業員がいないので、チケットを切らずに映画館に入ったら、観客もいない。ただ映画本編が流れているだけ。映画館へ行って帰っても誰にも会わない。手元に残ったのは映画のチケットと映画を観た記憶だけ。

という状況も何度かありました。まるでワンダーワールドに迷い込んだ気分になれるので大好きです。

他のジョイランドではリザーブシート(座席予約)を導入したみたいですが、ジョイランド沼津ならリザーブシートどころかリザーブシアター状態です。


以前こんなこともありました。レイトショーを観終わって一度家に帰ったんですが、映画館に忘れ物をしたことに気が付きました。
それで映画館に戻って、映画館の入り口のガラス戸を叩いて従業員さんを呼んでも誰も出てこない。そこでガラス戸を開けると普通に開いた。映画館の中で
「すいませーーん」
と叫んでも誰も出てこない。仕方ないので
「これは不法侵入でわ?」
とドキドキしながら忘れ物を回収して帰りました。

映画館って上映前に黒い涙の女の子が出てきて「映画が盗まれる、感動が盗まれる」とか毎回説教してきますけど、この映画館だった映写室からフィルムそのものをかっぱらってしまい、文字通り映画を盗むことが出来るんじゃないか?と思ってしまいます。

でも僕はジョイランド沼津大好きなんだから、絶対に悪いことするなよ!これ書いてジョイランド沼津で事件があったら、真っ先に破壊屋管理人が疑われる&僕が迷惑かけた事になる!


ただジョイランド沼津も本当にピンチかもしれない。今後さらに客が減る要因が二つあります。
1:同じ沼津駅前にシネコンが出来た。
2:僕の沼津の仕事が来週終わる。

2006/07/07|▼この記事の直リンク先

▲一番上に戻る▲2006年の一覧に戻る△破壊屋に戻る

破壊屋200720062005