ベスト
一位:それでもボクはやってない
二位:善き人のためのソナタ
三位:リトル・ミス・サンシャイン
四位:ダイ・ハード4.0
五位:アポカリプト
『リトル・ミス・サンシャイン』は去年の映画だし、鑑賞したのも去年なんだけど、今年はベストが少ないのでこっちに入れる。『リトル・ミス・サンシャイン』は現代のアメリカ家族像を描いたコメディ映画で、「アメリカの家族はこうあるべきだ」というのをクライマックスでハッキリと打ち出しているのが凄い。その手法も「えええ、ここまでして家族を描くの?」と驚愕する。
『善き人のためのソナタ』は、社会主義に疑問を抱き人間らしく生きようとする主人公が、どんどん情けなくなっていくのが上手い展開だった。普通の映画だったら立派な人間になるはずなのに。
「演出が下手な映画監督」というのがたまにいるが、「単なる映画の素人」に比べれば遙かにマシだという事を『大日本人』観て気がついた。「笑ったほうがいいんだろうなぁ」と思いつつ誰も笑わない劇場内はまるでジャイアン・リサイタル。
「この雰囲気が面白いんだよ!お前理解しろよ!」という意見ならまだわかるけど、『大日本人』程度の暗喩描写で議論が起きるているのが不思議。映画がつまらなくても「でも映画なんだから意味があるはずだ!」と考え無理矢理映画の意味を求めようとしている現象が起きているんじゃないかな。観客全員そうだったら映画監督も楽だろうな。
リュ・スンワン監督に対しては「こいつならあしたのジョーの実写化ができる!」とまで期待していたのに………韓国映画『相棒』の出来にはガックリ。
2007/07/20|▼この記事の直リンク先