幸福の科学の機関誌「ザ・リバティ」今月号がスゲえ。新型インフルエンザ問題に対する見解がムチャクチャだ。というわけで今回は幸福の科学および大川隆法の新型インフルエンザに対する見解を取り上げる。俺たちウォッチメン!
病原体としてのウイルスや細菌はありますが、それ自体は、それほど有害ではありません。
それに霊的作用が加わって、あれだけ伝染していくのです。
というわけでウイルスにも霊的作用があると主張。そして何故インフルエンザは冬に流行するのか?というと
だそうだ。虫の霊ってのがすげーな、一寸の虫にも五分の魂だ。ちなみに花粉症は森林開発で伐採された植物の霊が原因だと主張している。
幸福の科学の主張によるとメキシコで新型インフルエンザが流行原因として、
といった悪想念がメキシコ人たちの間に広がっているからだとしている。メキシコ人たちは怒っていいと思うぞ。悪想念が強いとボディ・ジャックされて人を殺してしまうのは有名だけど、悪想念がウイルスまで呼び込むのは初耳だぜ。
(注:「有名」と書きましたが、ボディ・ジャック説が有名なのは幸福の科学の信者と破壊屋にアクセスしている人のみです。)
今回の新型インフルエンザが発生したのは、イスラムの祟り神の恨みの念波が原因と書いてある。そしてイスラム教では豚が不浄な動物だということを、豚インフルエンザ騒動に結び付けている。ハリケーンのカトリーナもイスラムの祟りだったらしい。幸福の科学がイスラムの指導者たちを刺激して、『悪魔の詩』騒動みたいなことになったらスゴイのになぁ。
あとマスコミの悪想念もインフルエンザを呼びこんでいる原因だとして、マスコミも批判している。
医学的・公衆衛生的なインフルエンザ対策以外として、幸福の科学は以下のような対策を推奨している。
幸福の科学は「祈願」というお金稼ぎみたいなイベントをしょっちゅうやっていて、「ガン細胞消滅祈願」「英会話ベラベラ祈願」「わが社株高騰祈願」とかいうピンポイントな祈願もやっている。
幸福実現党結成という大事な時期にこんなムチャクチャな論理を展開する幸福の科学はやっぱりスゴイわ。
二回連続で幸福の科学ネタをやってしまった。幸福の科学の信者たちの間でも破壊屋はそろそろロックオンされるだろう。色々と心配されているけど、僕自身は幸福の科学をそんなに恐れていない。幸福の科学は日本人の不安を取り除こうとしてくれているのだ。幸福実現党が「幸福を倍増させよう!」と日本国民を一生懸命に勇気付けてくるのは、不安な時代に対するカウンターだ。だが幸福の科学の政治的主張から宗教色を取り除くと、いかにもネット上で人気が出そうな極右的な主張が多く残る。不安な時代になると危険な考え方が人々の人気を得る。僕が本当に怖いのは、ふつーの人々が危険な考え方をあっさり支持するようになってしまうことだ。
今の状況だとインフルエンザそのものよりも、インフルエンザに感染したコミュニティに対するバッシングのほうに社会的な恐怖を感じる。
オマケ:
去年メキシコに行った時に買ったマスク。誰だ「メキシコ人はマスクしない」なんて言ったのわ!マスクはメキシコ名物だろ!これつけて出勤しようかしら。
2009-05-31