トランスポーター
リュック・ベッソンというフランス人がいます。彼はアメリカB級映画と香港映画をパクりまくって、フランスで縮小再生産なおかつぬるま湯のようなコメディにした映画を連発する製作者兼脚本家です。
みなさんは彼が90年代映画界においてQ.タランティーノの次に時代の寵児となったことを覚えているでしょうか?今の彼の姿からは想像も出来ません。
彼が製作脚本(この時点で駄作決定)を担当した新作「トランスポーター」はプロの運び屋が主人公という、流石ベッソン21世紀の映画とは思えないです。これでは古臭いアメリカB級映画から進歩ないです。大体運び屋とは「多くの悪党が狙っている大量の現金を無事輸送する」「警察の目をかいくぐり、違法入手した宝石を届ける」「人類滅亡クラスの危険な細菌をどうやって運ぶ?」というプロットだからこそ面白いのに、「依頼品、開けちゃいけないけど開けたら美女だった、彼女を守ろう」ってベッソンは相変わらずバカですね。運び屋ものの最高傑作にして映画史に残る不朽の名作「恐怖の報酬」(今観ても面白いのでお薦め)を作ったフランス人だとは思えません。
っていうかさ・・・
「レオン」
孤独な殺し屋が、美少女と出会い、彼女と恋愛感情を持つ仲になり、悪徳刑事から彼女を守るために戦う
「フィフス・エレメント」
元軍人のタクシー運転車の車に、美女が空から降ってきて、彼女と愛し合い、悪の組織から彼女を守るために戦う
「WASABI」
昔愛した女性を忘れられない孤高の刑事に、実の娘のコギャルがいたので、親子として愛し合い、ヤクザから彼女を守るために戦う
「トランスポーター」
やっぱり元軍人の運び屋、依頼品がたまたま美女だったので愛し合う、そして人身売買組織から彼女を守るために戦う
ベッソン、お前は何回同じプロットを使い回しているんじゃ。
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