本来はけっこう前に公開予定だったのが、この映画の公式サイトを見て「有限会社ひきもどし」という会社が本当に存在すると思った人たちがネット上で激怒。結局公開が延びたらしい?そんなことでこの映画が叩かれるのはちょっと残念。
引きこもりの人たちを社会に戻してあげる集団「有限会社ひきもどし」。そこで働く主人公は、引きこもりの女性に惹かれるようになり…
といったストーリーだけど、映画本編は「引きこもり」も「引きもどし」もあまり関係なくて、実際は主人公と女性の観念的な触れ合いを描いていく。この観念が画面には展開しているのはわかるんだけど、観ているこっちまでに伝わりにくい。主人公は自分の描いた絵をヒロインに送っているんだけど、ヒロインが主人公の絵を気に入っていると知るシーンが無いまま、主人公がヒロインの体に絵を描き始める。またヒロインの海への想いがほとんど観客に伝わらないまま海へのクライマックスに繋がる。主人公とヒロインが観念で繋がっているのはいいんだけど、その観念が観ている僕にまでは理解できない。
2005/10/24|▼この記事の直リンク先