破壊屋2007200620052004旧映画の感想

ALWAYS 三丁目の夕日   ★★★

「昭和を再現した」とは言うけど、DVDもビデオも無い、パソコンも無い、インターネットも無い、ケータイも無い、ゲームも無い。映画にCGなんてないし、音楽は身近に聴けないし、週末の休みが一日しかない。あんなクソつまらん時代を再現して何が面白いんだ?と思ってたけど「昭和を再現する」というよりも、昭和的なアナザーワールドを構築してその世界を観客に体験させる映画でした。スタッフ達の努力と役者陣の好演で、上映時間の長さも気にならずに個々のエピソードを楽しむことが出来る。今の日本映画の正しい力だと思う。
幸せな映画のはずなのに、ほとんどのエピソードが[ハッピーエンドを回避]しているの良いです。映画の終着点が[ハッピーエンドじゃなくて、あの時代に生きていた人々の姿に行き着く]からこそできる展開ですね。
でも僕にとって”東京タワーを建設する風景”じゃなくて”東京タワーをぶっ壊す風景”こそが映画なんだよな。

2005/12/01|▼この記事の直リンク先

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