何度かネタにしたんでわかっていると思いますが、僕はそりゃもう漫画『デスノート』の大ファンです。小畑健の異様にレベルの高い画力と大場つぐみのやたら高密度なサスペンス物語は漫画という次元を感じさせません。ところがそれを実写映画化した『DEATH NOTE』は、人を殺せる超能力を持った少年とFBIを動かせる少年が対決する物語になっており、漫画という次元をバリバリと感じさせます。
原作ではサスペンスの肝だった「人の死を自由に操れる」という要素はオカルトにしか見えない。月が他人を操る一方Lはどこでも監視ができて、何でも出来る者同士の対決に見えてしまう。死神リュークが大好きな僕でも「これじゃあ死神出さないほうがいいよ…」と思ってしまった。サスペンス映画なのに一体何にサスペンスを感じればいいのかよくわかりませんが、まあ漫画みたいで面白かった。漫画だし。
以下は映画版『DEATH NOTE』の見所です。原作読んでいる人向け
- 夜神月が大人のお店に入るシーンあり!お店に入るとストリップ用のバーがあってクルクル踊っているお姉さんが!でも実はただの喫茶店!一体なんのお店だ?(あとスレイヤーのケリー・キングみたいな人がお店にいたのがウケた)
- ミサミサ、[大塚愛]に宣戦布告!殺しちゃダメだぞ!
- ゴルビーが作ったスナック菓子が登場!なにやってるんだゴルバチョフ!
- スガシカオの歌が映画の流れを完全に切断する!
- 恐田奇一郎役はグループ魂のMC!
- 恐田奇一郎がバスジャックするバスにはミサミサの全面広告が!原作読んでない人はアレが伏線だとは気が付かない!
- [美術館で月が恋人といちゃつくかどうか話し合っている!]原作読んでいる人は逆にアレが伏線だとは気が付かない!
- 夜神月、微妙に弱い!半ベソを何回かかくぞ!
- デスノートの対極にあるものが登場!それは[六法全書]!聖書じゃなかったのか。
- 原作では描かれなかったミサミサがホストを務めるTV番組が登場!ちなみにうちの掲示板ではこのシーンが絶不評!
- シブタク大出世!ただのチンピラから凶悪殺人鬼に!月にも絡むぞ!
- リュークが[愛について]月に説教!確かに事件の全貌を知っているのはリュークだけなんで、説教できるのはコイツだけだが、それはリュークが言うことか!
- デスノートを使った映画オリジナルトリックは、週刊少年ジャンプじゃ絶対できないめっちゃモラルレスなトリック!これじゃあ月は単なる極悪人じゃん。
- 映画のラストシーンでは[「月=キラ説」をLが唯一人疑っていること]を表現するメタファーとしてあの食べ物が登場する!
Lがそれを食べるのがラストシーンだ!りんごじゃないぞ!
2006/10/23|▼この記事の直リンク先