破壊屋2007200620052004旧映画の感想

ストーン・カウンシル   ★

以下はネタバレを隠していません


いつも映画に関する貴重な情報を教えてくれる常連さんが教えてくれたトンデモ映画。ネタにするつもりで観に行ったら想像以上のトンデモっぷり。

『ストーン・カウンシル』はフランス映画で、ジャンルはミステリー。出演しているのはモニカ・ベルッチとカトリーヌ・ドヌーヴ。フランスの新旧大物女優が対決しているんだから、フランス国内ではそれなりの大作である。この映画はフランス映画祭に出品された以外、マスコミ試写も行われなかったらしい。公式サイトも無いし、宣伝を見た事も無い。僕は公開初日に鑑賞したが、映画館はガラガラだった。

『ストーン・カウンシル』の致命的な欠点として、演出と脚本と編集がメッチャ下手糞というのがある。よく映画ファンが「編集がダメ」とか評しているけど、まあ普通の人には「編集がダメ」というものがどういう事なのかよくわからないと思う。でも『ストーン・カウンシル』を観てもらえば「編集がダメ」というのがよくわかる。「ヒロインの周囲には、ヒロインに惹かれる男と、同居人の女性がいて、ヒロインの元夫は時々復縁を迫ってくる」←という特に複雑でもない基本設定が、グダグダの脚本と編集のせいで、まるで観客に伝わって来ない
また超自然現象を扱っているのに、そっち系の描写に工夫が全く無いのも酷い。神秘的な設定に説得力を持たすために、神秘的な映像を作るみたいな努力を一切していない


これより下でラストシーンまで全部解説。



雑誌「ぴあ」の『ストーン・カウンシル』レビューで「音響が凄くて響いた」と書いてあったけど、それは映画じゃなくて映画館の仕様だ。『ストーン・カウンシル』を上映した地下映画館の銀座シネパトスは、近くを通る地下鉄の音と震動が響いてくる。サスペンス映画だとかなり怖い。

2007/07/31|▼この記事の直リンク先

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