日本アカデミー賞ってのは関係者の投票なので、強力な組織票が発生する。内輪の祭りのような投票結果になってしまうのは仕方ないが………今年は酷い。『東京タワー~』が大勝してしまった。未見だが『東京タワー~』は良い映画なんだろう。でもどこのベスト10にも入らない作品が2007年の頂点に立つのはおかしいよ。
2007年の各映画賞におけるもっとも優れた邦画は『それでもボクはやってない』VS『天然コケッコー』という構図で、頭一つ『それでもボクはやってない』のほうが強かった。内輪の祭りとはいえ日本アカデミー賞も『それでもボクはやってない』に大賞を与えるべきだろう。
今回の結果で僕が一番酷いと感じたのは、優秀賞関連で『しゃべれども しゃべれども』『サイドカーに犬』『天然コケッコー』を完全に無視していることだ(新人賞のみ『天然コケッコー』の夏帆がいる)。これじゃあホントに「日本バカデミー賞」だ。
日本アカデミー賞なんて無視すべきなんだろけど、良質な作品を無視しているようじゃ「賞」自体に意味がないよ。
でもまあ『大日本人』が空振っているのはホッとした。
2008-02-17