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04/04/25   TOP文のみ更新

キル・ビル完結

    キル・ビル公開初日は映画館に行かず大学時代の後輩の披露宴2次会に行ってました。キレイでかわいいブライドがいました、結婚おめでとう。この2次会は大学時代の仲間が企画してくれた会で色んなゲームがやれて楽しかった。


● キル・ビル Vol.2   ★★
    再びトラックスーツを上だけまとって映画館に向かう。でも自分にとってのキル・ビルは青葉屋が全てだった。イイ女は秘密を持っているモンだけど、その秘密が[五点掌爆心拳]だとわ。

イイ女

    まあ破壊屋読んでいる人ならわかるだろうけど、僕はいくつかの例外を残して女優以外の有名人女性に興味が無い(いくつかの例外:ジュリアとかレナとか)。特にアイドル関係は全く興味が無い。女優でもない年下のニッポン産小娘を「イイ女!」と思う感性は持ち合わせていない。ところが今年の始めに日本人で、女優じゃなくて、僕よりも年下なのに最高としか思えない女性が登場しました。その女性の名前は金原ひとみ。写真やインタビューを読めば読むほどこの女はなんてイイ女なんだ!こんなにも素晴らしい女性が日本にいるのか!と思った。もちろん「蛇にピアス」を読んだ。彼女の作品も最高だった。
    「蛇にピアス」も読み始め当初は「これ同人小説?」と思ってしまうような行もあったけど、そのうちルイの感情がこっちにも流れ込んでくる。舌ピも、刺青も、アマやシバに対する”好き”も、ビールだけで済ます生活も、犯されるセックスも、全部僕が知らない感情だけど金原ひとみの文章を通じてそれが僕に流れ込んできた。


オマケ1:なんかの本に載っていた「蛇にピアス」の評で、身体改造する理由が「親に対する反逆」とか説明しているのがあったけどそれは違うぞ!他人に確認してもらうために身体改造するんじゃなくて、自分を確認するために身体改造しているんだよ。

オマケ2:ついでに綿矢りさ「蹴りたい背中」も読んだら、これも素晴らしい出来だった。もしこれが映画だったらきっとコンサートと楽屋口でのやり取りがクライマックスに配置されるんだろうけど、それだときっと地味すぎてつまらない結果になる。文章は人の心を細かく表現できるという利点を今更ながら再認識。映画がここまで背中を蹴りたい気持ちを表現することが出来るのか?

オマケ3:なんで金原ひとみの話題を思いついたかというと、映画秘宝の「パッション」特集で金原ひとみが登場していたから。ムチ打ちのシーンにイチャモンをつけるなど視点も素晴らしい。銀座シネパトス前での麗しいシスター姿も嬉しい

夏フェス

    今年はアメリカとヨーロッパで超豪華なメンツを揃えたフェスが相次いで開催されるので、アーティストはみんな向こうさんに取られるだろうと思って日本のフェスにはあんまし期待していなかったのですが・・・。サマーソニックが頑張ってくれた!1日目がGREEN DAY!AVRIL LAVIGNE!SUM 41!THE DARKNESS!MANDO DIAO!氣志團!PENNYWISE!そして二日目がBEASTIE BOYS!N.E.R.D!ZEBRAHEAD!THE MUSIC!LOSTPROPHETS!HOOBASTANK!THE HIVES!JUNIOR SENIOR!BORIALIS!。インロック読者からロッキンオン読者まで幅広い洋楽ファンを集められそうなメンツです。
   でも実は去年はサマソニをサボって仕事も代わってもらってスキューバ・ダイビングしていたりした・・・。

その他参加が微妙なフェス
● フジロック
   参加は無理です。3日間通し券のみって売り方は社会人も学生もキツイのでわ?参加するには5日位は必要だけど社会人は仕事そんなに休めない。学生には交通費と宿泊がキツイと思う。

● ロック・オデッセイ
レッチリとヤザワだけ観たい!けどフェスとして全然興味がわかない・・・。

● WIRE
僕はあんまし参加しないクラブ系のイベントだけど、何とあの電気グルーヴが参戦決定!これは行こうかな。


    でも俺は日曜に仕事が入るんだよ!
オマケ:去年スキューバ・ダイビングしていたらバッチシ事故った、ボンベの空気が切れた。海中で突然呼吸が出来なくなったとき、僕の頭の中に浮かんだのは「決して慌ててはいけない」というジョセフ・ジョースターさんのお言葉(ジョジョの奇妙な冒険19巻参照)でした・・・。水深3メートル位の場所だったので、サインを出してすぐ浮上して問題ナシだったけど、あのまま死んでいたら僕はジョジョの事を考えながら最後を迎えていたのか?

04/04/21   TOP文のみ更新

映画は観れても感想まで書く暇がない

    映画監督の今関あきよしが捕まった。少女が好きで少女を題材にした映画ばっかり撮っている映画監督が少女に手を出して逮捕という日本映画界にとっては致命的な事件のはずだけど、そういうわけでもないのはやはり彼が小物だということか。大林先生も宮崎先生も少女が好きで好きでたまらないのに、実際に手を出すことはなくその想いを映画にぶつけたから大物になったんだと思う。
    僕はモーニング娘。のメンバーを一人も知らないのに「モーニング刑事(コップ)。 抱いてHOLD ON ME! 」(今関あきよし監督作品)を何かの間違いで観たことがある。多人数アイドルグループの映画なので、画面が切り替わるとメンバーのソロのアップが全員分挿入されるという編集テクニックが印象的だった。
    「CDの発売初日が楽しみでしょうがない」という感覚はあんまりないんだけど、マッド・カプセル・マーケッツとラウンドスケープの新作だけは発売日が楽しみでしょうがなかった。
    マッド・カプセル・マーケッツの「CiSTm K0nFLiqT」は相変わらず好調の出来。アルバムには心地よいデジタルの爆音が詰まっていて、久し振りにこの系統の音の中毒になった。でもPVまで作られている「SCARY~」と「W.O.R.L.D」がイマイチ。全体的に歌詞もちょっと弱い。
    ラウンドスケープのメジャーデビュー作「MODERN CREATION」も良い出来。ミクスチャーと呼ばれているけど、それは彼らが器用だからミクスチャーのように聞こえるのであって、やってることはもっと純粋なロックだ。「CiSTm K0nFLiqT」よりも幅広く万人にオススメできる。
    大学時代、実家からキャンパスまで2時間もあってしんどかった時期があったので、叔父の家に週一でお世話になっていた。しかしその叔父が最近亡くなってしまった。叔父の通夜に行ったら、弔問客として三上博史氏が来ていてビックリ。すげえ男前でオーラみたいなものを発していた。やはり本物の役者さんは違うと思った。
    この事を会社の女の子達に話したら「つまりあなたが死ねば私たちは三上博史に会えるのね」と言われた。
● ロスト・イン・トランスレーション   ★★
    「ゴースト・バスターズ」「チャリ・エン」で有名なコメディアンのビル・マーレイが主演するコメディ映画。ただし監督がソフィア・コッポラなので「ヴァージン・スーサイズ」の感覚でコメディをやる。おまけにギャグもつまらない。日本の一流企業のサントリーがハリウッドスターに風俗嬢を送って、LIP(唇)とRIP(破く)を間違えたレイププレイするってシーンが面白いのか?(アメリカ人にとって日本のポルノにレイプモノがあるのは相当な衝撃、それと日本人はLとRの発音が出来ない)。劇場内は爆笑していたけど、僕は全く笑えんかった。日本人蔑視モノの映画は大好きなんだけどなぁ。
   ドラマ部分もイマイチ。映画ってのは主人公が異質な世界に関わっていくのが基本なんだけど、「ロスト・イン・トランスレーション」は異質な世界には関われませんって人達が主役。そしてその異質な世界ってのが我々日本人とその文化なの。



● グッバイ・レーニン!   ★★★
    ドイツ統一(1990年)の映画なのにマトリックス(1999年)のTシャツを着ている男が!ってこれは時代考証のミスじゃない、製作者側はワザとやっているはずです。その証拠にこのTシャツの男が出てくるシーンでカメラがグルグル回りだす。こうやって観客に「この映画はマトリックスと同じ構造を持っている映画ですよ」と気がつかせようとしている。何故ならドイツ統一後でも東ドイツという嘘の世界を信じて生きる母親と、母のために嘘の世界を作り出している息子達の物語だから。

04/04/15   TOP文のみ更新

真実を知った代償・レボリューションズ

    またまたラブストーリーを独りで観に行った、「恋愛適齢期」です。映画の中で救世主ネオ「ハッハッハッ、僕って独身で医者だから女性に人気があるんですけど、こんな気持ちはあなたが始めてです。」と女を口説いていた。ああ、そう!お前も俺を裏切るわけね!


● 恋愛適齢期   ★★★★
    今までに誰も観た事が無いラブシーンが観れる映画。でもきっと数十年後には誰もが体験するであろう(人にやって早かったり遅かったりする)。

ラブ・アクチュアリー   ★★★★

   注意:全体的にややネタバレ気味な解説です。


オープニング

    Love actually is all around. ”愛は実際まわりに溢れている”という事が解説される。


1:首相と秘書

    イギリス首相の恋を描く一番派手なエピソード。
    イギリスに若き首相が生まれた。彼は公務に弱気になっている内に自分の秘書に惚れ始めていたが、この秘書を巡って恋のライバルが登場。しかもライバルの男は正義と平和を守る世界最強の男だった。
    クライマックスは呆れる程くだらんが、それに喜んでいる自分がいる。

● 首相
    日本でも小泉政権が出来る前にはしょっちゅう「首相候補がいない」という状態があったけれど、イギリスはそれ以下の状態だったんだな。ヒュー・グラントが首相だなんて。
    ドタバタラブストーリーっつったらそりゃミュージカルも欠かせないわけだけど、「ラブ・アクチュアリー」の場合はヒュー・グラントの意味不明ながダンスが堪能?できる。

● 秘書
    ブリジット・ジョーンズに一番近いキャラ、形が。ファック・アップでピス・イットなお茶目ガール。
    ところで女性には「太目の女の子はカワイイ」って概念無いんですかね?僕にはあるんですが。

● 恋のライバル
    誰がコイツを演じるか知らなかったので、劇場でビックリしました。戦闘力から考えるに世界最強っつーのは嘘じゃないだろうけど、正義と平和は嘘っぽい。


2:ダニエルとサム

    最愛の妻を亡くした夫と、妻の連れ子である息子・・・という哀しくて複雑な導入からは予想も出来ない元気なストーリーが展開するエピソード。クライマックスも一番長い。ところでパンフレットにはモンモンと悩むサムと書いてあるが、モンモンとしているのはダニエルです。

● ダニエル
   幼いパダワンに理力ではなくて愛を教える。最初こそ妻を亡くし、連れ子と打ち解けることが出来ない苦しみを味会っているが、その苦しみから解決されると連れ子の部屋でクラウディア・シファーとセックスすることを考える。

● サム
    ダニエルの義理の息子、つまりパダワン(嘘)。女にモテるためにロックを始め、反社会的な行動はパンク的、ラストシーンではダチをブラザーと呼ぶ羽目になるのでヒップホップだ。
    クライマックスでは[空港に突撃し次々とセキュリティを突破するが、最後のセキュリティが彼の前に]立ちはだかる。しかしロックを信じる者にはロックの神が現れる!そう、そのとき・・・。

● ジョアンナ
    サムが恋する女の子。10歳の美少女だがロリータ感覚皆無のソウルフルガール。かっけぇ。

● ケ○トとレ○
    恋に悩む人を助けてくれる。僕だったらザンパノとジェルソミーナを選ぶけどな。


3:ジェイミーとオーレリア

    ご主人様とメイドの恋だけどオタク感が皆無なのはメイドの顔がゴツイからかな?
    おっちょこちょいのメイドとか、テラスで告白を待つ美女とか、アホらしいシーンを綺麗にやってのけるエピソード。でも監督・脚本のリチャード・カーティスって今の時代にこういうのをやってるのでマトモな人間じゃない!と思ってたら、こいつは「ビーン」の製作者だった。やっぱりマトモじゃない。

● ジェイミー
    駅前留学中の作家。弟と真の意味で兄弟になったのがキッカケでフランスに逃げてメイドを雇う。「おっちょこちょいのメイドのせいで、大事な原稿が吹き飛ばされて、メイドが一生懸命(かつエロく)原稿を拾ってくれる・・・」というアホ臭いシーンを実現するために、今日もタイプライターをたどたどしく扱う。っつーかタイプライターの使い方知らないならPC使えよ

● オーレリア
    フランスで働いているメイドなのにフレンチメイドを着ていないのは、彼女がポルトガル人だからかな?
    英語を勉強していたら突然問題を出されるが、彼女にとっては「EASY QUESTION!」だった。でも人によってはハードな問題だよな。答えを間違えちゃった人もいるんじゃない?

● ジェイミーの昔の恋人
    コリン・ファースにあんな美人は似合わん。


4:ハリーとカレン

    既婚者向けのエピソード。
    熟年カップルで子持ちのハリー(夫)とカレン(妻)。だけどハリーは部下の小悪魔ちゃんに誘惑されていた・・・。浮気じゃなくても辛いものがあるという事か。

● ハリー
    アラン・リックマンが部下と一緒に会社でクリスマス・パーティーを計画!ってプロットはナカトミ・ビルと同じだよな。最後には歓喜の歌をかけて欲しかった。

● カレン
    ハリーとカレンはハリポの「アズカバンの囚人」コンビだったりする。

● ルーファス
    僕がもっとも嫌いな役者の一人、ローワン・アトキンソンが演じる。相変わらずウザイ演技だ。

● 小悪魔
    悪魔の角が見えるドイツ女


5:サラとカール

    愛が見つからない女性向けのエピソード。
    サラは入社後30分で同僚のカールに恋をした。それから2年7ヶ月3日2時間半後、何も進展は無かった。だけど会社のクリスマス・パーティの時・・・9つのエピソードの中で一番現実的な物語。

● サラ
    キスする直前に「恥ずかしいからあなたに目をつむってて欲しいの」とお願いして、男性が目をつむっている間に自分の歯についた焼きそばの青ノリを取っているような女。

● カール
    お前は「メリーに首ったけ」を観ろ!答えはそこにあるぞ!


6:ビリーとジョー

    愛する人がいなくても大切な事があるというエピソード。決してゲイのエピソードではない。でも洋ピンのゲイモノでこんなタイトルがありそうだ。
    「ラブ・アクチュアリー」は9つのエピソードはそれぞれ絡み合っているが、このエピソードだけが唯一他のエピソードと絡まない。ただしビリーが歌うクリスマス・ソングが狂言回しの役目をする。

● ビリー
    セックス!ドラッグ!ロックンロール!の人生を歩んでいたらセックスもドラッグもロックンロールも無くしたオッサン。あ、ドラッグは無いほうがいいのか。日本だったら永ちゃんが嬉々としてこの役を演じそうだな。

● ジョー
    こいつの営業手腕すごくね?だって[あのトンでも曲を1位にしたんだろ]?


7:ジュリエットとピーターとマーク

    片想いのエピソード。
    ピーターとジュリエットはこれが映画のクライマックスじゃないの?と思える程素敵な結婚式を迎えた。それもピーターの親友マークのおかげ。でもマークは意外な想いを心に秘めていた・・・。ピーターは何故バチェラー・パーティーにオカマを呼んだのか?
    僕もあんな風に「完全な誤解なのに女の勘という事で真実扱いされる」という苦痛を味わったことがあります。女の勘はあくまでも勘でしかなくて、当たるわけではありません!単に男の勘が鈍すぎるから、女の勘ばっかり注目されるんです!

● ジュリエット
    美しき花嫁、18歳。どーいうことだよ!

● ピーター
    この作品でもっともどーでもいい男。

● マーク
    9つのエピソードでもっとも泣かせてくれる男。でも僕もああいうのはやった事ある。告白じゃないけど。


8を飛ばして9:ジュディとジョン

    一番軽く扱われているエピソード。
    普通は恋から始まって体の関係になるし、逆に体の関係から恋が始まるときもある。だけどジュディとジョンそのどっちでもない、むしろ両方だった。
    このジュディとジョンのやってることがわからない人が多いと思うので解説します。ジュディとジョンはスタンドインという役者さんなんです。映画の撮影ってのはああやってスタンドインを使って、セットや照明や録音の準備を完全にしてから本物の俳優を呼んで実際の撮影を開始する。スタッフとスタンドイン達が現場で苦労している間、映画スター達はみんな自分専用のトレーラーの中で遊んでいるわけです。僕は以前、映画雑誌で「撮影中の思い出は?」という質問に対してプレステの事ばっかり話しているハリウッドスターのインタビューを見かけたことがあります。

● ジョン
    ある意味ブラピ。

● ジュディ
    この作品でもっともどーでもいい女。


8:コリン

    ラブストーリーってジャンルは夫婦やカップルは勿論、女性同士や女性単独でも観る事が出来る。何故なら愛を求める人がラブストーリーを観るのは当然だから。でも男性単独は違う。男性単独客が愛を求めてるラブストーリーを観るはずが無い、単なる映画ファンだから観ている。
    そういう男性単独客っつーかボンクラ向けのエピソードもちゃんとあるのが「ラブ・アクチュアリー」のスゴイところ。

    顔が駄目、性格も駄目、喋りも駄目、ファッションも駄目、っつーか生き方が駄目。何もかもが駄目なバイト君のコリン。女性への挨拶は「こんにちわ、未来の僕の妻」とバカ丸出し。そんな調子だから女性に声をかけまくっても成果全く無し。だがある日彼は自分がモテない理由に気がついた。「イギリスの女は男を見る目が無い!」
    お前がモテないのはイギリスの女に男を見る目があるからだというツッコミはさておき、イギリスの女を諦めたコリンはとんでもない計画を立て始めた・・・。大阪戎橋でナンパが上手くいかない兄ちゃんが新幹線で渋谷センター街に行くようなもんか。
    9つのエピソードの中でもっとも意外な展開をするが、もっとも投げやりな脚本だよなコレ。コリンに感情移入していた僕としては後半の展開は・・・うぉおおおおお!と叫びたくなりましたよ。 だってさぁ・・・(続きはコチラ、完全なネタバレ!観る前に読まないで!)


エンディング

    会社の友達から聞いた話だけど、「ラブ・アクチュアリー」は付き合ったばかりのカップルで観ないほうがいいらしい。確かにそうだ。9つのエピソードは全て愛が成就するわけではないが、色んな愛の形を観せてくれる。そして「ラブ・アクチュアリー」のエンディングは観客に向けて「ほら、”愛は実際まわりに溢れている”でしょ?」という形で終わる。ここで付き合いが長いカップルだったら幸せな気分になれるかもしれないが、短いカップルだったら気まずいことこの上ない。
    って一人で観に行った俺はどうすりゃいいんだよ!まわりに溢れても中心の俺には何もないじゃないか!ああそっか!世界の中心で、愛を叫ぶって今の俺の状態なのか!

[違います]

04/04/12   TOP文のみ更新

ロスト・メモリーズ   ★★

    韓国版「マトリックス」安重根による伊藤博文暗殺が失敗していたら・・・という仮想世界を舞台にした映画。その世界では日本は韓国(っていうか朝鮮)の植民地政策に成功していて、朝鮮と満州を支配して完全な日本社会にしてしまった。もちろん朝鮮人達はみんなハングル語を捨てられ日本語を喋る日本人になっていた。だがそんな強大な日本社会に立ち向かう不令鮮人と呼ばれるテロリスト達がいた。彼らは一体何が目的なのか?不令鮮人と一部の日本人だけが知っている真実とは?
    主人公の刑事は朝鮮人だが、もちろん日本人として生きているのでその不令鮮人達を容赦なく殺していく。だが真実の片鱗に触れていくうちに・・・


    つまり朝鮮人の主人公=ネオ、不令鮮人=レジスタンス、日本社会=マトリックス、純粋な日本人=エージェント・スミス、真実=[朝鮮は日本の支配下に置かれない]なのです。このアイデアは面白い!クライマックスの不令鮮人達の「非道なる日本(マトリックス)には死んでも立ち向かう!」という熱い想いには日本人である僕も感動してしまった。また日本人の行動原理にも上手い説明をつけている。その説明とはエージェント・スミスに当たるキャラには奥さんがいて、その奥さんが[広島]出身なので・・・これ以上は書けませんが、まあとにかくちゃんと説明をつけている。
    韓国には恨(ハン)という観念があるけど、その観念を正しく使った作品。でも映画としては全然ダメ。惜しい。

真実を知った代償・リローデッド

    「ホーンテッド・マンション」の執事をフィーチャリングしておいて、エディー・マーフィーを思い切り無視している宣伝が気になる今日この頃。また独りでラブ・ストーリーを観に行きました。女子高生達の間でブームになったという触れ込みの「DEEP LOVE アユの物語」です。元はWebサイトからケータイに発信する小説で、援助交際をする少女が愛に目覚めるというもの。
    作者はYoshiという渋谷の路上で生まれた男(本人がそう言っている、ストリート・チルドレンという意味ではないと思うよ。)で、「愛で救えないものはないという事を教えたい」という理由で映画版の製作を決意。「DEEP LOVE アユの物語」の映画版はこのYOSHIが脚本、監督をした自主映画なんです。どうして自主映画が全国規模で公開されているのかというと、読者に応援を頼んで公開運動していたらしいです。
    先日、「DEEP LOVE アユの物語」の予告編を観た際に、そのあまりの酷さに劇場で爆笑してしまったので、「こりゃ本編も観なくては!」と劇場に突撃したのですが・・・。
    予想はしていましたが劇場内は女子高生だらけ!ある意味100人スミスに囲まれたネオの気分だったぞ!映画の内容はすげえ笑えるのに、女子高生達の反感を買うのが怖くて笑えない。
    しかし本編は本当にヒドすぎる。「ブラウン・バニー」や「沈黙の標的」に匹敵する凄まじさ!ハッキリ言って映画を観終わった時にマシンガンを持って暴れたくなった。あまりのヒドさに上映終了しばらく呆然と新宿の街を歩いていたら、映画館の街頭テレビに噂のハニメーションの映像が流れていて益々物騒な気持ちになってきた。

    この荒んだ気持ちを癒してくれるのは・・・秘宝だ!映画秘宝だ!と思い立ち、新宿ロフトプラスワンの秘宝系のイベントに向かいました。イベントの主催は町山智浩さんと柳下毅一郎さんで、客もみんな秘宝読者。イベントはスッゲー面白くて心も穏やかになってきた。まるでザイオンのレイヴパーティーで解放されたかの気分。秘宝は最高だ。あ、でも秘宝はマトリロ、マトレボ批判しているんだった。
   ちなみに「DEEP LOVE アユの物語」もやっぱりネタにされていました。

    イベントで渡 富士夫さんにお会いして、その後僕は「ロスト・メモリーズ」、渡さんも「DEEP LOVE アユの物語」を鑑賞。上映終了後に再びお会いして、「DEEP LOVE アユの物語」がいかに酷い映画について&その他色々な事をお話しました。

ハニメーション:特殊撮影技術の発展が生身の役者とC Gの区別をつけられない程の映像を作り出したのと同様に、アニオタが生身の役者とアニメキャラの区別をつけられなくなった映像(嘘)。面白かったらどうしよう、いや多分大丈夫だ。


● DEEP LOVE アユの物語   
    上映終了後に映画館で高校生に「人を殺したい気持ちや、人を犯したい気持ちは、この映画が全て教えてくれるぞ!」と話していたのは僕です。

04/04/08   映画の感想更新

真実を知った代償

   「マトリックス・レボリューションズ」のDVDが発売されたので、発売初日に渋谷まで買いに行きました。



    そうしたらちょうどこんなキャンペーンをやっていました。クジを引いて赤が出たら特賞のオフィシャル・サングラス。青がA賞でエンター・ザ・マトリックスのゲームソフト。黄色がB賞のネックストラップで、緑がC賞のピンズで、黒がD賞のポストカードで、ハズレがマウスパッドのみ。
   そういえばネオは赤いピルと青いピルの選択を迫られた。青を選べば全てを忘れて元通りの生活に戻る。だけど赤を選べば真実を知ることができる。真実とはこの世はマトリックスに支配されているということだ。そして真実を知ったらマトリックスに戦いを挑まなくてはならない。それが「マトリックス・サーガ」の始まりだった。
   キャンペーン・ガールのお姉さんも僕に「是非赤を引いて下さい!」とはげましてくれる。クジを引きながら「考えるんじゃない、感じるんだ。」と気の利いたギャグを言ったつもりだったが、誰も聞いていなかった。その結果は・・・






よっしゃ!赤を引いたぞ!真実を知ることが出来るんだ!やっぱり僕はレジスタンスの一員なんだ!そしてマトリックスに戦いを挑むんだ!

● 誘惑の接吻   ★★★
    少年の奇妙な思春期を通して60年代のアメリカにおける性意識や女性の変革を描くと見せかけて、エロコメになっている作品です。日本では劇場未公開作品ですが、金曜深夜に民放で放映します。作品としてはまあまあの出来です。
    映画の内容はエロい母親のジェニファー・ジェイソン・リーに悩まされている少年が、エロいお姉さまのドリュー・バリモアに誘われつつ、エロいロリータのミーシャ・バートンとセックス・ライフを送るという、男性観客の心に幅広く訴えるモノがある映画です。


● ラブ・アクチュアリー   ★★★★
    Love actually is all around.   9つの楽しいラブストーリーと、素敵なOPとEDがこの世は愛に満ち溢れていることに気づかせてくれる作品・・・それが赤を引いた僕が知る真実かよ!俺は一人で観に行ったんだよ!!カップル&女性客だらけの映画館である意味レジスタンス気分だったぞ!戦うのは無理です、降参します。(サイファー、お前は正しいぞ)

04/04/01   TOP文のみ更新

王の帰還の間違った予習

    独身社会人やってるとそういう概念は一切無いけど、今って春休みなんだよね。ということは多くの学生さんが
   「みんなで王の帰還を観に行こうとしているけど、俺ロード・オブ・ザ・リングって全く観てないんだよなぁ、ストーリーも知らんし、内容も難しそうだなぁ・・・。やっぱ王の帰還はやめてイノセンスにしてもらおうっと。アニメだから楽しいよ、きっと。」
   と自爆しているかもしれません。僕の母も「同じ三部作だけどロード・オブ・ザ・リングってハリポタとは違って毎回完結しない」などわけのわからん批評を展開していて、「王の帰還」を観に行こうとしません。それじゃあ「帝国の逆襲」も「キル・ビル VOL1」も「マト・レボ」も完結してねっつーの!あ、「マト・レボ」は完結させなきゃいけなかったのか。
    確かに「王の帰還」の予習に7時間もかけるのは大変だろうけど、「王の帰還」を銀幕で観なかったら後で後悔する可能性がデカイ!

    というわけで以下は「ロード・オブ・ザ・リング」というものを全く知らずに「王の帰還」を観に行こうとしてる人向けの解説です。
以下は主な設定

    「ロード・オブ・ザ・リング」の世界には大昔から人間とエルフとドワーフ達が暮らしていた。しかし暗黒の王サウロン(本編では目しか出てこない)がすべてを統べる指輪を作り、その指輪の力で世界を征服しようとしていた。サウロンと闇の勢力を滅ぼし世界に平和をもたらすためには、指輪を滅びの山という火山に捨てなくてはならないのだが・・・。
    ここまでだったらよくあるファンタジーの設定(というか「ロード・オブ・ザ・リング」が全ての原型)だが、この世界にはもう一つホビットという世界のピンチにおいて全く役に立ちそうもないボンクラ揃いの種族も住んでいた。しかしひょんなことからすべてを統べる指輪はホビット達が手に入れる。さっそくドラクエ3のように4人パーティーを組んで、指輪を捨てる旅に出ようとするホビット達。だがパーティー全員ホビットという事は、ドラクエ3を4人とも遊び人でプレイするようなもので、装備はもちろんひのきの棒と布の服同然だった。しかもスライムが一匹も出てこないうちにボスキャラが8人+魔王も出てくるなど、ホビット達は瞬く間に大ピンチに。しかしそこはファンタジーの世界だけあって、アニキな魅力溢れた人間の戦士達、金髪碧眼で女性ファン多勢のエルフ、チビデブヒゲで女性ファン無勢のドワーフ、ヨボヨボ魔法使いなのに肉弾戦に強いおじいちゃん達がサポートしてくれた。
    だが結局仲間達は離れ離れになってしまい、指輪を捨てる旅に残ったのはフロド(主人公)とサム(フロドの従者かつボンクラ)だった。この二人に滅びの山への道を知っている妖怪ゴクリが加わった。こうしてハリポで言うところのハリーとロンにハーマイオニーじゃなくてトビーが加わったような、色々と辛い旅が続く・・・。
   
以下より「王の帰還」のストーリー

    実はゴクリは指輪を狙っていた。そこでゴクリはフロドとサムを陥れるために、彼らを”あの女”の元へ道案内しようとしていた。またフロドは指輪の魔力にかなり蝕まれていた。果たして彼らは滅びの山まで辿り着けるのか?
    その頃サウロンの闇の勢力はオーク、トロル、ムマキル(象のお化け)、幽鬼(ドラゴンライダーみたいな奴ら)の大軍勢(総勢60万!)を率いて、人間の国へ攻め込もうとしていた。人間の国にはミナス・ティリスという城があって、この城での勝敗が世界の命運を決めるのだ。だがこの人間の国には王がいなかった(だからタイトルが「王の帰還」なの)。そして正統な王の血筋たる者が王の剣を手にしたとき、原作を読んでない観客はみんなビックリするとんでもない契約が・・・。
    絶体絶命のミナス・ティリスを救うためにメインキャラのほとんどがミナス・ティリスに集結。また周辺諸国が騎兵部隊を編成して援軍に向かおうとしていた。映画の中盤、同じアカデミー賞11部門制覇「ベン・ハー」の戦車戦や、「タイタニック」のクライマックスをも凌ぐ超決戦がミナス・ティリスで展開する!映画が好きで良かった!これで「大作映画ってCGばっかりで嘘っぽい」とかほざく奴らはミニシアターに引き篭もってろ!嘘を描けないで何が映画だ!お前が観たのは「タイムライン」だ!!いや、僕もいつもほざいていますが。

    そしてゴクリの正体とは!?ゴクリが紹介してくれる”あの女”とは!?ミナス・ティリスはどうなるのか!?援軍はやってくるのか!?王の剣を持っているエージェント・スミスはどうするのか!?っつーか王は誰なのか(「旅の仲間」を観ていたらわかる)!?王だけが持つ契約とは!?フロドとサムはどうなるのか!?全ての謎は序盤から中盤で判明するので後はゆっくり楽しめ!!

    オマケ:超大作ファンタジーなので当然のように人間とエルフのラブストーリーも展開しますが、原作読んでいる僕でも「全部カットしても問題なくね?」と思っている程度の出来なので気にしないで下さい。
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」映画を観に行く時の注意事項


● 前日は8時間睡眠をとる

● 適度に腹は満たしておく。そのかわり膀胱は空にしておく。

● 同伴している女性に「ねぇ、今日は何の日だか覚えている?」と聞かれたら大声で「剣の日ぞ!赤き血の日ぞ!」と叫ぶ。

● 同伴しているイイ加減おさらばしたい男性に「映画観終わったらどうする?」と聞かれたら「指輪を捨てに滅びの山へ行く」と答える。

● 「スパイダーマン2」とかの予告編が流れたらみんなで拍手する。「Deep Love アユの物語」とかはみんなで爆笑する。マンガ実写版系映画とかの予告編が流れたらみんなでシーンとする。

● 上映中メールチェックしている奴がいて液晶がピカピカうざかったら、遠慮なく手持ちのゴミを投げつける。

● サルマンが一瞬も出ない事に疑問を抱いてはいけない。ハリポの校長やマトリックスのオラクルと違って生きているだけマシじゃないか。

● 「ロード・オブ・ザ・リング」の世界は味方が全員白人なのに敵は化け物か有色人種であることにも疑問を抱いてはいけない。僕達が住むこの世界だって白人主導じゃないか。

● 男性の観客はアラゴルンやサムをアニキだと思って鑑賞すること。もうこれ以上おにいちゃんという概念を流行らすな!

● 女性の観客は「私は○ではない!」のシーンで拍手すること。

● 映画が終ったらパンフを購入する。下敷きやシャーペンは中学生が買って「俺この映画観たんだぞ!」と学校で自慢する道具なので買わない。そういえば僕はターミネーターのシャーペンをどうしよう。

● 同伴している女性が「レゴラス最高!」とうるさかったら、「君はぼくのいとしいしとだ」というようにゴクリのモノマネをして彼女を現実に戻すこと、

● 同伴している男性とレゴラスを比べてため息をつかない。オークやトロルに比べればマシだと思うこと。メリーやピピンだと思えばかわいいし楽しいじゃないか。え?スメアゴルに似てる?

● 映画が面白かったら、ピーター・ジャクソンに感謝すること。

● 映画が普通だったら、「ペイチェック」や「レジェンド・オブ・メキシコ」を観るよりはマシだったと思うこと。

● 映画がつまらなかったら、家に帰って「王の帰還」絶賛系の掲示板に「同じファンタジーならハリポのほうが優れていると思います」と書くこと。

雑談

    エイプリル・フールなので以前僕が作ったソニック・マンザイの大サイズ&高画質バージョンを載せました。です。もし騙したい人がいるのならお好きな方法で使ってください。


● 殺人の追憶   ★★★★
    面白かった!かなりオススメ。未解決の事件をここまで捌いて題材にするとは・・・恐るべし韓国映画。 日本で言うなら宮崎勤や神戸の殺傷事件が未解決のまま映画化にしたようなもんか。
    残虐なホラーのようであり、サスペンスのようであり、社会派のようであり、人間ドラマのようであり、コメディのようでもある。未解決の連続婦女暴行殺人事件を映画化して、笑いをとるなんてことは絶対に許されない。でも「殺人の追憶」の笑いは人間の持つおかしさというものを鋭く見つめている所から生まれている。この映画には今のところ遺族や被害者から抗議は来ていないらしい。

● エレファント   ★★★
    コロンバイン高校の銃撃事件をモデルにした映画。「エレファント」の意味は盲目の人達が象に触った。そして彼らは象の一部分に触っただけで「これは柱だ」「これは蛇だ」と勘違いしていた。という仏教に出てくる寓話から来ている。映画「エレファント」にとって象とは銃撃事件、盲目の人達とは世界中の観客の事、そして盲目の人達に象の姿を見せるためには・・・。


   偶然だけど両方とも実在の事件の映画版で、同じ日に観た。
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