Posts Tagged ‘Bootleg’

Bootleg執筆陣全員集合

月曜日, 5月 17th, 2010

今週末に迫ったBootlegの新刊発売&文学フリマだけど、深町さんと速水さんも駆けつけてくれるそうです。これは凄い!AKB48みたいに握手会開けるんじゃないかな(それは無理過ぎ)。東京で深町さんに会えるのは貴重なチャンス。また速水さんは今話題のバンド解散エピソードを集めたあの本も売ってくれるそうです。まあ今話題の本だから、本屋やCDショップに行けばすぐに手に入るけど、本人から直接買うのもオツじゃないか。

当日の俺はフォーマルな黒スーツを着ていますが、別にずっと着用しているわけじゃないので注意。スパイダーマンの格好してBootlegのブースに入れば、深町さんと速水さんのファンが「何でスパイダーマンがいるのだろう?」と不思議に思うこと間違いなしだな。

破壊屋破壊屋

破壊屋が嫌いな人は、スパイダーマンの全身タイツを着て蒲田で犯罪でもやらかせば、当日の俺が大迷惑を被ることになりますよ。

で、今回も14:30から蒲田駅近くのファミレスに移動して破壊屋ミニオフ会をやるつもりです。レストランの席がうまく取れなかったら、会場内での井戸端会議になります。ちょっと人数を把握したいので参加するつもりの人はコンタクトフォームかツイッターのDMで連絡ください。参加者多数の場合はお断りする場合がありますが、参加者少数の場合はブースに来た人を無理やり誘います。参加する方は14:30になったら移動開始ですので、それまでにBootlegのブースに来てください。

その他連絡事項

  • 先着でお買いあげた方には特典品があります。特典品は今回秘密だそうです。当日明らかになる。
  • 隣のブースではとみさわ昭仁さんが、「覆面音楽祭」を売ってます。
  • 「ギッチョさん、お金払うからちょっと私のBootlegをキープしておいてください」には対応できません。
  • 「マトモ亭って誰なんですか?」という質問にも対応できません。俺もよくわかりません。「ネット上の思念体」「実はBOT」「正体は別のブロガー」といった色々な噂が流れております。
  • 第10回文学フリマ「Bootleg vol.1 DYNAMITE!」ブース:V-01にビッグゲスト来訪!

白人映画の中の黒人たち

月曜日, 5月 10th, 2010

こんど発売される映画評論同人誌『Bootleg Vol.1 DYNAMITE』のテーマは黒人なんだけど、俺が書いたのはブラックムービーではなくて白人主体のハリウッド大作映画についてです。白人映画の中に出てくる黒人を取り上げた。

Bootleg Vol.1 DYNAMITE

『ダイ・ハード3』で、「俺はクロンボが大っ嫌い」と書かれた看板を身につけてハーレムに立つジョン・マクレーン刑事。白人映画の中の黒人といえば『ダイ・ハード』シリーズが有名。

ハリウッド映画というのはほとんど白人主体の文化で、スーパーマンもスパイダーマンもバットマンもスーパーヒーローはみんな白人。黒人のスーパーヒーローが主役なのは『スポーン』くらいだけど、『スポーン』は興行的にも作品的にも大失敗した(あとは『ブレイド』か)。CGを駆使した超大作で黒人が主役を張れるのはウィル・スミスかデンゼル・ワシントンくらい。また娯楽映画の登場人物はマイノリティーから優先的に死んでいくので、『ジュラシック・パーク』の1と3のように白人だけが生き残る映画も珍しくない(2の黒人は子どもなので死なない)。そんな状況だと劇中の黒人の役割が限られたものになっていく。たとえばホラー映画だと黒人の役割は以下のようになる。

  1. 学生たち(主に白人)がバカ騒ぎしている
  2. 黒人のキャラクターが学生たちに警告する(黒人の職業は掃除人や修理工)
  3. 学生たちは意に返さないが、ヒロインだけはきちんと黒人の警告を受け止める
  4. 学生たちが次々に襲われて殺される 黒人の言うことは正しかった!

と、こんな感じ。学生のみなさんはどっか旅行する時に黒人に会ったら、ちゃんと話を聞いておきましょう。じゃないと死ぬわよ!

他にもハリウッド映画の定番黒人キャラはいくつかパターンがある。『Bootleg Vol.1 DYNAMITE』では、そんな白人映画に出てくる定番黒人キャラについて書いたんだけど、他にも書いたことがある。白人映画における黒人の特徴は定番キャラだけではない。中年女性の生き方を描いた『エデンより彼方に』という映画ではこんなシーンがある。

Bootleg Vol.1 DYNAMITE

ヒロインのジュリアン・ムーアは「父を亡くした黒人を慰めるために黒人の体に触れる」ところを記者に目撃される。たったそれだけのことで美談の記事になるほど偏見が厳しかった。

このシーンが意味する要素は2つある。1つは当然ながら「映画の舞台が50年代のアメリカで黒人差別が激しかった」という時代背景を説明している。もう1つは「そんな時代にも関わらずヒロインは黒人に対して優しい人間である」ということを説明している。このようにハリウッド映画では白人の主人公がマイノリティと仲が良いシーンを入れて、白人の主人公がリベラルな人間であることを強調する。

『エデンより彼方に』は50年代を舞台にした映画だけど、このようなシーンは現代映画のほうに多い。キャメロン・ディアズとトニ・コレットがダブルヒロインの『イン・ハー・シューズ』に特徴的なシーンがある。以下は『イン・ハー・シューズ』の中盤のネタバレになります。

『イン・ハー・シューズ』のトニ・コレットは弁護士を演じている。トニ・コレットはオタクっぽくてイマイチな同僚の男とデートでバスケ観戦をする。ところがデート中のある出来事によって、トニ・コレットと観客は同僚がイイ男だと気が付くようになっている。

Bootleg Vol.1 DYNAMITE

左の白人が同僚で、真ん中の女性がトニ・コレット

トニ・コレットは同僚が黒人と仲良く会話しているを見てウットリしている。このシーンは、同僚の白人がエリート層の弁護士なのに誰とでも仲良くできる人間だということを説明しているのだ。トニ・コレットはそんな同僚に惚れ、観客は同僚に好感を抱くようになっている。このように白人映画の中では黒人を始めとするマイノリティたちは特殊な扱われ方をする。


『Bootleg Vol.1 DYNAMITE』では、40本近くのハリウッド映画を取り挙げ、定番黒人キャラや、特殊な扱われ方をする黒人、ちょっとわかりにくい黒人差別ネタなどについて書きました。記事のタイトルは、人種差別撤廃を願った名曲「エボニー・アンド・アイボリー」をパロって「エボニー・イン・アイボリー」にしました。興味のある方は是非5/23の蒲田の文学フリマへいらしてください!


Bootleg

『Bootleg Vol.1 DYNAMITE』の豪華執筆陣の告知ページ


ところで「エボニー・イン・アイボリー」というタイトルだけど、同じ言葉を考えた人が他にもいるかも!と思って検索したところ、白人と黒人の乱交エロDVDが出てきたよ。

Bootleg Vol.1 DYNAMITE 発売!

土曜日, 5月 1st, 2010

今度のBootlegのテーマはこれだ!

bootleg

テーマはスパイダーマンじゃないです、黒人です。


前回の文学フリマで大きな話題となったBootlegだけど、あれは「Vol.0」ということだったので、本番は今回の「Bootleg Vol.1 DYNAMITE」になります。

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ゾンビ、カンフー、ロックンロールの侍功夫さんが魂込めて作っている映画評論同人誌「Bootleg」。この本は本当に大人気で、破壊屋花見オフ会で「手持ちのBootlegを持っていくので、オフ会参加せずにBootlegだけ購入するのも可能です」と書いたところ10人以上からメールが来てしまい、花見の最中に対応できないので全部お断りにしたほど。

「Bootleg Vol.1 DYNAMITE」は俺もちょっとだけ中身を見せてもらったけど、もう色々な意味でヤバいとしか言えない。今回の目玉はなんといっても深町秋生さんと速水健朗さんの参加でしょう!なお前回のBootleg発売時に大量の女性ファンがやってきて俺をドン引きさせた空中キャンプの伊藤聡さんは、残念ながらお忙しいので不参加。それだと発売当日に女性ファンが来ないので、今回のBootleg発売時にはマトモ亭のスロウストンさんに伊藤聡さんのフリをしてもらおうかしら。ちなみにマトモ亭と空中キャンプの(一方的な)確執の詳細はVol.0を読んでください。

そんなマトモ亭のスロウストンさんが「Bootleg Vol.1 DYNAMITE」に書いたのは武田鉄矢論……武田鉄矢って黒人だったの?

Bootleg vol.1 DYNAMITE!

ブートレグ ダイナマイト!

bootleg

5月23日(日) 第10回文学フリマ(大田区産業プラザPio) 11:00~

ブース V-01(入場口から入って一番右 左奥です) にて発売!

値段1,000円


コンテンツ

ブラック・ムービー・クロニクル ~クロすぎるヤツらたち~
ゾンビ、カンフー、ロックンロール by 侍功夫
黒人バイオレンス ~秩序の破壊と野獣性~
深町秋生のベテラン日記……深町秋生

DVM ~ダニー・グローバーvsモーガン・フリーマン ~
人喰い映画祭……とみさわ昭仁

潜入!マイアミバイス ~楽園都市に潜む高度消費社会の闇を撃て!! ~
B面『犬にかぶらせろ!』……速水健朗
五社英雄の世界 ~不愉快!女優のヌードで文芸ロマン~+ミニコラム~日本映画の黒人とハーフたち~
アヌトパンナ・アニルッダ……真魚八重子
深海か宇宙でしか生きられない女の子 ~ダリル・ハンナ~
……古澤健
エボニーinアイボリー ~白人映画の中の黒人たち~
……破壊屋
出張!とかくめも ~ざっくり4色世界の美女~
とかくめも……永岡ひとみ
編集長 侍功夫への公開詰問状 ~武田鉄矢を語らずして何が「ゾンビ、カンフー、ロックンロール」だ!~
マトモ亭 後だしジャンケン連敗録
……マトモ亭スロウストン
座談会 コレクション
~物が集まる人たち:DVD棚から見える人となり~

※文学フリマ当日にお買い上げいただいた方に先着でプレゼントをご用意しております。

文学フリマの会場地図はコチラ。

前回のBootleg発売の際にはすぐさま行列が出来てしまい、周囲のサークルに多大な迷惑をかけてしまったため、今回のBootlegは端っこに追いやられています。