覚せい剤中毒者は本当にうじ虫の夢を見るか?

『シャブ極道』の傑作シーン集です。俺のシャブ極道の映画評はこちら⇒<表現の自由を教えてくれた映画『シャブ極道』>

シャブ極道1
もうタイトルが最高にカッコいいですね。声に出して読みたい日本語だよ『シャブ極道』。
シャブ極道2
あなたはスイカに塩をかける派ですか?それともシャブをかける派ですか?どうでもいいけど主演の役所広司が若い。
シャブ極道3
日本を元気にしよう!シャブで!という超危険思想を持つ役所広司演じるシャブ極道は、昭和天皇が崩御してもシャブ売りに精を出すのであった。
シャブ極道4
高校生の頃は意味がわからなかったシャブローションだけど、大人になった今ではシャブローションをどうやって使うか理解した(あくまでも知識の話であって俺が使ったわけではない!)。cakesにもそのこと書きました。

本題は映画とちょっと関係の無い話。覚せい剤中毒者(通称:シャブ中)となると、覚せい剤の禁断症状でウジ虫の幻覚が見える!というのはよく使われる話だ。『シャブ極道』でも禁断症状に陥ったシャブ極道がウジ虫の幻覚を見る。

シャブ極道5

ちょっとわかりにくいけど、逆立ちしているとシャブ極道の体からウジ虫がポタポタ落ちてくるシーン。

ところがそれは昔の話で、今やウジ虫をちゃんと見たことない人のほうが多い。それじゃあ今の若いシャブ中はどんな幻覚を見るかというと、体から白い綿とか白い脂が出てくる幻覚を見るらしい。彼らはこれを「ポンカス」と呼んでいる。「ポンカス」という言葉の意味は「ヒロポン打って出てくる体のカス」だろう。

覚せい剤の取引掲示板や禁断症状と向き合っている人々のコミュニティなどを読んでいるとポンカスの話がよく出てくる。禁断症状に陥っているシャブ中たちはポンカスが幻覚じゃなくて本当に自分の体から白い綿が出ていると思い込んでいる。コピペじゃないけど、要約すると以下のようなシャブ中たちのやり取りがあって笑ってしまったことがある。

シャブ中A
「体中から白いカスみたいのが出てくるよねー」
シャブ中B
「そうそう!それ、ポンカスっていうんだよ。覚せい剤打つと体内から出てくるようになるんだよ」
シャブから更正した人
「それは幻覚ですよ。」
シャブ中A
「違います、本当に白いカスがいっぱい出てくるんです。」
シャブから更正した人
「だからそれが幻覚なんです」

幻覚を見ているシャブ中二人とそれを説得しようとする人。後者の冷静さに感心する一方でその後者もかつてシャブ中だったのだ。シャブ恐るべし。

今週はずっとシャブシャブ言っていたけど、俺はシャブをキメたことも、打ったことも、炙ったことも、舐めたことも、買ったことも、譲ってもらったことも、触ったことも、見たこともないし、周囲にシャブユーザーがいたこともない。あくまでも知識だけなので誤解なきようお願いします。ダメ、ゼッタイ!

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