2003年度の映画の感想_その他
短い文章の感想です
アイウエオ順
アカルイミライ ★
街をブラブラしている不良少年達に[「明るい未来が待っている」]というラストシーンに呆れ果てた。もし彼らが何かを築く力を持っていたり、逆に何かを破壊する力を持っていたなら、[「明るい未来が待っている」]のかもしれない。でもこいつらダンボール箱を壊しただけじゃん、街をうろついているだけじゃん。それとデジタル・カメラの撮影も酷い。カメラに水滴がついたまま撮影してちゃダメでしょう。「リアルな映像撮れるからデジカメ」って、商業映画の映像はホームビデオとは違うよ。
阿修羅のごとく ★★★★★
また2003年のベスト10入れ替えないと・・・。
深田恭子は女優らしくなってきたけれど、とてもじゃないが1980年の派手な女には見えない。外見も含めてそこまで変身するのが女優だと思う。僕は女優という存在が大好きだけど芸能人には全く興味ない、深田恭子には女優として期待しているので頑張って欲しいです。それに比べて八千草薫、大竹しのぶ、黒木瞳、桃井かおりらの充実振りは桁違い。演技を観ていてゾクゾクくる。
森田芳光の演出も絶好調、「情事が始まると花がボタッと落ちる」という古臭い演出が、ギャグでも記号でもなくて効果として成立していた。
アダプテーション ★★★★
チャーリー・カウフマンは「フロイト哲学的な脚本を書く人」だと思ってたけど、この頃「フロイトっつーよりもただの変態かも」と思えてきました。あ、でもフロイトは変態か。話がドンドン変わる変な映画だけど、クライマックスが[グレート・ハンティング]なのはウケた。
ヴァイブレータ ★★★★
ラブストーリーの映画。男と女が初めて出会っていきなりセックスした後に、男と女のラブストーリーが展開するのにはギョッっとした。でも最初にヤることやっておけば後の上映時間はじっくりとラブストーリー描けるので、便利な手法ではないでしょうか?こういう映画ばっかりになっても困るが。
カンパニー・マン ★★★★
頭の悪いB級映画なのに、A級映画のような味付けを無理やり施してあって面白い。
クリスティーナの好きなこと ★★★
劇中出てくる「女性の夢」は大変勉強になりました。でもその要求を叶えるのは無理。
刑務所の中 ★★★★
囚人モノ!虐待!拷問!脱獄!とは無縁の物語。僕達にとって刑務所とは非日常の生活のはずだが、刑務所の日常の生活しか描かない奇妙な映画。
ゴーストシップ ★★★★
大殺戮のオープニングから気合の入っているB級映画。観客を馬鹿にしたオチが好き。マッドヴェインの主題歌も良し。
ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 ★★★
マーク・ハミルが出てきたときは思わず拍手してしまった!別に僕はSWオタクじゃない、それでもやってしまうんだって!(観ればわかります)
(注:マーク・ハミル:前のスター・ウォーズ3部作の主人公だった俳優、もう誰も覚えていない。日本人には「天空の城 ラピュタ」の海外版吹き替えでムスカをやった人と言ったほうが親しみが湧く)
戦場のピアニスト ★★★★
「戦場のピアニスト」というよりも「ゲットーのピアニスト」でした。
ダイ・アナザー・デイ ★★★
北朝鮮の将軍様のご子息が、英語の発音が非常にキレイで、英才教育を受けていて、いくつものスポーツの達人で、世界的事業にも成功して、挙句の果てに[西洋圏の貴族]になる映画。絶対に有り得ないって!だって東京ディズニーランドに来たアイツだろ!
映画の悪役達の恐るべき目的も衛星兵器のレーザー光線を使った38度線の[地雷除去]ってそんな便利な兵器があるなら日本に使えよ!
デアデビル ★★
マッドシネマ行き。そんなに酷くはないけどね。
トランスポーター ★
マッドシネマ行き。
ブルース・オールマイティ ★★★
ジム・キャリーがとんでもない超人能力を身に着けて大騒ぎ!というマスクを被らない「マスク」なんですが、設定を「能力とは全知全能の神」「神でも人の意思は動かせない」「っていうか神でも女の気持ちを理解出来てなかったらダメ」にしたんで物語はある程度発展形になっています。
「ジム・キャリーはモノマネが上手い」ってよく言われていますが、実際には見たことが無かった。でも「ブルース・オールマイティ」を観て納得。「俺をあの男にしろ」と願い、本当にあの男になりきるんです。おかげでブルースは命を狙われるハメに・・・(ホグワーツ[じゃなくてサンフランシスコのほう]のハリーに変身しちゃったから)。ジム・キャリーのモノマネという高度な役をこなしたアンカーマンの男も面白い。
しかしクライマックスは「子供がドラッグを吸わずに学校に行く事が[奇跡]なのだ」って、それ日本じゃ当たり前だよ!
それと僕はいつも外国映画を観ていて不思議に思うんですど、どうして外国映画に出てくるチンピラってあんなに平均年齢が高いんですか?日本だったらチンピラ系の役は未成年が多いんだけどなぁ。
ボウリング・フォー・コロンバイン ★★★★
アメリカの歪みを捉えた映画なので「銃による事件が起きるのは、銃があるからです」という部分にはそれほど踏み込まない。
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 ★★★★★
「スペクタル映画はもう製作不可能」。これがほんの数年前まで映画界の常識だった。だけどもう企画する映画が無いハリウッド、凄まじい勢いで発展するCG、映画化不可能だった原作に夢を賭ける人々。そんな状況から脅威のスペクタル映画が再び登場した。この映画がまだ完結していないという事すら幸運に思えてきます。