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ハリー・ポッター アズカバンの囚人   ★★★★

    ベットの中でハリーが自家発電にいそしんでいる。そこへ突然おじさんが入ってきたので寝たフリするハリー。でもおじさんが部屋から出て行くとまた自家発電を再開する・・・。

    ある日ハリーはおばさんに「あんたの親父は飲んだくれの失業者なのよ、このサノバビッチ!」と言われてマジギレ。現代の子供はキレると少年犯罪を犯すがハリーも例外ではない。ハリーはおばさんを虐待して森に置き去りにする。
    家から逃げ出したハリーは不良と出会いバスジャックして市内暴走、老婆を轢き殺しそうになる。さらに暴走バスは対向車の大型バスとあわや正面衝突!と思いきやリローデッド実行したので大事には至らなかった。
    ハリーが場末の居酒屋についた時、彼は当局に保護される。しかし数々の悪事も少年なので裁かれなかった。ハリーは学校に戻ることになる。ハリーは寮で悪友達とマリファナパーティーを開催、奇声をあげたり怪しい煙を吐く

    もはや学校の安全神話は崩壊していた、前科者が学校に侵入して子供を殺そうとしているのだ。学校側は校門を閉ざしたり、警らを導入する。だがそれは刑務所並みに厳しい行き過ぎた行為だった。また安全を守るはずの警らの者がハリーに無理矢理キスを求めてハリーはショックを受けて寝込んでしまう。
    優しい先生がハリーの相談に乗ってくれた。どうしてハリーは辛い思いをしているのか?それはPTSDだったのだ。

    回復したハリーだが保護観察のため友達と遊びに行けない。でも上級生の不良達と仲良くなって学校をバックれる。そしてハリーは破壊屋のオススメ通り「インビジブル」を見てくれていた。ハリーは透明人間になって他の生徒の服を無理矢理脱がしたり空き家に連れ込んだりする。その後また居酒屋に不法侵入した。

    ハリーの不良化はもう収まらない。ハリーは叫ぶ、「殺してやる!殺してやる!」と。 そして自分の事を助けてくれようとした教師に対して暴力を振るってしまい、遂にはおじさんの首に手をかけ・・・。

    ようやくこの映画を誉めてしまう時が来ましたか。「賢者の石」「秘密の部屋」とけなしてきましたが、「アズカバンの囚人」はかなり面白かった。「賢者の石」「秘密の部屋」も魔法を使うシーンが全然面白くなかったけど、「アズカバンの囚人」は魔法を面白可笑しうのでワクワクしながら映画を楽しめる。ストーリーがちょとダークなのでドキドキ感もある。でもダークだからといって暗く落ち込む話じゃない、基本はあくまでも不思議学園でのワクワク大冒険という藤子魂のある映画です。
    僕にとって「アズカバンの囚人」が面白いのは、僕が大嫌いなクリス・コロンバスが降板したのが大きい。クリス・コロンバスはファミリー映画ばっかり作っている人ですが、彼の場合はファミリー映画というよりもファミリーで楽しめる要素を詰め込んでいるだけ。だから出来上がる映画は非常にくだらない。ガキがギャーギャー騒いでる映画が得意なので「賢者の石」「秘密の部屋」には最適だったのかもしれないけど、ハリポの主役3人組は成長してガキではなくて少年少女になった。そこで少年少女の演出を得意とするアルフォンソ・キュアロンが登板。おかげでハリーとハーマイオニーがちゃんと演技をしています。外見がもっとも激しく変化したロンは内面に全然変化が無いですが。
    前2作では伏線を貼らずにダラダラとクライマックスが展開していくのが、伏線好きの僕にはガマンできなかったけど、今回のクライマックスは伏線を面白可笑しく回収していくので楽しかった。でも少年が父と自分をダブらせるというクライマックスのネタがイマイチ。今回の物語のキモってそれじゃないの?少年が父と自分をダブらせるっていうのは物語の普遍的すぎるタイプなんだからもっと変化をつけて欲しかった。
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注意

    以下はネタバレです。
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キャラネタ



● ハリー
実はCGでヒゲを消している
「KILL HIM!KILL HIIIIM!」が決め台詞。生まれて初めてコイツをカッコいいと思ったぜ。 持ちネタは横山やすし師匠の「メガネ、メガネ」。

● ハーマイオニー
少女老いやすく、学なりやすい。
3年生をシメているスリザリン・ギャングを魔法で脅した挙句暴力で倒す。この女が学園の総番になる日もそう遠くは無い。さらに今回は抜群のピッチングセンスがあることも判明。持ちネタは江戸家猫八

● ロン
母親が最近ヌードを発表した。それは別の映画だ。予告編でハーマイオニーと手をつなぐシーンがあるが、見せ場はアレくらい。クライマックスでは何も活躍しない上に事態も全く把握していないダメキャラだった。かと思いきや真のクライマックスでは登場すらしない

● シリウス・ブラック
地獄から舞い戻ってきた復讐者。その復讐の理由とは「切りたいネジュミがいるから」
演じるのはゲイリー・オールドマン。映画ファンはあんましハリポタでギャーギャー騒がないし、騒ぐこと自体が恥だと思っている人も多い。そういう人は「アズカバンの囚人」=「ゲーリー・オールドマンが出ている映画」だと思っている。

● ホグワーツ
「アズカバンの囚人」はホグワーツ学園内の描写が大きく変化。っつーか地形まで変わっているぞ(ハグリットの小屋とか)。そしてもう誰もマトモに制服を着ていない。暑いとすぐに脱ぐし、シャツも袖もだらしない、ネクタイも緩めまくりハーマイオニーに至ってはパーカーにジーパンだった。

● スリザリン・ギャング
もはや憎まれ役失格なほどショボい。美少女がいるので、次回作以降はハーマイオニーと彼女を対決させるべきでしょう。たとえ原作にそんなシーンがなくともやるべきです!っつーかやれ。

● スキャバース
3作目にしてその恐るべき正体が暴かれるが、その正体とは「らんま1/2」のPちゃんみたいなもんだった。過去の罪とその復讐者から逃れてネズミになったはいいが、猫とフクロウだらけの学園をうろつくほうがよっぽど怖いと思うぞ。

● ピーター・ペティグリュー
死亡を偽装するために小指を残した・・・って「クリムゾン・リバー」でも同じトリックありました。ペットに変身したまでは良かったが飼い主が男だった。美人なお姉さんだったらねぇ、偽装生活もそれなりに楽しいだろうけど。

● クディッチ
豪雨!嵐!雷!炎!って僕はもう何故こいつらがクディッチしているのかサッパリわかりません。

● ハリーとハーマイオニー
魔法の時計を使うシーンでハーマイオニーが突然ハリーをぶつシーンが最高!男を殴るタイミングが完璧!この女は絶対にイイ女になる!

● ロンとハーマイオニー
お互いに「ハリーがいないから仕方なくお前と」感覚でデートを重ねる。
予告編から察するに何となくイイ感じな関係なのかと期待していたけど、アレ以外にハーマイオニーがロンを意識するシーンが一切無い。かわいくて優秀で優しいハーマイオニーが、ダメ人間で頼りないロンに惹かれる理由を描いていない。これじゃあ原作読んでない人にはハーマイオニーの心理がわからないよ!(注:ここで言う原作とは「ドラえもん」のこと)

● シビル先生
占いとかを本気で信じている人は変な人に決まっている。「あんたのおばあちゃんもう危ないよ」等、生徒に暴言を吐きまくる問題教師。
ラブ・アクチュアリーのときに「ハリーとカレンはハリポの「アズカバンの囚人」コンビだったりする。 」と書きましたが・・・ごめんなさい!映画終わってパンフレット読んだときに、初めてシビル先生がエマ・トンプソンだと気がつきました!

● ルーピン先生
心を病んでいる問題教師。夜道を歩いていると時々いつの間にか素っ裸になってしまうので(多分ね)、精神安定剤を服用している。PTAから苦情の手紙が殺到する前に辞表提出してホグワーツをやめる。
ハリーと親密な個人授業をする。演じるのはレオナルド・ディカプリオとアナル・セックスをしたデヴィッド・シューリスなので、ハリーのアナル童貞がピンチ!

● スネイプ先生
厳格で知られる教授だが、今回は女装ネタがある。

● ハグリット
お前のどこが「教授」じゃ。課外授業で生徒に怪我させた問題教師。抗議に来た住民に対して「みなさんの理解が足りないんです!こいつは本当イイ奴ですよ!僕が責任持って暴れさせませんから!」とほざいてワニとかゴリラとか危険なペット飼ってそうなヤツ

● ロンの双子の兄
ハリーの不良化に一役買う先輩。用務員のおじさんから何かくすねる。

● ボガード
ドラクエで言うところのマネマネ。

● 闇の魔術に対する防衛術の授業
若手芸人が一発ギャグで笑いを取れれば合格になるという日本のバラエティ番組のような授業。

● 絵の中のおばさん
ホグワーツのジャイアン。切り刻まれた理由がわからん。

● ハーマイオニーの魔法の時計
それ僕に貸して!サマソニで絶対に必要だよ!マッド・カプセル・マーケッツとジュニア・シニアとハイヴスとフーバスタンクの時間帯が被っているんだよ!
しかしハーマイオニー、その使い方は間違っているぞ。 正しい使い方は難しい宿題をやるとき2時間後の自分を呼ぶとか(自分同士のケンカに気をつけよう!)とか、超強い相手(例:ネオ)とケンカするとき自分を100人呼ぶとか、複数の男とクリスマスを過ごすとか、そーいう事に使うんだよ!

● 魔法の時計の効果
映画観ている時は「ドラえもん のび太の大魔境」を連想した。でも考えてみると、のび太とドラえもんがガラスを割った犯人を捜す「タイムマシンで犯人を」の方が細部が似ている。校長先生も出てくるし。

● 暴れ柳
小鳥を殺すという物騒なギャグで季節の移ろいを感じさせてくれる存在。触手みたいなヤツでハーマイオニーを襲う。そのときハリーは「メガネがない!よく見えん!」と焦っている。

● 狼男
伏線で何度か出てくるので相当凄い存在だと思っていたら・・・カッコ悪い。

● ヒッポグリフ
クディッチその他で散々飛翔ネタやっているので、今更こんなキャラが出てきても・・・。

● ディメンター
魂を吸い取るという恐るべき存在だと思いきや、実際は魂吸い取られてもチョコを食べたら元気回復する。単に疲労させているだけじゃん。
生命を吸い取るから凍らせるのか、凍らせるから生命を吸い取れるのかイマイチわからん。「ジョジョの奇妙な冒険」のDIOのほうがわかりやすい。

● グリム
それを見た者に災いが・・・という恐るべき死神犬だが、狼男!吸魂鬼!空飛ぶ化け馬!が大暴れするヴァン・ヘルシング状態のクライマックスでは弱い事この上ないヘタレ犬

● エンド・クレジット
あまりにも長すぎる!10分位あるぞ!ハッキリ言ってこれは酷い。長すぎるクレジットは何とかすべきだと思う。

● アルフォンソ・キュアロン
以前「秘密の部屋」を批判したとき「勉強不足も甚だしい」と怒られましたが、そんなこと言われても僕は原作を一行も読んだことがない。でもそんなのはまだマシな方で、原作読んでないばかりか映画版も観ていない上に「ハリポタブームをよく知らない」と言ってる人が「アズカバンの囚人」の監督に選ばれたんですから。
少年達がセックスのことばかり考えている「天国の口、終りの楽園」を製作して、その結果「アズカバンの囚人」の監督に選ばれた。でもハリポの監督は今回限り。来日したとき「セックスが描けない!」と愚痴をこぼしていたが、5作目以降も続けるなら年齢的にそういうシーンもあったかもしれないのに(ねえよ)。

● ダニエル・ラドクリフ
自分の演じるキャラについての一人称形式のレポートを提出するように求められたところ、概要だけのレポートを一枚出したらしい。本人は「一枚のレポートにギッシリ書いたさ!」とか言ってたが。だったら何枚も書け。
「ぎこちない」演技をする際、アルフォンソ・キュアロン監督に「紐パンティを穿いたキャメロン・ディアズを見ていると思って演技しろ!」と言われたところ効果てきめんだったらしい。

● エマ・ワトソン
自分の演じるキャラについての一人称形式のレポートを提出するように求められたところ、大量にレポートを書いたらしい。なおかつファッションについての言及をかなりしたとのこと。現実でも優等生だったんですね。

● ルパート・グラント
自分の演じるキャラについての一人称形式のレポートを提出するように求められたところ、何も書かなかったらしい。ダメなのは映画の中だけじゃなかったのか。でも、いやだからこそお前はロンなんだ!本人は「レポートをサボるのも役作りの一つさ」とカッコいい事言っている。
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