女は長きに渡って日本の音楽界に君臨する歌姫だった。夫である男は映像作家だった。男は女のドキュメンタリーを撮っていた。女のバンドはトップを走り続けており、バンドには映画製作の話がやってくる。だがその時男の体は腫瘍に侵されていた。女は歌姫として全国ツアーを全力でこなしながら男を看病した。男の両親も彼を支えた。しかしツアーファイナルを終えた時、男は死んだ。
バンドの映画は既に完成していた。その内容は愛と未来についての映画だった。しかし死んだ男が本当に撮りたかった女のドキュメンタリーは未完成のまま終わった………。
どう考えても映画『未来予想図』の内容よりも一億倍ドラマティックな人生だぞ、吉田美和。日本映画界はいつの日か総力を結集してドリカムの軌跡を映画化すべきだと思うが、我々に与えられた映画は『未来予想図』なんだよなぁ。
2007-10-03