今年の洋画の中でも最大級の珍作『ファウンテン 永遠につづく愛』の珍クライマックスがYoutubeにあったので、それを解説する。このクライマックスは永遠の愛を手に入れようとするカップルを描いており、そして大失敗している。と言っても僕はYoutubeで繰り返して見ている程好きなシーンだが………
『ファウンテン 永遠につづく愛』は宗教的観念から愛を描いた意欲作だが、その宗教的観念とは仏教とキリスト教とマヤ文明をこじつけている。西洋人にはかなり評判が良い映画だが、東洋人の目から見るとかなり変テコである。
『ファウンテン 永遠につづく愛』の本編はどういうストーリーかというと
「現実世界の主人公がいる。彼の奥さんは不治の病にかかっていた。医者である主人公は奥さんを治そうとするが間に合わない。奥さんのほうは自分の運命を受け入れており、スペイン人の小説を執筆していた。その小説の登場人物は主人公だった。
同時に主人公は宇宙空間を漂い太極拳を練習していた。何故なら主人公は26世紀の宇宙飛行士で、マヤ文明の冥界:シバルバーに向かおうとしていたからだ。宇宙船は木であり、木は奥さんだった。」
↑というストーリーである。「これって何か違うんじゃねえの?特に木が違うんじゃねえの?っていうか気違ってるんじゃねえの?」と思ってしまうが、いやマジでこういう映画なのだ。
では以下よりYoutubeの動画を解説する。もちろんネタバレなのでそれは覚悟するように。ちなみに主人公を演じているのがヒュー・ジャックマンで、奥さんがレイチェル・ワイズ。
2007-10-30
いつも情報くれるAmericanさんが、ハリウッド映画『ドラゴンボール』のオーディション情報(リンク先の218番)にコメントつけて掲示板にカキコしてくれたので、ここに掲載。緑色がAmericanさんで、青色が僕のコメントです。
2007-10-25
「2007年度 この映画は一体誰が観に行くんだ!?大賞」。破壊屋初の投票企画に参加してくれたみなさんは本当にありがとうございます。
結果発表です。
1位から5位までは僕の追加解説有り。また投票者のコメントにも一部レスありです。
2007-10-25
川崎ハロウィンのパレードに、ブラックスパイダーマン+カボチャで行こうと思ってます。エントリーしました。
渋谷駅で友人と待ち合わせをしていたら、僕のすぐ隣に手相に引っ掛かっている女性(美人)がいた。最初は「ああーバカだなぁ。勧誘なのに」と思っていたら、そのうち手相を見ているおばちゃんが勧誘っぽい事言い出した。そして手相の手を放そうとしない。しょうがないので僕は自分の携帯のメールに
「件名:まいてまいて!
本文:それ勧誘の手口だよ」
と入力して、その女性のみに見えるように携帯をかざした。女性はうなずき、すぐに「失礼します」と言って手を放した。じゃあ次は僕の番だとばかりにその女性に「大丈夫でした?」と声をかけたら、その女性は僕にも「ありがとうございました、失礼します」と言って小走りで消えた。勧誘が怪しいのは見抜けないのに、僕が怪しいのは見抜けるんかい(注:僕は怪しい人じゃあありません、多分)。
横浜駅で電車を待っていたら僕の前に、確実にホモセクシャルの男がいた。そいつは僕の顔を見て驚愕の表情をしていた。うんで僕に話しかけてきた。ホモセクシャルのとりとめのない話の内容をまとめると、どうやらそいつの好きな男に僕がソックリらしい。僕に似ている男が芸能人か一般人かわからんかったので、「藤崎マーケットの右側が好きなの?」とギャグで返す余裕は無かった。そいつは僕を褒めるので色々な意味で恥ずかしくなって逃げたかったが、好きな男に似ている男が邪険な態度をとるわけにもいかん。半分シカトで話を聞いておいた。しかし僕がトイレに行くとそいつも尾いてきた挙げ句、個室に入って「わたしと一緒に入ってちょうだい」と誘ってきた。僕はゆっくり手を洗った後個室の扉を外側から閉めて(そいつだけが内側にいる形)、後ろを振り返ることなくトイレから出て行った。
このまま行けばリアルくそみそテクニックになるところだったぜ。(注:行きずりの男性同士が性行為するマンガ。ググればその全てがわかる。)
2007-10-22
『ヘアスプレー』の字幕がまた戸田奈津子だったんだけど、カタカナや強調点の使い方に相変わらず違和感を感じる。
日本語も本当に変で「いついつまでも~」と歌ったり(何故「いつまでもいつまでも」にしないんだ?)、太った女性が「プリンセス抱き」と言うのはセンスを疑う(「お姫様抱っこして欲しい」だろ!プリンセス抱きって何だよ!)。
プラカードに書いてあった「黒人と白人を一緒に!」系のネタ「TV is Black And White(だってテレビは白黒だろ!)」「Be a Checkerboard(チェスだって白黒だろ!)」を訳してないのも惜しい。
2007-10-21
僕のちょっとした主義で「金を払った映画はどんなにバカにしてもいい」というのがある。まあ当たり前のことだ。だからどんなクソ映画でもサーチ&デストロイしているわけだけど、それなら散々バカにした『未来予想図』も観なくてはならない。
というわけで行って来たよ『未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~ 』!まあ金払って上映中寝てりゃいいんだしさ。
観る直前には職場の人と
僕「今日は眠いんで『未来予想図』行ってきます!寝る気マンマンです!」
職場の人「寝たら勿体ないですよ」
僕「起きてるほうが勿体ないっつーの!」
という会話をしていたほどだったが………、観ていてパニックになるほどのとんでもないケッサク映画だった!眠るなんてとんでもない!5つ星じゃなくて4つ星にしたのは『パンズ・ラビリンス』より高い評価をつけるわけにはいかないからであって、本来なら5つ星クラスの超ド級映画!
何が凄いって映画の製作に完全に失敗しているのが凄い。『未来予想図』は「わざとやっているのか?」と思いたくなるほど映画的要素を排除している。ポップセンスも皆無だし、セックスアピールも一切無い。恋愛映画に必須の「気持ち」すら存在していない。鑑賞中「もしかして今映画観ているんじゃなくて、誰かの妄想を見せられているんじゃないのか?」と考える程、違和感だらけのラブストーリー!この違和感が面白い!『未来予想図』はドリカム・マトリックスなのだ!どこぞのオッサンのドリカム的妄想世界を2時間たっぷり楽しめる作品なのだ。(ドリカム・マトリックスって書くと戦犯がドリカムっぽいけど、戦犯はプロデューサーのオッサンと脚本家)
まず全員演技が下手なんだが(松坂慶子まで下手なのはショック)、演技しているだけまだマシ。主人公がかなりキツい!例えば主人公が疎まれるシーンでは、彼が演技で疎まれているのか地で疎まれているのか区別がつかないほどの大根演技。さらに主人公の目線の位置がちょっとおかしいシーンもある。オーディションで選んだっていうけど、カメラテストやったのか?書類選考(それもダーツ投げ)で決めたんじゃないの?
それと撮影がすげえ下手なので、鑑賞していてちょっと目が辛い。
これより内容解説(いきなりネタバレ)。
2007-10-18
時津風で起きたほぼ全裸のデブたちによるリンチと、女二十一人によるリンチ。痛ましいリンチ殺人事件が2度起きたが、映画化した場合どっちのほうがよりゴアな描写になるのだろうか………。そんなバカな話はさておき例のデッドヒート。さらに激しくなっており、どうも決着がつきそうないんで期限決めたほうがよさそうね。今週末で投票を打ち切ります。それと最後の乱入者!
ついでに『そのときは彼によろしく』も得票少ないので消しました。投票してくれた方はごめんなさい。ほぼ自作のアンケートフォームなのでノミネートは20本が限界なんです。今度この企画やるときはノミネート制はやめます。あとバグのせいで「その他意見」のログも少し消えました…。
追記:バグは直しました。
2007-10-17
「この映画は一体誰が観に行くんだ!?投票」だけど、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』と『ふぞろいな秘密』がデッドヒートを繰り広げており、決着がつきません。まだ投票してない人は是非投票して、この不毛な戦いを終わらせてください。
それと得票が少ない『リーピング』と『サンシャイン2057』を外して、新たに以下の3本を加える!グラップラー刃牙でいうところの乱入だ!
2007-10-16
2007-10-15
知り合いの映画ライターに観るように薦められて行ったんだけど、こりゃ確かに面白い!
『童貞。をプロデュース』はドキュメンタリー映画で、20代の童貞の人生を写したもの。『童貞。をプロデュース1』と『童貞。をプロデュース2』の2本があり、両方とも40分前後。当たり前のことだがきちんと編集されており、起承転結やクライマックス、そして感動のラストシーンも配置されている。童貞の日常からここまで感動を引き出せるのか。無理矢理な物語で観客を強制的に泣かせる日本映画は、是非『童貞。をプロデュース』を見習って欲しい。
上映中観客がずっと笑っている優れたコメディ映画でもある。
劇中に最高に面白いシーンがあった。それはドキュメンタリーを撮影しているカメラマンが、AVの撮影現場で「AV嬢なんて汚い!」と言いだす被写体の主人公を[平手打ちするシーン。普通映画って観客がどんなに登場人物に対してムカついても登場人物を殴れない(当たり前)もんだが、この映画はカメラから突然拳が出てきて被写体を張り倒す。何であれ「女が汚い」なんて意見は許せんので、このいきなりの暴力が面白くてしょうがなかった。]ある意味、映画の不可能を可能にさせたシーン。
ちなみに前回書いた「目の前に主人公がいた」は、公式サイトのブログを読んだところ狙ってやっているらしい。粋な計らいだ。実はその時松江監督とも名刺交換して、映画の宣伝頼まれたのでここでやります。
『童貞。をプロデュース』は10/6(土)~10/19(金)まで連日21:10より渋谷ユーロスペースで上映。(今週で終りやんけ)
その後各地で巡回上映、詳しくは松江哲明公式ブログ、または『童貞。をプロデュース』公式サイトで。この時期に映画を観るとしたら!そりゃもちろん『パンズ・ラビリンス』だが、もう一本行くなら是非『童貞。をプロデュース』を。運が良ければロビーで映画の主人公たちとリアルで会えるかも。
松江監督と一緒に。
2007-10-14
何故作った!?2007年度公開作品の中で、もっともその存在に疑問を思う作品は一体どいつだ!(追記:投票は締切りました。結果発表はコチラ)
せっかく何で投票で決めよう!掲示板およびメールで募集したノミネート作品が以下に揃った!この中から「誰が観に行くんだよ!」と思った映画全てに票を投じよう!「映画を批判するなら身銭切れ!」だと?↓これに1800円はキツいっス!
ではノミネート作品をグラップラー刃牙風に解説!リンク先が投票フォームと解説文だ!
2007-10-13
ジャッキーを知らない子供たちへ
オロナミンCのCMでは、上戸彩がジャッキー・チェンに屋根から花のクッションに飛び降りるように指導して、ジャッキー・チェンが「無理」と言うオチがつく。今の子供たちは知らんだろうが、昔のジャッキー・チェンはマジでああいうところから飛び降りていた。しかもCMと違って着地地点にクッションなんてない。高いところから地面に落ちて、ジャッキー・チェンが「メキョッ」となる瞬間までカメラに収められている。
ハリウッドのジャッキー映画を最後まで観ると楽しいNGシーンが収められているが、昔のジャッキー映画のNGシーンには、スタントに失敗したジャッキーが大怪我を負って流血しているシーンなんてのもあった。ホントだぞ!
何で命をかけてそんな事をやるのかというと面白い映画を撮るためだ!
2007-10-08
今日は凄い不思議な体験をした。
渋谷のユーロスペースで『童貞。をプロデュース』を鑑賞した。ネタバレを避けるために詳しくは書けないが、『童貞。をプロデュース』のクライマックスは”現実の自分の世界に、非現実の人は来るのか”というものだ。で、映画を堪能して出口の扉を開けたら………目の前に映画の主人公がいた。
何かの仕事かそれとも客の様子を観に来ていたかはわからないけど、とにかく主人公が目の前にいる。舞台挨拶や試写会なんかで、映画を観終わった直後に俳優本人を見て不思議な感覚になる時はあるけど、それよりももっと不思議な状況だ。なぜならこの状況はついさっきまで自分が観ていた映画の[クライマックスに似ている]!(←映画の軽いネタばれ)これも映画の魔法だろう。
せっかくなので声をかけ握手してもらい、感想を伝え、一緒に写真撮ってもらった(掲載の許可は貰いました)。
いえーピース。
2007-10-08
沢尻エリカの行動全てに脳内変換を施している。
でも10月は話題作の公開作品が非常に多いので、『クローズド・ノート』はスルーする。
2007-10-04
女は長きに渡って日本の音楽界に君臨する歌姫だった。夫である男は映像作家だった。男は女のドキュメンタリーを撮っていた。女のバンドはトップを走り続けており、バンドには映画製作の話がやってくる。だがその時男の体は腫瘍に侵されていた。女は歌姫として全国ツアーを全力でこなしながら男を看病した。男の両親も彼を支えた。しかしツアーファイナルを終えた時、男は死んだ。
バンドの映画は既に完成していた。その内容は愛と未来についての映画だった。しかし死んだ男が本当に撮りたかった女のドキュメンタリーは未完成のまま終わった………。
どう考えても映画『未来予想図』の内容よりも一億倍ドラマティックな人生だぞ、吉田美和。日本映画界はいつの日か総力を結集してドリカムの軌跡を映画化すべきだと思うが、我々に与えられた映画は『未来予想図』なんだよなぁ。
2007-10-03
出来があまり良くない映画の宣伝に駆り出されて、変な質問ばっかりされたらそりゃ不機嫌になるわ。 ここ数日の沢尻エリカの画像やYouTubeの動画を見て沢尻エリカのキレっぷりの表情を見て悶えていたら、世間が沢尻エリカに対してブチ切れていることに気が付き愕然。それを見て悶えていた僕は何なんだろう。そしてマスコミは思いどおりにならない小娘(例:ジュリア、レナ)を見るとどうして大騒ぎするのだろうか?
(とある場所で今回の沢尻エリカを褒めたら反応が凄くて驚いたけど、ウチなら大丈夫だよな?)
追記:謝罪してしまったー!
2007-10-02
普通の日本人(ドリカム好き)が話題の日本映画を観るとしたら、誰だって『クローズド・ノート』を選ぶこの時期に公開される『未来予想図』。恋愛映画の秋とはいえ、もうちょっと公開日をずらすことはできなかったのか。予告編を見ると夏がポイントみたいなので仕方ないのかな?
ANAがやっている『未来予想図』のタイアップキャンペーン。『未来予想図』はスペインが舞台になって、ガウディがキーワードなんだから、特賞は「スペイン旅行 ガウディの足跡巡り」とかにすべきだと思うが………実際の特賞は「映画館を貸切にして二人きりで『未来予想図』を鑑賞」だ。それって特賞なんて当てる必要ないって!公開第三週目辺りに『未来予想図』を上映している劇場に行けば、平日なら確実にガラガラだ。運が良ければ二人きりになれる。
しかもよく読んでみると「招待日は2008年2月~4月の平日。弊社で指定した時間以外は不可」。映画館が空いている時期に貸切にすればいいんだから、そんなにお金がかかっていない特賞だ。
(年末発表される邦画の配収ベストで、『未来予想図』が上位10位内に入ったら破壊屋に謝罪文を掲載します。)
2007-10-01
前回書いた「ヒット曲をモチーフにして映画を作る」だけど、貰った情報によると1923年の『船頭小唄』が最初のようだ。
Wikiによると、その後1950年代~1960年代に、「歌謡映画」というジャンルが全盛を誇った。2000年代に作られた映画だと『なごり雪』『サヨナラCOLOR』がある。
何で気がつかなかったんだ僕のバカ!な映画⇒『スタンド・バイ・ミー』『マイ・ガール』『プリティ・ウーマン』
2007-10-01