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サマーウォーズの格闘描写   

『サマーウォーズ』は色々と言いたいことある作品だが、ネット上の描写を無視して大家族の物語だけに注目すれば良い映画だと思う。それほどネット上の描写がキツかった。

僕が一番疑問に思ったのは、ネット上の戦いを格闘で表現していたことだ。ネット上の戦いを格闘で表現する演出は10年前に『マトリックス』が同じことやっていて、その時点で十分にカッコ悪い演出だった。当時『マトリックス』を観た人たちが「何じゃありゃ?」「何で仮想世界でカンフーしてんだよ!」とバカにしていたのをよく覚えている。僕は「仮想世界でカンフーしてる!なんてカッコいいんだ!」と心の奥底で思いながらも、結局はあのバカバカしさを笑いながら観ていた。

『サマーウォーズ』はネット上の戦いをアバターとアバターがボコスカ殴りあっている姿で表現していたが、それが幼稚なアニメ番組の1シーンに思えてしまった。さらに残念なのは絶叫しながらキーボードを叩く姿を真面目に描いていたことだ。それってギャグの演出なのに。


これは批判するつもりではないが、ネットの広大さを表現するときに水平線を使っているのも気になった。仮想世界の広大さを表現するのに水平線や地平線を使うのは80年代からあったような気がする(『マトリックス』も水平線を使っていた)。そういえば『攻殻機動隊』だとネットの広大さを表現するときに「海」を使っていたな。

2009-09-01

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