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05/03/27   TOP文のみ更新

ロング・エンゲージメント   ★★★★

    戦場に5人の死刑囚が集まった。彼らの目的はただ一つ・・・愛の映画「ロング・エンゲージメント」のオープニングが、最強格闘漫画「バキ」のオープニングと同じ・・・なのは置いといて映画の舞台は第一次世界大戦中のフランスの戦場ビンゴ。そしてビンゴには5人の死刑囚がいた。彼らは皆戦争が嫌なので、自分で自分の手を撃ち抜いたりしてしまったのだ。そうすれば負傷兵として帰還できると考えたから。でも軍法会議にかけられて全員「故意に負傷した」ということで死刑判決を下された。
    その死刑の方法とはフランス軍とドイツ軍のど真ん中に追放されることだった。そして5人は追放された。

   5人の死刑囚のうち、一番若いマネクには故郷に婚約者マチルダがいた。マチルダはマルクの死の証拠が手に入らない限り、決してマルクの死を信じない。マチルダは今回の事件の全貌を調べることにした。 手がかりはいくつか残っている。死刑囚達が残したとされる遺品だ。遺品の中にはいくつか意味不明なものもある。ここに何か謎があるのでは? また当時ビンゴにいたフランス軍の人達と会えば、色々目撃証言が集まるはずだ。特に死刑囚達と優しく接してくれた調達屋は色々知っている。
    こうしてマチルダの長い冒険が始まった。


    「アメリ」以来となる鬼才(というほど鬼でもない)ジャン=ピエール・ジュネの新作。ヒロインはもちろんアメリ女で、他にジュネ組からドミニク・ピヨンその他が出ている。あとはよくフランス映画で見かける面々が出ているけど、名前までは覚えていない。劇中ジョディー・フォスターにそっくりなフランス女が激しいラブシーンを見せるので、気になって調べてみたらホントにジョディー・フォスターだった。
    この映画は第一次世界大戦の世界をリアルに再現した戦争映画でもあり、また戦場に追放されて消えていった5人の最期の謎を解くミステリーでもあり、そして全ての原動力が愛になっているラブストーリーでもあります。
    ミステリー映画ではあるんだけどトリックとかは無い。最近のハリウッドの風潮からミステリー映画には驚きのトリックが必要!という流れになっているけど、ミステリーってのは本来はのこと。「ロング・エンゲージメント」は、謎の女殺し屋遺品に込められた謎複数の目撃証言から真相を解き明かす羅生門形式など古臭い要素をきちんとミステリー映画に仕上げている。そして「ロング・エンゲージメント」の最大の謎は”愛する人がどうなったかわからない”というマチルダの想い。その謎を解き明かすのが映画の目的になっている。
    ドラマ自体はそんなに複雑じゃないんだけど、ただでさえ多い登場人物がほとんど全員重要人物で、それぞれに細かいドラマが展開する。(昔)フランス映画好きの僕でも、登場人物の名前の整理が頭の中で追いつかなかった。ただ全てのドラマがきちんと機能しているし、ヒロインが愛を以って行動するという基本形は絶対に崩れないので、映画の内容に追いつけなくなること無いです。
    複雑に展開するドラマを観ているうちに「これじゃあハッピーエンドにしろ、ブラックエンドにしろ、大袈裟なことになってしまうのでは?」と思っていましたが、映画は驚くほどこじんまりとエンディングを迎えます。アメリ女にとって、そして人間にとって一番幸せなことって、[好きな人と一緒にいられることなんだよ]という点に物語が着地して上手く終わった。 ・・・でもこの映画の展開って「キャンディキャンディ」に似ているなぁ。
オマケネタ
● MMM
両側の「M」はマネクとマチルダのことなんだけど、真中の「M」は「愛」って意味。フランス語の「愛」は「AIME」と綴るんだけど、この発音が「エイム」なので「M」の発音に近いというネタから来ている。ちなみに英語字幕だと真中の「M」は「Marrying(結婚する)」に差し替えてあるらしい。


● 羅生門
目撃した人の証言ごとに事実が違うことの例え。海外でも使われている言葉らしい・・・。ってことはを日本語に訳すと「藪の中」になるのか?

香港国際警察   ★★★★

    ハリウッドから香港に戻ってきたジャッキー・チェンの新作は快作だった!観ていて何かもう嬉しかった。映画の内容は今までのポリス・ストーリーよりも踊る大捜査線の劇場版を連想させる。コートの使い方が似ているというだけじゃなくて、説得力よりもその場面のテンションを徹底して優先させるところが似ている。これを観て「踊る大捜査線 劇場版」は演出や脚本が悪かったわけではなくて、映画としての根性に欠けていたことがよくわかった。
    今回のポリス・ストーリーは若い刑事(ニコラス・ツェー)とのバディ・ムービーになっているので、ジャッキーのアクション弱めかなと思ったけど大丈夫だった。実際ニコラス・ツェーは派手に動いてばっかりで、殴られたり蹴られたりするシーンが少ない。それに対してジャッキーはバンバン敵の攻撃を受ける(攻撃するよりも、受けるほうが高度なスタント)。
    そしてジャッキー・アクションは相変わらず面白くてしょうがない!この相変わらずってのが凄い。演技が昔と相変わらずの役者は大勢いるけど、デス・ウィッシュ・スタントが相変わらずなのはジャッキーくらいでしょう。僕がランドセルを背負っていた時に「香港国際警察」でビルから落ちていた男が、僕が運動不足に悩む社会人になっても「香港国際警察」でビルから落ちている。もう敬服するしかない。
    エンド・クレジットはもちろんNG集。よくエンド・クレジットにも衝撃が!とか宣伝している映画があるけど、ジャッキー映画のエンド・クレジットには敵わないよ。だって「ジャッキーのいるセットが大爆破」とか「ニコラス・ツェー、ビルの屋上で逆さ吊り」とかを本当に撮影していたことが判明するんだから。そっちのほうが遥かに衝撃的。

雑談

● エターナル・サンシャイン   ★★★★
    指輪の魔力と戦ったフロドが下着泥棒になっていた。まるでゴクリ。


● アビエイター   ★★★
    アビえもん。というネタで勝手邦題に送る予定です・・・もう一ひねり欲しいな。


● バンジー・ジャンプする   ★★★★
    想像を絶する後半の展開にアゴが外れるかと思った。

05/03/21   映画の壺(その他8)更新

雑談

●  沼津のアパートに荷物を置いてきた。そして明日から新生活が始まる。アパートは車が無いと何もできない場所にあった。
   回りにお店が無いので、ゼブラヘッドの歌に出てくるエロ本買うにも通販利用するバカの状況がちょっと理解できた。
   早く車を購入しないと、ナイトライダー以外の車のオーナーになるなんて興味無いんだけどな。


●  仕事の関係なのでURLは記載できませんが、在日韓国人の方がやっている「日本を紹介するブログ」で僕が紹介されました。僕が職場で週刊ジャンプ読んでいる写真を撮ってもらい「仕事場で漫画読んでいるバカ日本人がいるって書いて」とお願いしましたが、使われたのは別の写真で「韓国映画を愛している日本人」とか書いたようです。ハングル語だからわからないけど。でも僕は別に国にこだわらず映画が好きなだけなんだけどな。ただ普段から「韓国映画は西便制(93年頃に日本で初めて公開された韓国映画)から観ていた!」とか自慢していたので、そういうことになりました。


●  沼津に行く事になったので、この韓国人達とも会えなくなってしまうので寂しい。特に僕と一番仲が良いブログやってる人は相当の親日家。日本の名所とかの写真を撮りたいそうなので、色々日本の地方文化について聞かれましたが、意外と上手く答えられない。そのとき彼が持っていた韓国が発行した日本地図を見て「あ!この地図竹島が無いじゃん!」タイムリーすぎて危険なギャグを言いました。彼には「いや、竹島無いですねー」と丁寧にかわされた。まあ国同士の問題が全く解決できないどころか歩み寄りすらできなくとも、お互いのことを理解したり仲良く遊んだりする位は余裕で出来るもんだ。


●  2005年BESTもしくはWORSTのどっちかに入ることになるだろう「交渉人 真下正義」の予告編を観た。あの電車のデザインはとりあえず置いておいて、犯人像が「交渉人」と「スピード」の複合型のような気がする。もちろん「犯人像は見えない」パターンで。それに犯人が主人公に挑戦するというプロットらしいけど・・・まさかナゾナゾで挑戦する気じゃないだろうな?確かに「ダイハード3」はナゾナゾだったけど、あれはちゃんと真の目的が隠されていたし・・
● ナショナル・トレジャー   ★★★
    世界を股にかける映画かと思いきや、意外と局地的な映画だった。日本の文化財の秘密を巡って東京メトロを乗り回す感じ。


● ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月   ★★★
    ワンピースを着たブリジットが青々とした丘を[サウンド・オブ・ミュージック]のBGMと共に走る、もちろんスローモーション&空撮、のオープニングは爆笑した。

05/03/17   TOP文のみ更新

セルラー   ★★★★

    ボンクラが最新のケータイを購入した。でも女の子に電話かけても出てくれない・・・のはともかくかけ直してもくれない。動画撮影機能は友達が勝手に使っている。自分も動画撮影機能使って女の子(ジェシカ・ビール!)の映像をニヤニヤ見ていると・・・。見知らぬ女性から電話かかってきて突然「助けて!私は誘拐されて監禁されているの!」と言われた・・・

    おばさんが恐ろしい悪人達に誘拐され監禁された。さらに悪人達はおばさんの息子と夫も狙っているらしい。おばさんの家族は平凡な一家で、狙われる覚えは全く無い。どうやら夫が何か秘密を持っているらしいのだが・・・。監禁された部屋にあった電話機はもちろん破壊された。でもそのおばさんは壊れた電話から何とかダイヤルを発生させた(おばさんは頭が良い)。その結果全く無関係のボンクラ(だが正義感強し)が着信。突如犯罪に巻き込まれた一家を救えるかどうかはこのボンクラにかかっている。
    だが破壊された電話機では、一度通話が切れれば連絡は誰も取れなくなる。そして悪人達もただの犯罪者ではなく、何かのプロフェッショナルのようだ。ボンクラとおばさんには勝機が無い。ボンクラに出来ることはただ一つ、悪人達よりも先回りしておばさんの家族を助けることだけだ! さあボンクラとおばさんの運命はどうなってしまうのか?

    B級映画の快作「フォーン・ブース」の別ネタ映画(ラリー・コーエンが電話ネタの映画を2つ考えた)。「フォーン・ブース」が舞台は電話ボックスのみという超限定空間で、電話を切りたくても切れない恐怖だったのに対して、「セルラー」の舞台は都市を駆け巡る開放型で、電話が切れて欲しくないのに切れそうになる恐怖が描かれる。
    でも「セルラー」は「フォーン・ブース」よりも「スピード」に近い。「スピード」はエレベーター、バス、電車と日常的な要素がスリラーになります。そして「セルラー」は”ケータイをかけてるとき回りの音がうるさい”、”ケータイの電池切れそうなのに通話が続く”、”かかってきて欲しい人からケータイがかかって来ない”という極めて日常的な事態が映画的なスリラーになっています。
    映画の序盤は圏外、電池切れ、音漏れなどといったケータイならではのサスペンスが展開。
    中盤では笑える理由で[ボンクラのケータイと車がパワーアップするので、これでケータイ関係の問題は解決]。その代わりどうして平凡な家族が狙われるのか?悪人達の目的は何なのか?といったハリウッド映画お得意のサスペンスが展開する・・・と思いきや何と[ボンクラのケータイが突如壊れてしまう!]え?それじゃあおばさん一家はもう終わりじゃないの?
    だが後半で[青年は再び自分のケータイをゲット、今度はケータイを使いこなして悪人達の喉元に切り込む!さらにおばさんもその頭の良さと行動力を駆使して、危機からの脱出を図り始める]。
    この密度の濃さにもかわらず、実質上映時間はたったの90分。優れた脚本はバッサリ省略してあるという見本ですね。またこーいう映画って、よくハラハラと同時にイライラも感じてしまうんだけど、「セルラー」は脚本も演出も編集もとことんテンポが良いからイライラ感無し。
    よくダメなアクション映画やサスペンス映画のプロットって、警察に通報するか供述すれば全て解決するもんですが、「セルラー」はそこらへんも工夫しています。恐ろしい電話を受け取ってしまってどーすればいいかわからないボンクラに、おばさんは一言「警察行ってこの通話を渡してよ」と言います。もちろんいきなり警察に頼っちゃうと映画は終わってしまうので、ちゃんと警察に頼れない状況が発生します。
    クリス・エヴァンス演じる主人公の性格設定も良いです。ホントにただのボンクラなんだけど、こいつの行動原理が「オレがやらないとヤバイことになってしまう!怖いけどやるしかないんだ!」という誰でも少し位は持っている正義感と責任感が行動原理になっている。だからこそ思いっ切り感情移入できる。 もちろんハリウッド映画なので、主人公は見事な決断力を何度も発揮してヒロイックな行動をするけど、本質はただのボンクラ。悪人と戦うときに殴られないように両手を顔の前に掲げたり、銃を撃つ時は目をつぶったりする。もちろん弱いので不意打ちしか出来ない。しかもそれでも[数秒で倒される(おばさんの方が肉弾戦に強かったりする)]。
    また誘拐監禁されたのが若い女性だと別のサスペンスが生まれてしまうのですが、「セルラー」は監禁される女性をキム・ベイジンガーという美しいおばさんにして、サスペンスの本筋に集中することができるようになっています。今おばさんと書いちゃったけど、キム・ベイジンガーはあの見返り美人役の「L.Aコンフィデンシャル」から10年も経つのか・・・
    「ボーン・スプレマシー」に続いてハリウッド映画の良い部分が全面に出たサスペンス・アクション。それにしても「オレのケータイの着歴機能な・・・」「オレのケータイは[動画撮れるよ]」といった、うちらがケータイを買い換えるたびに言ってる言葉が決め台詞になっているのが面白い。ボンクラの「電話かけてもかけ直してもくれない」が後半になってちゃんとサスペンスとして生きてくるのも面白い。

雑談

●  チネチッタ川崎で映画館の入り口に「手荷物チェックを行う場合があります。」と書いてあった。上映中にスクリーンを撮影して映画を録画する人がいるらしいので、その対策だそうだ。僕はよくライブに行くから、録音機材持込やペットボトル対策(ライブ中に投げる人が多い)で手荷物チェックは当たり前だと思っているけど、映画館でもこういうのが始まるは意外。撮影者がいる話はよく聞くけど、実際に撮影している人とか見かけたことは無い。どうやってバレないようにしているんだろう。


●  今年はまだ5つ星の映画と1つ星の映画が無い(僕にとっては5つ星と1つ星は大体同じ)。今年観てきた映画は結構面白いものばっかりのはずなのに。「ネバーランド」「サイドウェイ」「ロング・エンゲージメント」のような演出、演技、脚本、撮影と何もかもが素晴らしい映画もあった。でも僕は演出や演技が素晴らしい映画を観たいわけじゃなくて、自分にとって面白い映画が観たいわけであって・・・だったらとっとと自分にとって最高だと思える映画を観に行けば良いんですね。というわけで「ミーン・ガールズ」を観てきました。今年初の★★★★★です・・・こんなことでいいのかな?

05/03/14   TOP文のみ更新

雑談

    沼津で住むアパートは会社が用意してくれた。上司が僕の元へやってきて物件の情報を見せながら聞いてきた。
    「お前彼女いるのか?」
    「まあ、います。」
    と嘘をついた。そう言えば同情してくれて、早く沼津から抜けて横浜に帰れると思ったからです。そして上司は同情してくれました。
    「じゃあ二人で(アパートに)入っちゃってもいいよ。」
    シマッタ、逆効果だった。この様子じゃあ沼津から抜けれないよー、嬉しい悲鳴じゃなくて悲しい悲鳴をあげてました。というかこれは物凄く情けない嘘だな。(注:ここを見ている会社の友人達へ  会社で「アイツ彼女いないッスよ!」とか余計な事言わないでよろしい)。
● 大統領の理髪師   ★★★
    [大統領の死(圧政の終わり)が、少年の足を直す(市民が自分で立てるようになる)]という終わり方が綺麗。だからといって大統領を悪人として描かず、物語が単純にならない構図も良い。


● 香港国際警察   ★★★★
    一番ビックリしたのは火が着いたロープに飛び移るスタント!手のほうはグローブやクリームつけたりすれば何とかなると思うけど、燃えさかるものに向かってジャンプできるのが信じられない。炎を恐れるという動物の本能を無視したスタントだ。


● ローレライ   ★★
    面白かったのに・・・何だろう、この映画に乗れない気分は。


● ロング・エンゲージメント   ★★★★
    戦場に5人の死刑囚が集まった。彼らの目的はただ一つ・・・愛の映画「ロング・エンゲージメント」のオープニングが、最強格闘漫画「バキ」のオープニングと同じだった


05/03/10   TOP文のみ更新

サイドウェイ   ★★★★

    「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペインの最新作で評論家筋絶賛の映画。
    主人公は作家志望(本が出版されたことはない)で奥さんに逃げられた中年のワインオタクの男。親友が今度結婚するというので、独身最後の二人旅を実行する。名産ワインを飲みまくる楽しい旅のはずがだったが、その親友は独身最後の思い出にハメを外して女とハメまくることしか考えてなかった。おかげで旅は横道にそれまくり(サイドウェイ)、でもそれまくっているのは主人公自身の人生でもあった。

    色々辛い思いをする主人公像を通じて「人生は横道にそれることもあるんだよ」ということを教えてくれる映画・・・なんだけどそうとは言い切れない。ワインをモチーフにした映画なので「人生は色々あったほうが、味わいが深くなるんだよ」というありがちな説教の映画・・・でもあるんだけど完全にそうとは言い切れない。西原理恵子の「ちくろ幼稚園」という漫画で、「スシのわさびはきついけど、わさびがないとスシは上手くない」と言った女の子が、直後にヤクザにカチコミかけられて「人生はこのスシと一緒、今わさびのところを食べてるだけと呟くというギャグがあって、これが「サイドウェイ」に近い。でも「サイドウェイ」はさらに一歩進んで、主人公が切り札にしていたヴィンテージ・ワインを、[マックシェイクのようなプラカップに注いでストローで飲む]シーンがクライマックスになっている。人生にはやりきれない時期が長く長く続くときもある。でもそこにも味があるのが人生。

    アレクサンダー・ペインは監督も脚本も非常に上手い人だ。「アバウト・シュミット」も「サイドウェイ」も主人公がどんどん落ち目になっていく映画なのに、その姿を軽やかに描くので観ていて全然苦痛にならない。

アヴリル・ラヴィーン

    アヴリル・ラヴィーンのライブに行って来ました。当日仕事があったのですが(いつものことだ)、早目に切り上げて横浜アリーナに到着。既に前座のブッチウォーカーが始まっていたけど、興味ないのでまだ横浜アリーナにはまだ入らず。この日は諸般の事情があって手元にチケットが一枚余っていました。アヴリルの来日ツアーのチケットはほとんどソールドアウトだったのですが、かなりの量が流通していたらしくチケットショップでも割りと安めに売られていたため、チケット捌くのはもう絶望的。でもまあ会場前でウロウロしてれば、アヴリルファンの女の子と仲良くなれるかもと思ってましたが、20代後半の目つき悪い男性がチケット持ってウロウロしてりゃすぐに仲良くなれるもんですね、ダフ屋と。しばらくダフ屋とお話してました。
    僕「チケット余ちゃってるんですけど、サバけそうですかね?」
    ダフ屋「いやーもう全然ダメだよ!チケット全然売れねえよ。俺らも引き上げることにするよ!兄ちゃんはもう会場入っておいたほうがいいぜ」
    若い女の子よりもダフ屋のほうが人間的に距離が近くなっている事に気がついてしまった。
    仕方なく会場入り。あえて立見席のチケットを買っていたので当日は完全武装してました。スリップノットTシャツにヴェルヴェット・リヴォルヴァーTシャツを重ね着し、ニット帽で頭を保護。リストバンドで手首を守り、タオルを首に巻く。そして財布からカードを抜いて、荷物を全てロッカーに預け、メシを食べて準備体操。ここまで準備すればガキどもにも負けん!前座が終わったようなので、いざ横浜アリーナ会場内に突撃! しかし会場内に入ると見渡す限り椅子がある・・・。なんだよ、立見席ってスタンディング形式のことじゃないのか。「立って見る座席」の略だったのかよ。タトゥーのライブだってスタンディングがあったんだけどなぁ。

    会社の友人とその彼女もアヴリルのライブに来ているので、彼等がいるブロックに遊びに行く。彼等もスタンディング形式じゃないことを驚いていた。彼等は公式グッズを買っていたのでちょっと見せてもらう。彼女さんとは初対面だったけど、破壊屋をよく読んでいるらしいので話が合う。僕の格好がスパイダーマンじゃないことを残念がられたけど、さすがに今日は無理です。でも破壊屋を読んでいる人(特に女性)と実際に会えるのは非常に嬉しいです。

    うんで肝心のアヴリルですが・・・サマソニよりもずっと良かったです。かなりパワーアップしていた。アンコールではアヴリルがドラムを担当してブラーの「song2」をカバー。この曲は知らない人も多そうだったけど、掛け声が非常にわかりやすい有名曲なんで盛り上がりました。ちなみにアヴリルのギターには「YOU SUCK」とありましたよ。
    客層は意外と平均年齢高いし男性客も多い。みんなライブの乗り方が掴みにくい感じだった。
    ロックとは関係ないけどアヴリルはとにかくカワイイ。日本語MCのたんびにグッとくる。「THANK YOU」とかの言い方も語尾にハートマークがついているような喋り方だ。ラスト、アヴリルが投げキスした瞬間が一番会場が盛り上がっていた。

    ライブ終了後は大勢の客がアヴリルのポスターを撮影していました。ぽつりと一枚だけあったメガデスのポスターを撮影していたのは僕だけ。再び友人達と合流して引き上げました。

05/03/07   TOP文のみ更新

日韓友好を危険にさらすバカ


   映画の感想はそのうちアップします。また雑談。    会社は違うんだけど一緒に働いている韓国人達は凄い優しい。職場に行って彼等と話をするのが楽しい。最近そんな彼等が全員元軍人だったことがわかった。向こうの国では徴兵制度があるんだから当たり前のことだ。でもヨン様スマイル振りまく彼等が、全員軍隊にいたというのは日本人の僕には随分と違和感がある。思わず聞いてしまった。
「ってことはやっぱり皆さんシルミ島出身なんですよね?」
韓国人ええ、私シルミ島でしたよ
「え?」
韓国人「冗談ですよ!」
    一本取られた・・・。(シルミ島:60年代に韓国で起きたシルミ島事件の舞台。「シルミド」で映画化されている。)

    というわけで僕も冗談に乗って、さらに聞きました。
「やっぱり金日成を殺すために毎日マンセーしていたんですか?」(「シルミド」でこーいうシーンがある・・・毎日じゃないが)
「JSAみたいに38度線を越えて[遊んだり]しました?」
「軍隊抜け出して女の人襲ったりしたんですか?」(「シルミド」でこーいうシーンがある・・・サイテーの質問だな)

    という風に映画の内容は今も現実だという前提で質問しまくり。これじゃあ時代劇を観て「サムライ!ゲイシャ!ハラキリ!」と騒いでるバカ西洋人と全く同じですね。他にも「砲撃訓練で標的を日本にしてました?」とかも聞いた。ご安心を、彼等は全部「それはない」と笑いながら否定してました。

    ちなみに韓国では4人に1人が「シルミド」を観ている。そこで
「日本ではシルミドは女性客を動員できなかったんです。日本だと女性客が動員できないと、映画はヒットしないんです。」と説明したら
韓国人「シルミドには(女性を引きつける)どんなシーンが足りなかったんでしょうか?」と聞いてきたので
そんなシーンいらないッスよ!シルミドはあれでいいんです!」正しい答えを言っておきました。
● シャークテイル   ★★★★
    マーティン・スコセッシはこんな仕事しているようじゃ、そりゃあオスカー逃すよ。イイ仕事だったけど。

05/03/04   TOP文のみ更新

雑談

● アヴリル・ラヴィーン 3月6日(日)横浜アリーナB席のチケットが1枚余ってしまいました。誰か欲しい人いる?連絡ちょーだい。

● 友人・知人の皆様・・・今度から職場が沼津になりました。生まれて初めて引越し&一人暮らしします。チクショー、ふざけんなよー、オレ横浜渋谷新宿が大好きなのに!もうこれで平日に映画やライブ行くことができない。沼津ってスクリーンが6つしかないぞ!ミニシアターとかシネコンとかバカにしててオレが悪かったよー、ホントは大好きだよー、沼津にも作ってくれよー。今住んでる場所と職場なら移動時間30分以内にスクリーンが何十個もある。だからこそ残業100時間超えても映画館通いが出来たのに・・・。
   ところで沼津って大型書店や外資系CDショップやライブハウスってあるの?これから色々検索して調べなきゃ。

05/03/02   TOP文のみ更新

マシニスト   ★★★★

    マシニスト(機械工)の主人公トレバーは何故か一年間眠っていない。そんな彼の周囲には不可解な出来事が次々と・・・。 傑作「リベリオン」(破壊屋2003ベスト映画)でガン=カタで大暴れしていたクリスチャン・ベールが、脅威の激ヤセを見せます。クリス・カニンガムのPVみたいで怖い。
    「マシニスト」はミステリー調のスリラーで、劇中に出てくる様々なアイコンの意味を考えて楽しむ映画なんですが・・・。観終わった後に頭抱えたくなりました。映画の内容にではありません、一緒に観ていた観客達の態度にです。ほら映画終わった後ってみんな一斉に感想喋りだすじゃん。僕の両側に座っていた客、ロビーの中、帰りのエレベーターの中。みんなベラベラ喋っていたんだけど、その会話の内容が・・・「あの母親は何なの?」「メモは誰が貼ったの?」「一年間眠れなかったってのは本当なの?」「あの暗号簡単だよねー」「あんなお化け屋敷ありえないよねー」
    おいおい!渋谷のミニシアター系の観客達って、どーいう感覚で映画観てるんだよ!主人公がどうして一年間眠れなかったのかすらわかっていない客もいたぞ! っつーわけで感想の代わりに僕なりの解釈を載せますので続きは←で読んでね。メッチャネタバレ。

雑談

● 自分の書いたテキスト読み返して思ったんですが・・・「MAKOTO」って伝えたい想いを持った死者が幽霊になるんでしょ?そんでもって伝える相手が死の真相を知ると幽霊は○○するんだよね。ってことは「MAKOTO」の世界だと、幽霊ってしょちゅう○○してるの?すげえ怖いな。

● フジロック05の第一弾アーティストが発表された。大型フェスは実際行かなくても、アーティストのラインナップを見ているだけでワクワクしてくる。世界中のアーティストが日本の一箇所に集まるってくれるのだから。
   でもここ1,2年は大型フェスの情報が普通に大手メディアに取り上げられてきたね。それだけ日本にフェスが定着したってことか。5,6年前はフェスが開催されると大手メディアはネガティブ報道してたのに。

●  親が札幌雪祭りに行って来たのでその写真。ペ・ヨンジュンタモリダースベーダー
● セルラー   ★★★★
    「オレのケータイの着歴機能な・・・」「オレのケータイは[動画撮れるよ]」。うちらがケータイを買い換えるたびに言ってる言葉が決め台詞になっているのが面白い。
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